【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

岡田克也「ゼンセンのように非正規増え労働組合の質を変えて」気がつけば、最大産別の最大単組はイオン

2015年03月27日 17時47分03秒 | 岡田克也、旅の途中

[写真]岡田克也さん、平成27年2015年3月27日(金)、民主党本部、筆者(宮崎信行)撮影。

 岡田克也さんというのは本当に運命の人だと思います。

 ふと気づいたら、連合の最大の産別、UAゼンセンの最大の単組は、イオングループ労連です。

 私はこのことに昨年末気づいたのですが、きょうの岡田さんはどういうわけかご機嫌でしたので、聞いてみました。

 私は「連合最大の産別の単組が知らぬ間に、イオングループ労連になっていたが、使用者側は岡田さんのお兄さん(岡田元也イオンCEO)だ。労働法制が国会で審議されるが、非正規雇用で働く仲間は、民主党代表である岡田克也さんを頼ってもいいのか」と質問してみました。

 岡田さんは

 「私は労働組合が非正規の人を組合に加入してもらう方向性は重要なことだと思います。UAゼンセンは増えていると聞きますが、これは産別によってだいぶばらつきがあります。非正規の方が増えると、労働組合の性質も変わってきます。なかなかつらいこともあると思うんですね、正規の方と非正規の方、だいぶ状況が違いますから。ただ、そういうことを乗り越えて、各産別が努力していただいた方が長期的には良いのかなと。もちろん、それは最終的にはそれぞれの労働組合が決めることですが、そういう風に思っています」 

 と語りました。

 1990年2月、自民党竹下派衆議院議員だった岡田さんは現在の状況を想像すらしなかったと思います。

 100年以上前に、日本の労働運動が始まってから、ゼンセン(全繊)はずっと最大の産別(産業別労働組合)です。民主党結党メンバーの勝木健司参議院議員はダイエー労組出身でしたが、イオングループ労連からはまだ参議院議員は出ていません。

 UAゼンセンは伝統的に、パート、アルバイトの人にも加入の働きかけ(オルグ)をしており、最も多くの非正規労働者を組織している労働組合であり、同時に正社員が同じ職場の非正規労働者をチェックする「職場から始めよう運動」の先達であり、「正社員クラブ」と揶揄される連合の中で、異彩を放つ存在で、ほとんど唯一組合員総数を増やしている産別。

 連合の2015年春闘回答の一覧表を見ると、月例賃金は1000円~2500円ぐらいのベースアップが多いようで、自動車、電機に比べると全然少ない。そもそも、回答自体が他の産別より遅く、川下の第3次産業までアベノミクスが浸透していないのは明らか。そもそも、今の「200万人が65歳になり100万人しか18歳にならない日本」では、労働力人口は毎年2%ずつ減るのだから、有効求人倍率が改善し、人手不足解消のため極端な昇給をマスコミに発表する第3次産業のワンマン社長はこれからも増えるでしょう。

 だからこそ、UAゼンセンが、「労働の質」を守らねばらならない。真価が問われています。

 ちなみに、第3次産業の経営者が経団連の会長になったことはないし、使用者代表の旧日経連でも三菱財閥の日本郵船の経営者ぐらいしか、第3次産業の経営者が会長になったことはないと思います。だから、「岡田元也経団連会長」なんてことはありえないし、だいいち、経団連は早く潰れてくれた方が、労使ともメリットが多いです。

 
[写真]UAゼンセン組織内の職場で働く仲間、都内某所、2015年3月27日、筆者撮影。

 食品スーパーあるところに、UAゼンセン組合員あり。すなわち、日本列島、生活者のそばに、どこにでもUAゼンセン組合員がいる。

 ゼンセン組合員が笑顔で働ける国は、きっと良い国だと思う。 

 団結よーい。

 岡田民主党と古賀連合の足並みをそろえて、すべての働く者の安心社会の実現に向けて、

 労働者団結、国民団結、ガンバロウ!ガンバロウ!ガンバロウ!



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