27年ぶりに自民党が衆参単独過半数をとって最初の第1委員会室、テレビ入り。
ねじれ時代の自民党幹事長だった、石原伸晃経済再生相が「この点は、衆議院で他党の方から賛同をいただいた」と話すなど、与野党の歩み寄りの機運はなくなりました。自民党の愛知治郎・参議院自民党政審会長が「私の前任者」として鶴保大臣を指名するなど自民党内と人事アピールがありました。ただ、東北1人区で勝った舟山康江さんを念頭に愛知さん(宮城選挙区で2019年改選)が「前の質疑者も指摘していたが、自民党の農政には批判がある」と早くも3年後の東北1人区の選挙への意識が垣間見えました。
国会での与野党歩み寄りよりも、自民党内の人事、そして、次の選挙を見据えた機運が見て取れました。
【平成28年2016年10月5日(水)参議院予算委員会】
山本一太委員長が就任あいさつ。
麻生財務相が平成28年度第2次補正予算案の趣旨説明。
総括質疑が始まりました。
民進党の蓮舫代表から。稲田朋美防衛大臣に、過去の雑誌での発言を問うたところ、衆議院とは違う対応で、過去の個人としての発言について防衛大臣として答弁できない、の一点張りとなりました。このため、野次が激しくなりました。
安倍首相は蓮舫さんに対して、「私は介護保険導入時の自民党政調社会部会長だ」とし、介護離職ゼロをめざした取り組みについて答弁。蓮舫さんは保育の受け皿の話もしました。山本幸三地方創生相には「KPI」による政策評価を求めました。
筆頭理事の福山哲郎さんが、COP21パリ協定をたずねると、山本公一環境大臣から「10月19日までに衆を通過しないと間に合わない」とし、既にCOP22開会前の日本の批准はできないことを初めて言明しました(当ブログ内別エントリー
も参照してください)。
民進党会派の舟山康江さんも農業、安保で質問。東日本民進党から西日本自民党の安倍首相に対して、棚田への財金投入を控えるよう働きかけました。私も、まったく同感です。
自民党の愛知治郎さんは「私の質問は1時間半遅れた」としました。
山本公一環境相は「私はCOP3京都会議のときに、環境政務次官だったが、パリ協定は画期的だ」としました。
愛知さんは大隅良典さんがノーベル医学生理学賞を受賞したことについて、「私は今、参議院自民党政審会長だが、前任は鶴保庸介大臣だ」とし、鶴保科技相に質問。閣僚適齢期の交差点となる、参自政審会長ポストをアピールしました。愛知さんは「安倍首相から復興副大臣兼財務副大臣を任され、要求と査定の両方を1人でやるのでとまどったが、総理の気持ちが分かった」というようなことを語りました。
愛知さんは「自民党はよい政策をしてきたが、良くなかったものに、タクシーの規制緩和がある。小泉構造改革の一環のように思われるが、調べてみると、橋本内閣で閣議決定し、小渕内閣で法案を出し、森内閣で成立し、小泉内閣で実行した」とし、「消費税増税も野田内閣で成立したが、実行した安倍内閣で批判される」としました。
次回はあす9時から。
きょうあす2日間の総括質疑の配分、自107分、民88分、公40分、共36分、維24分、希望の会(社・生)12分、無12分、心12分。質問時間が増えた参議院公明党に注目です。
【平成28年2016年10月5日(水)参議院情報監視審査会】
新しい任期で初めて開かれたもようです。特定秘密保護法及び安保法を筆頭理事として指揮した元制服自衛官が会員となっており、嫌な気がします。インターネット中継がありませんので、詳細等は分かりません。
【平成28年2016年10月5日(水)衆議院】
ありませんでした。
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