【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【後半国会へ】予算・法案すべて年度内成立→補正予算で対決へ 解散含み

2009年03月26日 23時59分59秒 | 第171通常会(2009年1月~)自民党追い込まれ

(初投稿は2009年4月2日午前9時半で、バックデート)

[写真]上、カメラマンと参院事務局を背にした大塚耕平・参院財政金融委員会筆頭理事(民主党政調副会長) 下、13人の官僚を背に答弁する麻生首相=3月26日の参院財政金融委員会。

 おはようございます。

 大塚耕平さんと、官僚13人を背にたじろぐ麻生首相を映画フィルムみたいにつなげてみました。

 3月26日朝の日経朝刊で平田耕一財務副大臣(三重3区)の株式の大量取引が明らかになり、この日の財政金融委員会は騒然。午後の締めくくり質疑で大塚さんが「本当は総理や財務相と財政・金融に関する議論をしたいのだが」としながら、この問題を攻め、平田財務副大臣が辞任。歳入関連法案の採決に応じました。

 公債の発行及び財政投融資特別会計からの繰入れの特例に関する法律案
 所得税法等の一部を改正する法律案

 英国では財務大臣だけ、チャンセラーChancellor of EXchequer と呼び、他の大臣のセクレタリーSecretary,ミニスターMinisterとは違う呼び方をします。日本で言えば「大蔵卿」という雰囲気でしょうか。第1次ブレア内閣からブラウン大蔵卿でしたから、ブレア退陣後の労働党党首選でブラウンさんが無投票で後継者になったのは既定路線だったことがうかがい知れます。

 第171通常国会の予算審査は、正副財務大臣が辞任するという異例の展開になりましたが、第2次補正予算3案とそれにつづく2009年度本予算3案が年度内に成立しました。さらに民主党はいわゆる日切れ法案を3月31日にすべて処理しました。

 昨年4月1日は、暫定税率を失効に追い込み、ガソリン25円程度の値下げに成功。野党第1党としては憲政史上最大の世直しに成功しました。

【夜明け前】民主党の世直し大成功、ガソリン6割が値下げ!

 あのときはすぐにでも政権交代になるのかと思いましたが、なかなかすんなりとはいかないものです。派手な年度越えから静かな年度越えへ。政権交代への雌伏の時と判断して良いのでしょうか。

 ◇

 さて、1日朝、日銀短観(3月調査)が発表されました。足元の景況感(DI)は大企業製造業で「マイナス58(%)」となり、「34ポイント悪化」。DIも悪化幅も過去最悪となりました。業種別には自動車がひどい。人員の余剰感も多く、雇用の先行きも暗いです。どうしてこのニュースがもっと話題にならないのか。私のように3ヶ月ごとに必ず短観を読んでいる者にとっては「想像を絶する状態」で具体的に今後どうなるかよく分からないというのが本音です。短観にふれたくない気持ちは分かりますが、あまりにも経済への関心が疎いと私は感じます。

 ◇

 4月4日~8日に北朝鮮がテポドン2号を打つ動きが進んでいます。麻生首相や河村官房長官の話が白々しく感じるのは事実ですが、PAC3とイージスで迎撃体制をとることは安全保障上、当然のことです。訓練ととらえてもいいですが、迎撃体制をとること自体が抑止効果になり、北朝鮮に対する外交カードになります。政府筋こと鴻池祥肇・官房副長官が「当たるわけがない」と言っているのは、結果として麻生首相を助ける発言です。無関心や鴻池発言への過剰反応をみるにつけ、やはり安全保障への意識が低いと思います。テポドン2号が発射されたというニュースに接したら、屋内に待避するという行動を身につけたいものです。

 ◇

 人間の脳の総量には限りがあります。毎日テレビジョンから馬に食わすような情報を頭に入れれば、どんどん忘れます。物忘れが激しい人はテレビの視聴時間を確認した方がいい。明石家さんまの馬鹿笑いという情報を入れることによって、大事な思い出がひとつ、頭から押し出されたかもしれません。

