
[写真は朝日、説明・19日に村長選と村議選が告示される大潟村。15ヘクタールの大豆畑では、男性が草刈りをしていた=大潟村]
任期満了に伴う秋田県大潟村長選が19日告示され、5日間の選挙戦の火蓋が切られました。
立候補は届け出順に小林肇さん、黒瀬喜多さん(現職・女性)、高橋浩人さんの3人です。
当ブログ7月9日付でご紹介したように、日本最大の国営干拓地「八郎潟」を擁する大潟村で、「減反政策(生産調整)」に公然と反対する新人が立候補しています。
新聞社各紙も昨日付で村長選では異例の事前まとめ記事(通称・前触れ原稿)を出しています。朝日新聞秋田版が詳しく分かりやすいので、ご紹介します。
結果は分かりません。
とはいえ、47歳の男性の証言。
「4年前までは友達同士でも選挙の話はタブーだった」
↓
「今回は酒の席でも選挙がよく話題になる」
これだけでも、部外者の私にとってはすばらしいことだと思います。
このことを欧米では「デモクラシー」と呼ぶそうです。
秋田県大潟村の公式ウェブサイト
http://www.ogata.or.jp/
当ブログ内7月9日付エントリ
【八郎潟】「生産調整・減反政策に疑問」30・40代が候補者 秋田・大潟村長選
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20年ぶり3氏の争いか 大潟村長戦(朝日新聞)
2008年08月18日
八郎潟の干拓地を使った大規模農業で、日本のモデル農村と呼ばれた大潟村の村長選と村議選(定数12)は、19日に告示される。村長選にはこれまでに3氏が立候補を表明し、これからの農業などを争点に20年ぶりに三つどもえの争いとなる公算が大きい。投票は24日で、即日開票される。
村長選に立候補を表明しているのは、現職の黒瀬喜多氏(63)、元村議の高橋浩人氏(48)、元JA大潟村専務理事の小林肇氏(41)=いずれも無所属。
村は日本で2番目に大きかった湖の八郎湖を干拓し、64年に出来た。政府が米を管理する食管法時代、米余りを背景とした国の減反政策に従う「順守派」と、従わずに独自で販売した「ヤミ米派」が対立。88年の村長選では両派の3人が立候補、「順守派」の当時の現職が当選した。その後、両派の候補による一騎打ちが続いた。
食管法は95年に廃止、流通規制を緩和する食糧法が施行された。04年の改正食糧法施行で自由に米を流通、販売できるようになり、対立感情は和らいだ。ただ、しこりは残る。今回の村長選は、かつて「ヤミ米派」と呼ばれた人々が担いだ黒瀬氏陣営が分裂した。
「若い力で、村の二極化を崩したい」。小林氏は8日夜、JA会館で催した政策説明会で約150人を前に訴えた。黒瀬氏が初当選した00年、黒瀬陣営の総括責任者だった。しかし今回、黒瀬氏が相談なしに立候補表明したことなどに不信感を抱いたという。
元「ヤミ米派」分裂の背景として、村内の土地利用を巡る訴訟も指摘されている。
黒瀬氏は06年、畑作地として購入した土地で稲作をした8人に対し、有利な融資が受けられる認定農業者の指定を取り消す行政処分をした。反発した農家は「03、04年度は計画に従って畑作をしたが、塩害などで大幅な赤字が出た。村や県に畑作指導を求めたが回答がなかった」と、処分取り消しを求めて秋田地裁に提訴した。原告農家の一人は04年の村長選で黒瀬陣営の後援会長だったが、今回は小林氏の支援にまわる。
一方、「順守派」と呼ばれた陣営からは、前回に続き高橋氏が立候補する。
同村内の対立を見てきた農家の男性(47)によると、4年前までは友達同士でも選挙の話はタブーだったという。しかしこれまでの構図が崩れた今回は「酒の席でも選挙がよく話題になる」という。
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