【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

「歳費2年2割削減法」の岡田克也元幹事長、参議院の歳費「自主返納」ごまかし、「恒久的でないと駄目だ」「背信行為だ」「約束破り」「参院選の争点の一つだ」と激しく批判

2019年05月10日 12時10分25秒 | 第198回通常国会2019年1月、改元、参院選へ激闘

[写真]岡田克也さん、7年前の2012年、議員会館内で宮崎信行が撮影。

 

 「背信行為だ」「参院選の大きな争点の一つ」ーー岡田克也さんが語りました。

 

参議院議員の歳費を月8万円弱削減する法律案を審議を見送り、自民党・公明党が「自主返納」を、立憲民主党などに呼びかける動きについて、岡田さんは、きょう、令和元年2019年5月10日(金)国会内で記者団に批判しました。

 

岡田さんは、東日本大震災発生後に、与党第一党幹事長として、衆参両院議員の歳費を2年間2割削減した法律を主体的に制定しました。

 

岡田さんは、

 

「暫定的な問題ではないんですね。(参議院の議席が6)議席が増えたんですから。議席が増えたじたいが、問題なんだけど、少なくとも歳費を削減しましょうというのは恒久的な措置でないとだめですよね」と語り、法律でないと認められないと強く語りました。

 

現在は与野党が折り合う可能性が報道されていますが、岡田さんはこの問題について、

 

「むしろ、参院選の大きな争点の一つです。こんなことをやっていると。約束違反です、衆は定数減らしているんですから。そういう中で参議院はいきなり増やしてしまったのはとんでもない背信行為です」

 

と話しました。

 

 まあ、与野党が折り合った場合は、争点にならないかもしれませんが。

 

 岡田幹事長が実現した2年間2割削減法について、当時与党議員からも感情的な批判が出ました。

 

例えば、三宅雪子・民主党衆議院議員(当時)はツイッターで、

 

 「はあ。マンションのローンがあり歳費カットで恨み岡田さん副総理(の可能性)を批判。この3つを結びつけるミステリー。目がテン・・・幹事長として、であって政治家として、はコメントしてません。ちなみに私は岡田さんを嫌いではありません。」

 

https://twitter.com/miyake_yukiko35/status/157094670399315968?s=20

 

とし、幹事長退任後に、副総理で入閣する観測報道について、2割削減でフジテレビ社員時代に組んだローン返済がとどこおりがちだと思われる発言をしました。この感情論が、2012年の大政局の底流のごく一部になったのかもしれません。

 

 岡田さんはきょう、「公務員(自衛官を除く国家公務員一般職全員)だって、(7・8%)カットしたのに、国会議員がカットしないなどありえなかった」とし、2割削減は当然だとしました。

 

微妙な問題でありながら、強行した岡田さんが、野党で最も得票率が高く再選されていることについて、「関係ないですね。それをやったから、自分が生き残っているとは思えない」とどこ吹く風。それよりも、「今国会から衆議院決算委員なんだけど、月曜日が定例日なので、月曜、火曜日に駅頭をやろうと思っていたけど、できないかもしれない」と近未来に懸念を示しました。

 

私としては、超富裕自治体「港区」の区議に先月初当選したマック赤坂さんが、6年前、初登院する参議院議員に「俺の方が、税金払ってるぞ」と罵声を浴びせていた姿に、あっちの方が正論なのかな、という気もします。

 

このエントリー記事の本文は以上です。

 

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