goo blog サービス終了のお知らせ 

ニュースサイト 宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が3党協議を現地で取材したり国会中継を見たりして雑報を書いています。

姑息な会期延長を許すな!安倍内閣2度のトラウマ、会期内で正々堂々戦え

2013年12月06日 08時27分44秒 | 第185臨時国会(2013年10~12月)秘密保護法

 さあいよいよ会期末当日になりました。

 報道によると、きょう午前中に自民党の石破茂本部幹事長と脇雅史参院幹事長が会談し、会期の延長を話し合うようです。

 会期の延長は衆議院が優先します。自民党が午後1時からの本会議で発議すれば、可決する見通し。

 しかし、第1次安倍内閣は会期延長で失敗しています。

 安倍晋三さんは第165回臨時国会の最初の衆院本会議で総理になりましたが、会期末当日に4日間延長しました。これは教育基本法改正案を通すためでしたが、結果的に、会期末当日のうちに参議院本会議で改正教育基本法は成立しました。これにより4日間の延長国会は実質審議がなく、安倍さんの「弱気な世襲のお坊ちゃん首相」のイメージがつきました。

 あくる第166回通常国会では「消えた年金」のイメージを忘れさせようと第21回参院選(7月21日見通しだった)の日程を1週間遅らせる目的で、12日間会期を延長しました。 ここで、6月25日に住民税増税でサラリーマンの手取りが減った直後の6月29日(金)に民主党の小沢一郎代表に内閣不信任案を出され、さらに参院選が7月29日になったことから、2度目の給料日(7月25日)が来てしまい、第21回参院選で大惨敗しました。

 会期延長でこれだけ失敗した事例は第1次安倍内閣が最大でしょう。「会期延長に反対して不出馬」を表明した大仁田厚・自民党参議院議員の予感が的中した格好です。

 ですから、会期は延長したくない。それがここまでの官邸主導の国会運営につながっています。

 ぜひ、脇雅史さんは、自民党のためにも、国会のためにも会期延長をしないと決めてほしい。

 さて、法案ですが、参院議院立法の「がん登録推進法案」と「中国残留邦人(孤児)の遺族配偶者の給付金法案」がこれから衆・厚労委で審議されます。なお、衆本会議が不正常の場合は、生活保護2法案(今回は参先議)が、またしても廃案になる可能性は五分五分です。

 参・内閣委では、国家戦略特区法案について、審議し、本会議に上程する見通しです。これも不透明ですが、総理が「成長戦略実行国会」と言ったし、甘利大臣の思いのためにも、成立させてほしい気がします。参・経済産業委員会の独占禁止法改正法案は同内容の法案がもう3年間もたなざらしのまま、前回改正の付則にもられた再改正時期を迎えましたので、できる限り成立させたいところです。

 それ以外ですが、衆参とも各委員会の未了法案は閉会中審査がとれない状態になっても、通常国会出し直しでいいのではないでしょうか。提出議員や関係者には申し訳ないですが、通常国会に出し直せば同じことです。

 とはいえ、請願はしっかり衆参とも採択してほしいのは当然のことです。

 まずは、右も左も廃案を。しっかり特定秘密保護法案の廃案にむけて、会期末の1日、それぞれアクションしていきましょう。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 12月5日(木)のつぶやき その6 | トップ | 12月6日(金)のつぶやき その1 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。