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ニュースサイト 宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が3党協議を現地で取材したり国会中継を見たりして雑報を書いています。

平成30年度予算案は語呂合わせ「苦難越え何とかなった予算」一般会計97・7128兆円、特色無いも、グローバルホーク・イージスアショア調達、所得税収の見積もりがナント年19兆円台に到達

2017年12月22日 11時03分20秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

[画像]麻生太郎財務大臣、2014年1月30日の衆議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

 政府は予算案を決定しました。

 平成30年度2018年度当初予算案、一般会計は、

 97兆7128億円。

 筆者・宮崎信行は語呂合わせとして、

 苦難越え、何とかふやけた予算かな、と決めました。

 まず、歳入は税収の見積もりに過ぎませんが、税制改正法の成立を前提にした、所得税収が19・0兆円と、大台越え。とくに源泉所得税が増えており、給与所得上位中間層からの国の税収増とGDP家計セクターの減収が顕著。これで、幼児教育無償化じゃないだろというのが感想。法人税収は12・1兆円で、前年度当初比ではマイナス(決算ベースではプラス)。消費税収は増税を先送りにしながらも17・5兆円とタップリ。消費税率はもうこのままでよいのでは。

 歳出では、イージスアショアの調査費は7億円となりました。前年度補正に622億円を前倒し計上。社会保障費は33・0兆円と今世紀2倍となりますが、介護従事者・保育士の処遇改善につながるのですから、有意義なお金です。夏前後に、見送られる公算との報道が国会審議も含めて相次いでいた、無人偵察機グローバルホークですが、1機147億円買うことになりました。調達見送りの観測記事で報じられた金額よりはかなりの安価で、防衛省内でのなんらかの情報合戦があったもよう。買い始めた、ステルス戦闘機F35Aはさらに6機買い、ミサイルの予算もつきました。この辺のメリハリは大いに評価したいところです。C2輸送機は2機買うことになりました。

 歳出で気になるのが、国債の利払い費が年9・0兆円。9兆円台は小泉内閣以来。単純計算で長期金利が7倍になったら、予算が組めないことになります。7倍と言っても、これは掛け算ですから、引き続き、日銀の国債買い入れは必須で、注意が必要です。

 一年経った後の公債残高は883兆円で、地方を合わせて1108兆円。前年同期比微増とはいえ、当然過去最多となります。

 とはいえ、野田内閣当時の冬が去り、苦難を乗り越えて、何とかマシな予算が組めるようになったのかな、という感じです。

 所得税収はやはり年19・0兆円は多過ぎでしょう。消費税収17・5兆円と比べて、やはり、マイナンバー給付つき税額控除という歴史的転換が必要に感じます。

 財投も変わらず。

 このエントリーの本文記事は以上です。

(C)2017年、宮崎信行。

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Miyazaki Nobuyuki 


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