 ◇

 それはさておき。

 後半国会に入りました。

 政府自民党は4月末にも2009年度第1次補正予算案を国会に提出し、民主党が抵抗した場合は解散する構えをみせています。

 民主党は補正予算に対案を示し、対抗するようです。ちなみに2008年度第1次補正予算について、私は政府案におかしな点を見つけたのですが、民主党が賛成に回ったので、このブログに書きませんでした。それはもういいのですが、経済効果の実効性があったかどうかの検証チームをつくることになりました。徹底審議という格好で抵抗してほしいと思います。これは解散総選挙の勝利につながると思います。

 それ以外の政府提出法案の審査も各委員会で進んでいます。相変わらず民主党衆院議員はマジメに審査に取り組んでいます。僕はもっと国会をさぼって地元を回った方がいいと思います。自民党の佐藤ゆかり議員は、本会議や財務金融委員会では眠っているところしかみませんが、東京5区ではリードしているという情勢分析が多いです。地元活動はしっかりやっているのでしょう。

 民主党のきまじめさが今政治に求められていると主権者が判断するならば、僕はほんの少しだけ古い考え方の持ち主なのかもしれません。

 きょうの読売新聞4面によると、3月20日の小沢さん、鳩山さん、菅さんの会食で、菅さんが小沢さんに「選挙対策本部長をやったらどうか」と言い、小沢さんが「ありがとう」と答えていたことが分かりました。「党関係者が1日、明らかにした」となっており、鳩山さんもしくは小沢側近議員が読売新聞に話したんだと思います。小沢さんは2007年11月から選挙対策本部長であり、「代表辞任を暗に促したのではないか」との見方が出ているようです。

 菅さんは3月26日の記者会見で、「(3月24日役員会前の)私と小沢代表だけの話がなぜ違う形で(朝日新聞という)表に出るのかなと若干不思議に思っております。私がその場で申し上げたことは実はその後の役員会でも申し上げたのですが、もう少し時間をとって判断をされる方がいいのではないかと思うということを申し上げました」(=党役員室作成の記者会見要旨)と述べており、菅さんの説明とは食い違いがあります。私は菅さんに不信感を持っています。そんなことを言う前に東京都連の応援演説をしたらいいのではないでしょうか。

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東京新聞:『5月解散論』じわり戦闘モード 民主、補正で対抗再始動:政治(TOKYO Web)

『5月解散論』じわり戦闘モード 民主、補正で対抗再始動
2009年4月2日 07時05分

民主党「次の内閣」閣議であいさつする鳩山幹事長。右は直嶋政調会長=1日、東京・永田町の民主党本部で
 
 
 民主党は1日、天下りや消えた年金、失業対策などの検証チームを設置し、国会で追及する方針を決めた。政府案にぶつける対案の提出も進める。小沢一郎代表の公設秘書が絡む西松建設の違法献金事件で沈滞ムードに包まれていたが、与党内の「5月解散論」をにらんで再び戦意を取り戻そうとしている。 (後藤孝好)

 山岡賢次国対委員長は一日の党会合で、二〇〇九年度補正予算案の審議に野党が抵抗すれば、衆院解散に踏み切ることもあり得るとした麻生首相に対し、「首相は大見えを切った。ぜひやっていただきたい」と挑発。同予算案の早期採決には応じず、徹底審議で政府与党を追及する可能性を示唆した。

 同党は、〇八年度補正予算と〇九年度予算の景気対策としての効果は不十分として、二日には(1)天下り(2)消えた年金(3)失業対策(4)貸し渋り(5)定額給付金-の検証チームを発足させ、実態調査に乗り出す。

 一方、党「次の内閣」は一日、政府の地域力再生機構法案の対案として、中小企業再生支援機構法案の提出を決定。障がい者虐待防止法案も、早期に提出して政府与党に対抗するなど、今回の事件後、陥った戦意喪失状態から立て直そうと懸命だ。

 というのも首相が早期解散をちらつかせてけん制する中、守勢に回っていては、次期衆院選に向けて、党の力量を国民に不安視されかねないからだ。鳩山由紀夫幹事長は「国民のための政策をつくるということをしっかりと示す時期に差し掛かっている」と訴えた。

