
(写真は民主党ニュース=「イラク撤退法案・可決」の委員会審議を報告する北澤俊美外交防衛委員長)
【国会傍聴記 2007-11-28 参院本会議】
午前10時過ぎにに開会し、昼前に終了しました。
[新テロ特措法案が(衆院可決→)参院でも審議入り]
まずは政府が「新テロ特措法案」(衆院から送付された閣法=内閣提出法案)について趣旨説明(町村官房長官)。
民主党の藤田幸久さん(茨城選挙区)らの質問に福田首相、高村外相、石破防衛相らが答えました。
[民主党提出「イラク特措法廃止法案」が可決→衆院へ]
次に委員長報告。
外交防衛委員会の北澤俊美委員長(長野選挙区)が、「イラク特措法廃止法案」が前日の委員会で可決されたことを報告。民主党の榛葉賀津也さん(しんば・かづや、静岡選挙区)らが提出した「参法」で、「自衛隊イラク撤退法案」と言い換えてもいいでしょう。
投票総数 236 賛成133 反対103 で可決しました。
特に議場の混乱は見受けられませんでした。
[労働契約法、改正最低賃金法が可決・成立]
次に厚生労働委員長の岩本司さん(福岡選挙区)が登壇。この人も民主党です。
労使紛争の判例などに基づき、労使のルールブックとして作られた「労働契約法案(衆法)」は
投票総数 235 賛成220 反対15 で可決、成立しました。
「改正最低賃金法(閣法)」は
投票総数 235 賛成228 反対 7 で可決、成立。
ただし、都道府県ごとの具体的な金額を入れる作業は今後になります。
このほか、「改正社会福祉士及び介護福祉士法(閣法)」が賛成多数で成立。
「改正身体障害者補助犬法(衆法)」
「改正中国残留邦人等の円滑な帰国の促進及び永住帰国後の自立の支援に関する法律(閣法)」
は全会一致で可決、成立しました。
「労働契約法」は自民党・公明党と民主党の間での修正協議の結果、衆法として出し直した法案が成立した初めてのケースです。
これを含めて5法を成立させましたから、Law Makerとしての国会はよく働いています。
また「イラク撤退法案」が衆院ののど元に突き付けられました。
新聞はひたすら「与党が多数を占める衆院では否決される」とばかり、書いていますが、この法案への衆院テロ防止特別委員会での審議はまさに「君子は本を務む 本立ちて道生ず」ということになるのではないでしょうか。
新聞も「君子は本を務む」で、「否決される」だけでなく、もっと審議の流れを報じたらいいのに。
これは前線記者というより、記者の配置の問題です。
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