【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

棄権も一つの選択肢 テレビ中毒者と政治

2008年09月08日 01時51分17秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代

 イギリスは植民地インドで栽培した芥子(ケシ)をアヘンに加工し、1781年から中国に輸出しました。以後、中国ではアヘンの吸引の風習が広まり、1830年代の半ばにはアヘン吸引者は200万人を超えました。この貿易でイギリスは大もうけ。

 写真はアヘン窟でアヘンを吸う廃人のようすです=「はてな」

 人を依存症・中毒症にして、儲けるというビジネス・モデルは現代日本でも盛んです。

 一つはパチンコ依存症。これは北朝鮮系企業の最大の収入源です。娯楽の少ない地方に多い傾向がありますが、最近は廃業が進んでいます。

 もう一つはニコチン中毒。これは政府系企業「JT」がある程度、儲かります。

 そして、「テレビ」中毒(=テレビジョン中毒)の存在です。かつて評論家・大宅壮一は、テレビジョン出現を「1億総白痴化時代」と呼びました。大宅はTVが“アドルフ”の恐怖の洗脳装置だということを当時知っていたはずです。

 読売新聞社と松下電器産業は、日本語で言いやすい「テレビ」という略語を作りました。そして「テレビ」をTV放送とTV受像器の双方の商品名として統一し、街頭TVなどで、「TVがない住宅は貧乏人」というコンプレックスを利用したビジネスで大儲けしました。これが読売と松下が売上高1位を盤石にした最大の要因です。

 アル中は肝臓をこわします。
 ニコ中は肺をこわします。
 そして、テレ中は脳を壊します。

 小生、日曜日は朝から不機嫌でございました。毎週チェックしているFNN・産経のの首都圏トレンド調査の結果を8時55分ごろ知ったからです。



[9月4日調査 自民党25・4%、民主党26・2%]




[8月28日調査 自民党21・8%、民主党28・0%]

 時系列にみると、

 8月28日(自民党21・8%、民主党28・0%)→9月1日(福田首相政権投げだし)→ 9月4日(自民党25・4%、民主党26・2%)

 という結果、驚くべき結果です。自民党の得点など何もない。やはり「自民党総裁選」をめぐるバカ騒ぎで自民党が大幅に増えたとしか言いようがありません。

 1年前後で政権を投げ出すような首相を2年連続で選んだ政党が3・6ポイント増やし、国会召集の後れで政権政党を攻撃できない政権準備政党が1・8ポイント落とす。

 あり得ません。デモクラシーが未成熟。というより、民度が低いんです。というより、国民の大多数がバカだということです。

 テレ中は白痴です。あれだけの矮小な断片的な情報を世界のすべてだと思っている。地方の方が中央の情報操作に乗りやすいから、もっと深刻化もしれません。

 1日3時間以上TVを見る子どもが3歳までに学習障害(LD)になる確率は3割であるという調査結果もあります。TV視聴時間の長い高齢者は年とともに判断能力が衰えていきます。

 我が国では投票は権利であり、義務ではありません(オーストラリア憲法は義務としていますが、日本国憲法では権利にとどまります)。「棄権は危険!」などと言いますが、むしろ、テレ中は危険なので棄権してください。これ以上、あなたたちに脚を引っ張られるのはごめんです。

 次期総選挙は2011年7月24日の地上波アナログ電波停止の前に必ずあります。ハッキリ言って、テレ中には、権利はあっても、正当な判断能力はありません。TVを一日3時間以上見る人間は「廃人」です。

 死とは永遠の静寂です。テレ中は今わの際でもさんまや紳助の笑い声を聞きながらでないと死ぬことすらできないのです。廃人です。

 お願いですから、テレ中は投票所に行かないでください。それは権利の放棄であって義務の不履行ではありませんから、何も心配することはありません。

 これから数十年、日本丸に乗り続けなければいけない私たちに配慮してほしいと思います。

おかげさまでベスト10を維持しています。
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