 また、与党との対決姿勢を前面に打ち出すことで、小沢氏の辞任論がくすぶる党内の関心を国会や政策に向けさせる狙いもあるようだ。

 ただ、小沢氏の進退問題を抱えたままでは国民の関心の高い「政治とカネ」の問題で攻めきれず、逆に与党の反撃を受けかねない。党内には「与党は、小沢代表の問題やマルチ商法関連業者からの資金提供問題を追及してくるのではないか」と、泥仕合への懸念も出ている。

(東京新聞)

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【あくまでも推測です】湯船で気付いたよ、なるほど君たちね

2009年03月26日 23時59分00秒 | 第171通常会(2009年1月~)自民党追い込まれ
【追記2009-3-28】写真を菅直人さん、仙谷由人さんの“2連”に変えました。初投稿時には、菅さん、仙谷さん、前原誠司さん、野田佳彦さんの4人でした【追記おわり】

 おふろに入っていたら、ふと気付きました。なるほどそういうことか、と。
 まあ、推測ですよ、推測。

 今回、小沢代表が続投を表明したにも、かかわらず民主党内で「代表辞任」を画策しているのはだれか?おそらくおそらく。

 「国のかたち研究会」(菅G)会長の菅代表代行。
 「凌雲会」会長の仙谷元政調会長。

 この2人は団塊の世代で、社民連・社会党出身です。今国会では衆院予算委員としてずっと一緒でした。菅さんは昨年暮れに東京都連代表(敗戦処理)と予算委筆頭理事に事実上左遷されたことに不満を持っていたはずです。予算委の理事は事実上枝野次席理事が取り仕切りました。

 「凌雲会」には前原・元代表、枝野元政調会長、小宮山ネクスト文科相も所属しています。

 24日の役員会の福山・参院政審会長の反応が意外でしたが、福山さんは京都選出・松下政経塾員で前原さんと同じ経歴、やはり凌雲会です。

 そして松下政経塾1期生といえば、「花斉会」会長の野田さん。党広報委員長として役員会メンバーですが、おおっぴらに動けません。昨夏の代表選出馬断念の際に花斉会を痛めたからだと思います。で、蓮舫参院議員は花斉会。彼女は全国を応援して回っています。現職議員でない総支部長も代表選では「0・5票」を持っています。ただし、花斉会でも総理大臣経験者の二世をはじめ、離れていく人が出てくるでしょう。

 菅Gと凌雲会と花斉会が組むと、ギリギリのところで過半数をうかがえる可能性もあります。そうすると、一新会には小沢さんしか代表の器はいません。「政権交代を実現する会(鳩山G)」は緩やかな組織なので、各人が自由に動きやすい。これで「菅代表-仙谷代行」というラインは現実味を帯びます。

 総支部長の大半が、一新会倶楽部の会員だったり、鳩山Gになんとな~く系列化されていたりすることから、一新会および鳩山Gは総選挙前の動きが鈍くなるだろう、という深謀遠慮があるかもしれません。

 あくまでも、推測ですよ、推測。

 菅さんと仙谷さんの年齢、“団塊の世代”気質、菅さんの人事への不満、凌雲会が執行部に少ない、派閥を痛めた野田さんの都合。これらを総合すると、この人たちが今回の騒動を仕組んでいるのかなあ、と思います。

 あくまでも、推測です。推測。

 党内デモクラシーのためには、こういう経験も必要です。
 大人(政権政党)になるためには、しょっぱい体験も必要です。

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「高速道路無料化」に道筋 民主党が中間とりまとめ

2009年03月26日 16時53分50秒 | 第171通常会(2009年1月~)自民党追い込まれ
 民主党は25日の「次の内閣」で、「高速道路の無料化」政策の中間とりまとめを了承しました。

 A4判で4枚ですが、とても良くできています。

 私は昨年、江戸川民主党の勉強会でお話しさせていただいた時に、高速道路の無料化についてお答えしたところ、「首都高は違うんでしょ?」と言われて、ちょっと困りました。東京・江戸川区ですから、首都高が関心事なのは当たり前のことです。

 民主党が昨年の年越し不況の際につくった年末年始ビラでは、「暫定税率を直ちに廃止し、高速道路は無料化します」という記述までしかありませんでした。

 この中間とりまとめの中にコロンブス的発想がありました。

 「東日本」「首都高」などの高速道路会社6社を統合する、というアイディアです。なるほど。そして、今の6社が管理する高速道路は「原則として無料とする」。首都高・阪神高速など渋滞が予想される路線は、「5割引」→「7割引」といった手順で試したうえで「10割引=無料」にする方針です。

