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【ニュースサイト】宮崎信行の国会傍聴記

[法律の執行状況]2018年秋の臨時国会最大の対決法案「入管法及び技能実習生法2018年改正法」で特定技能6倍に、コロナ禍での日本滞在延長につながった好事例もありそう

[画像]2018年秋の第197回臨時国会で、入管難民法改正案の審議をする参議院法務委員会の開催を強行する、公明党の委員長と理事、当時2018年12月8日付当ニュースサイト内記事から。

 3年前、2018年秋の臨時国会の最大の対決法案となった「入管法改正案」は、紳士協定「定例日」以外に開催されたうえ翌年の補充質疑を内諾して修正成立するという異例の展開となり、外国人技能実習生法改正規定と出入国税龍管理庁設置規定を含めて2019年に施行されました。2018年改正法は、2018年秋の衆議院法務委員会での猛抵抗の最後の最後に、野党の山尾志桜里(山尾しおり)理事らが政府原案の「施行3年後見直し規定」を「2」に修正させました。

 朝日新聞のけさの報道によると、出入国在留管理庁はきのう(令和3年2021年5月26日)、2019年改正法でできた「特定技能」で日本に滞在する外国籍の人がことし3月末で、22567人となり、1年前の3987人より大幅に増えたとの数字を発表しました。コロナ禍で特定技能やあるいは技能実習で日本に来ることが困難になることが多い中、もともと日本に滞在していた技能実習生が特定技能に移行して、長く滞在できるようになった背景がありそうです。

 賃金水準の確認などが必要ですが、もともと技能実習後の長期滞在を希望していたり、コロナ禍で出入国のハードルが上がったりしていた人の中では、2019年改正法に救われた人も少なからずいそうです。

 衆議院で廃案が決まった2021年改正法案では、不法入国・滞在者の収容施設をめぐる待遇をめぐって、日本語学校学費が払えず同居した異性にドメスティックバイオレンスを受けていたスリランカ人女性ウィシュマさんの、やせ細った腕での逝去をきっかけに、与野党や「国会前シットイン」が問題点を浮き彫りにして、今国会で審議しないことが内定しており、解散が近いことから廃案が確定しています。

 山尾修正ともいえる「施行後2年後見直し規定」にもとづき、技能実習や、特定技能による滞在者との共生をチェックしながら、新しい改正法案づくりに取り組む良い機会となるかもしれません。

 以下は、2018年秋の臨時国会に関する当ニュースサイト内の過去記事をいくつか貼り付けて、この記事は終わります。

[当ニュースサイト内の過去の記事から抜粋引用はじめ]



(初投稿は19時前で、22時に加筆、再投稿)

[画像]門山宏哲・法務大臣政務官(自民、千葉1区)、衆議院インターネット審議中継から筆者がスクリーンショット。

 今国会最大の対決法案だった「入国管理法改正案」が午後10時前に、衆議院を通過しました。とはいえ、漁業法改正案が衆議院で、水道法改正案が参議院で審議中。第1次小泉内閣発足以降でも史上最大の「規制緩和国会」となりました。ゆるゆるです。「法律」の概念が、市民の権利の保護から、企業の既得権益の保護へと変わりそうです。

【衆議院本会議 第2ラウンド 平成30年2018年11月27日(火)】

 第2ラウンドは20時30分から21時50分頃まで。

 外国人材の受け入れを特定技能1号・2号として拡大する、「出入国管理法及び法務省設置法改正案」(197閣法1号)が採決され、「修正議決」可決し、参議院に送られました。来年4月1日の「出入国在留管理庁」の設置も盛り込まれた法案。

 記名投票採決され、投票総数453、賛成317、反対136で可決しました。自民、公明、維新が賛成し、立憲、国民、無所属の会、共産、自由、社民、未来日本(長島昭久代表と笠浩史さん)が反対しました。

 ◇

 これに先立つ第2ラウンドは13時15分頃から16時10分頃まで。
 「山下貴司法相不信任決議案」が投票総数440、賛成131、反対309で否決されました。

 この後、国会同意人事があり、「検査官に岡村肇・会計検査院事務総長を充てる人事の同意に関する件」などが採決され、「同意を付える」と決まりました。会計検査院、個人情報保護審査会、地方財政審議会、公安審査委員会、中央労働委員会公益委員などの人事が決まりました。ひな壇には、根本匠・厚労相らが登壇しました。

 続いて、桜田義孝五輪相が登壇して、「サイバーセキュリティー基本法改正案」(196閣法45号)を採決し、共由反対、自公立国など賛成多数で可決し、参議院に送られました。

【衆議院法務委員会 同日】

「出入国管理法改正案」(197閣法1号)が、野党が理事会で同意しない採決、いわゆる強行採決され、自公維が提出した修正案が可決しました。

 対政府質疑は、法相不信任決議案提出のため、休憩。再開では、石破派3期生で大臣とコンビを組む、門山宏哲・政務官が遅れました。これに対して、政務官は、さっさと謝ればいいものを、「参議院農林水産委員会散会後に森裕子さんに話しかけられ10秒ほど話した」などと不貞腐れて、3回やり直しました。

 午前中の質疑で、葉梨康弘委員長は野党からの質問に答弁し、(1)連合審査会をやらなかったのは各省の副大臣を呼んだから(2)総理入り質疑をやらなかったのは昨日の予算委で法務委員の人が質問したから(3)視察をやらなかったのは実習生の法案のときにJITCOなどを訪問したからーーと平然と発言。国民民主党の階猛さんは「私は予算委に立っていない」と反論しました。無所属の会の法務委員の黒岩宇洋さんは上述の本会議の中で「10日間の間に法務省が答弁で他省と調整した形跡がない。この弱腰で、成立後の施行で他省と渡り合えない」と指摘しました。その本会議散会後の、委員会再開時には、門山政務官が参から遅れて帰ってくる連絡もとれていなかったことになります。

 公明党は2015年安保法制と同じく、遠山清彦さんが質問し、浜地雅一さんが附帯決議を読むという、強行採決コンビが登場。遠山さんは2012年の国会では法務委員を辞任して社会保障と税の一体改革特別委員になっており、強行採決のときだけ法務委に戻る印象です。また、再開時には、この方は常勤の国家公務員だと思うので書きますが、委員会強行採決時にマイクをとられた委員長の唇を見ている記録部員が配置されており、強行採決まじかかと思いましたが、門山さんの遅参でタッチの差で30分交代時間が来て委員室から去っていきました。このように、いろいろマンネリな怠惰な国会はこびとなっていますが、来年7月にはいずれにせよ、衆参ねじれが生じますので、今だけ、という感じです。




[画像]参議院法務委員会を強行的に開会する、横山信一委員長や、三浦信祐参議院議員(元防衛大学准教授)、2018年12月8日、参議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

【参議院法務委員会 平成30年2018年12月8日(土)】

 定刻の午前0時10分。

 立憲民主党、日本共産党などが審議不足を理由に開会に反対。

 公明党の横山信一委員長を、三浦信祐公明党参議院議員(元防衛大学准教授)が支えるかっこうで、開会を強行しました。

 この委員長ポストは、53年間という驚くべき長期間にわたって、公明党がとっています。

 「入国管理法及び法務省設置法改正案」(197閣法1号衆修正)が議題になりました。

 質疑終局を宣言。

 討論で、国民民主党・新緑風会の桜井充さんが委員長の指名に従いました。とても残念です。

[当ニュースサイト内の過去の記事から抜粋引用終わり]

このエントリーの本文記事は以上です。
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