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ニュースサイト 宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が3党協議を現地で取材したり国会中継を見たりして雑報を書いています。

鳩山由紀夫さんの代表質問、「厳しい経済情勢は政治災害だ」とした上で民主党政権のしくみを明かす

2013年01月01日 00時00分00秒 | 第171通常会(2009年1月~)自民党追い込まれ

 鳩山由紀夫さんの代表質問(29日)、自民党国有地問題を抜き出してお伝えしましたが、それ以外の部分です。現下の深刻な経済状態について、「生活の危機は麻生内閣による人災、政治災害だ」との認識を示しました。

<民主党政権における政治と行政の仕組み>

 ①官僚主導の政権から国民主導の政権への脱皮
 ②政治主導で国の総予算(二百数十兆円)を国民の優先度に従い全面的に見直し
 ③与党と政府が一体となって政権運営に責任を持ち、政府と与党の使い分けをしないこと
 ④.ひも付き補助金を地方一括交付金にし、国から地方へ権限と財源を大幅に移譲し地域主権(地方分権)を実現する
 ⑤国民一人一人が主権者として政治に参加できるようにする
 ⑥友愛に基づく自立と共生の社会をつくる

 これはいいですね。
 この6項目を軸に、予算審議では民主党の政策の紹介、続いて政府を利用して数字などを入れ込み、議論で揉みあげ、国民に宣伝する。

 「友愛に基づく自立と共生の社会」もいいですね。「友愛」は鳩山一郎さんのキーワードですが、民社党と労働組合の「同盟」(総評と合併し、現在の連合に合流しました)のキーワードも「友愛」です。
 そして「自立と共生」は羽田孜・小沢一郎の新生党のキーワードです。寄り合い所帯が志を一つにした民主党にふさわしい。

 そして「他山の石以て玉を攻むべし」。
 自民党への「身を切るための6カ条」

 ①天下り、わたり廃止。
 ②ひも付き補助金をなくし、族議員絶滅。
 ③議員定数削減。
 ④百害あって一利ない派閥の解消。
 ⑤自民党支部は7000もあり、管理が行き届いていない。
 ⑥自民党本部は国有地なので国民に返せ。

 この中で、党支部など政治資金団体の管理の徹底と場合によっては、整理・統合も与党になる前にやっておいた方がいいかもしれません。

 自民党政府を利用して、国会の場で、マニフェストの最終点検をしましょう。「定額給付金2兆円があれば・・・」「内閣人事局の設置ではなく公務員制度改革は・・・」「消費税増税を付則に書き込むのなら・・・」というような話をすると、自民党の土俵に乗ることになりますからいけません。

 飛行機が誘導路から滑走路に進むことをTaxingと言います。Taxing中に飛行機の羽根を見ていると、上下にパタパタとすることがあります。あれは機長が最終確認をしているのでしょう。

 シートベルトをしめ、政権交代準備完了。もうすぐ滑走路です。

 以上です。


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