 自民党がお題目のように繰り返すのは「財源はどうする?」についても納得がいく政策がすでに示されています。

 高速道路の施設と債務を持つ「機構」がありますが、この機構を廃止し、債務35兆円は無料化と同時に国に移します。これを国債償還の一般的ルール(60年ルール)に基づき、元本を5600億円/年、利子を7000億円/年を返します。それほどの負担ではないですよね。このほか、首都高、阪神高速、本州四国連絡橋の3つの会社には周辺自治体が出資しているので、このお金を自治体に返します。

 高速道路無料化による経済効果ですが、国交省の中にある研究所の報告書によると、2兆7000億円規模。さらに消費への波及を考えると、7兆8000億円規模の効果がありそうです。

 これさらっと書きましたが、衆院予算委員の馬淵澄夫さん(奈良1区)がすさまじいまでの執念と大変な労力で国交省から出させた資料です。書いたら3行になってしまいました。公務員の情報隠し=国民不在の政治です。情報公開(ディスクロージャー)は民主政治(デモクラシー)の出発地点です。

 法案化するでしょうが、衆院で過半数の賛成がなければ法律はできません。無料化の具体的な実施は政権交代後ということになります。

参考)民主党ホームページから
民主党:民主党『次の内閣』閣議(中間報告) 民主党高速道路政策大綱~高速道路の無料化~

「マスコミ報道がこわい」「地方に情報が来ない」との声が寄せられています

2009年03月26日 14時29分03秒 | その他

 複数の報道によると、小沢一郎さんの政治資金管理団体「陸山会」の会計責任者、大久保秘書は、起訴事実を一部認める供述をはじめたということです。起訴済みの事実を早く認めることで、身柄の釈放を優先。裁判で争う考えだと思います。妥当な判断だと思います、報道が事実とすれば。

 TV局・新聞のネガティブキャンペーンは、「民主党内で小沢代表辞任論噴出」という方向性になってきました。これはニュース番組に占める民主党ネタの放送時間、記事の行数が増えることになりますから、ありがたいことです。自民党はこれに大変な危機感を持っているはずです。

 二大政党の大きな違い。その一つは民主党の場合は、国会議員や秘書の大多数が「歳費が唯一の収入源」という人たちだ、ということです。これは自民党と大きく違う。そしてその収入源の確保は、「選挙で勝つ」というたった一つの事業に限られます。

 これが、民主党内で「選挙の顔」である代表の存在に関して、たびたび落ち着きのない党内世論が発生する最大の理由です。

 また、民主党議員・総支部長の大多数が地方出身です。これも自民党議員、とくに2世議員のほとんどが「出生地」ないし「主な生育地」が「東京」であることと違います。この点から、民主党議員は情報源がマスコミ報道に依存し、マスコミの“論調”、私はそんなものはないと思う、単なる“受動的なイメージ”ですが、それに影響されやすい傾向がでてきます。

 衆院本会議で「議場内交渉係」という役目を担う議員が2人います。首相の答弁漏れなどをすばやく見つけて、自民党に抗議する仕事です。衆院議運委員会所属のうち2人の議員がやっています。今国会では、近藤洋介さん(山形2区)高山智司さん(埼玉15区)です。近藤さんは元日経新聞記者で出生地は米ワシントンDC、高山さんは東京文京区の「小石川」の生まれで、党本部の国民運動委員会の委員長代理・遊説局長として情報発信の“切り込み隊長”です。

 高山智司(さとし)さんはブログでも一貫して安定した論陣を張っていました。

(引用はじめ)
 本日、小沢代表の秘書起訴で代表の進退が話題に。私は、記載ミスの容疑のみであれば代表を続投すべきと当初より主張してきた。記載ミスは完全な形式犯であり、逮捕は行き過ぎと今でも考えている。

 政権交代に向けまっしぐらの民主党の勢いに水を差したことは否めないが、国民の皆様も小沢一郎の「剛腕」で政権交代後「大きな変革」を成し遂げてもらいたいと期待をしていると思う。

