【平成28年2016年10月3日(月)衆議院予算委員会】
月曜朝8時55分から、平成28年度第2次補正予算案(未来への投資・熊本2次復旧及び復興、補正後一般会計100・0兆円)の各会派一巡の基本的質疑2日目(合計3日目)があり、終局しました。時間は参院選前と同様に、1日目の午前中に、自民党、公明党、昼直前から民進党で、午後5時過ぎまで。2日目も9時から民進党で、午後2時から共産党、午後4時から日本維新の会という構成でした。
午後5時過ぎに散会。浜田靖一委員長は「次回の開催は、公報でお知らせします」と語りました。
過去2年間のように、岡田克也代表から自ら先陣を切り、要求大臣(質問通告の際に、質疑者が答弁者として指名する大臣)が「総理」だけという、奇妙な緊張感から野党は好発進しました。岡田さんは今は代表(ネクスト首相)でなく、質疑者にもなりませんでした。いわば「信長のいない桶狭間の戦い」でした。
いうまでもなく何であれ、そういう感想しかありません。しかし、きょうは、年金に関して面白いやりとりがありました。
当ブログで「GPIF法改正案」と表現してきた、「公的年金制度の持続可能性の向上を図るための国民年金法等の一部を改正する法律案」(190閣法54号)ですが、玉木雄一郎さんと井坂信彦さんが、「平均物価は上昇しているが、平均賃金が下がっているから、年金を引き下げる条項が入っている」と指摘。玉木さんは「物価スライドとマクロ経済スライドのうち、引き下げる方向で都合の良い方を使っている」とし、井坂さんは、自ら計算したエクセルファイルを提示しました。安倍首相や塩崎厚労相は、「施行は平成33年からだ」「世代間の公平性が大事だ」「政府は試算していない」と答弁しました。
共産党の笠井亮さんの質問に対して、山本有二農相は、農水省は、東京都の中央卸売市場の移転候補の豊洲の土壌改善の不正について、報道で知るまで承知しなかった、と答弁。雰囲気から、山本大臣の答弁は本当だと思いました。
共産党の質疑の中では、野党共闘の見据えた発言がありました。笠井さんは「先ほどの民進党の小川淳也委員の指摘にあったが~~」と切り出し、参院選で32ある1人区の野党統一候補で、唯一共産党候補が出た、香川県の香川1区選出の小川さんに秋波を送ったようです。赤嶺政賢さんは「私は沖縄出身の沖縄1区から送り出してもらっている議員だ」と切り出し、小選挙区の当選者(得票率相対的第1位者)であることをアピールしました。
日本維新の会の下地幹郎さんに対して、安倍首相(自民党総裁)は、内閣改造の際に大臣が二重国籍かどうか調べておらず、自民党議員には「二重国籍はいないという認識を持っている」と答弁しました。
【平成28年2016年10月3日(月)参議院】
審議はありませんでした。
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