 今日の夜の会見では小沢代表は目に涙というような感じもあった。この先、雰囲気やムードで次は民主党政権ということではなく、国民の皆様に民主党を納得してもらうように努めたい。(引用おわり)

 高山さんは小沢グループ「一新会」所属です。最近の記者というのは「一新会員」だから「高山さんが小沢続投支持なのは当然」と考えるようです。私は「一新会員」なのに「高山さんが動揺しなかった」ことに興味があります。高山さんは衆院法務委員会理事をしていたこともありますから、「虚偽記載」で立件しようとする特捜捜査が法的に無理筋であるということを当初から分かっていたのでしょう。

 このように都市と地方の格差とは、情報の格差が根源です。情報があるところに人が集まり→モノが集まり→お金が集まる、のです。

 当ブログにもテレビ、新聞報道に関する様々なご意見が寄せられました。特に地方では、テレビ報道への恐怖心が出てきているようです。ご紹介させて頂きます(コメントは一部省略、メールでいただいた物は、念のため、趣旨が変わらない範囲内で文章を変えておきました)。

 ◇

 「わたしは、地方(僻地と呼ばれるようなところ)に住んでおります。こんな地方でも、NHKと民放3局と4種類のテレビ放送とラジオ、新聞があります。いま、どの公共放送を見ても、『小沢代表は悪』という洗脳情報しかないんです。いまは、衛星放送で流れるBBCやCNNの放送を原語で視聴して、情報を得ております。
 地方には本当の情報が伝わりません。情報統制されている国のようです。日本ってこんな国だったのかと呆れております。マスコミの、洗脳放送に呆れております。
 ネットでの多種・多様な報道の存在が救いです。今後とも、がんばってください。
 地方は本当に困っているんです」

 「最近、森永卓郎さんをみかけなくなりました。郷原さんは大丈夫でしょうか。(略)地方には、情報が届きにくい状況です」

 「検察官は実名を報道されることが少ないことが無謀な捜査が横行する原因。ひいてはそれが法務省の秘密主義にもつながっていると思います」

 「マスコミの誘導報道はすごい。恐ろしくなる。(略)新聞は必ずしも正しい報道してるとは限りません。意図的に嘘に近い報道をすることがあります」

 「マスメディアを含め報道関係者の方には、信頼のおける誠実な放送をこころがけて欲しいと思います。それが、職業倫理だと思います。倫理を守らず、暴走するような報道機関に対しては、告発も当然だと思います」

「あまりにひどい政府の情報統制とメディアの情報操作に怒りを感じて、日本のメディアでは駄目だと思い、海外記者クラブ宛にメールしましたが、返事がきません。日本語だから読んで貰えないんでしょうか?それとも海外記者クラブも政府の情報統制下にあるのでしょうか?」

 ◇

 テレビ局、新聞社の経営幹部、編集幹部はどう感じるのでしょうか。

 それと、東京本社政治部記者、社会部記者というのは圧倒的に地方の中産・無産階級出身者が多い、ということも指摘しておきます。民放には東京出身者が多い傾向がありますが、すぐに異動してしまいます。

 実は、私はこの22日間(3月3日逮捕→3月24日起訴)、複数のテレビ局・新聞社の社会部若手記者から悩み、相談を受けました。テレビ局内部、新聞社内部にも今回の国策捜査とリーク情報垂れ流しによる野党党首のイメージダウン戦術に対する批判があるのです。

 暴走するマスコミ。

 各個人は反対論を持っているが、上司に逆らわず、逆らえず、見て見ぬふりをして、結果として組織は大暴走し、歯止めが利かなくなる。これは、

 太平洋戦争と全く同じじゃないか!

 渡邉恒雄、秋山耿太郎、氏家齋一郎、住田良能、広瀬道貞、

 説明責任を果たすべきは君たちの方だ!

(上記人物の肩書きはそれぞれ、読賣新聞グループ本社会長兼主筆、朝日新聞社社長、日本テレビ放送網取締役会議長、産業経済新聞社社長、テレビ朝日会長)

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棄権も一つの選択肢テレビ中毒者と政治2008年09月08日付