ロシア訪問中の福田康夫首相が、4月27日の山口2区補欠選挙にきわめて高い関心を寄せていることが明らかになりました。
福田首相は、25日午後0時24分に政府専用機で羽田空港から飛び立ちました。
これに先立つ、午前8時54分から6分間、首相官邸で、三谷秀史内閣情報官を呼び出し、山口2区の最終盤情勢の報告を求めました。
三谷情報官は、内閣情報調査室(“内調”)のトップで、警察庁出身。
内閣情報官の定例ブリーフィングは木曜日で、国会日程でずれることもありますが、今週は24日(木)に15分間、みっちり報告を受けています。
それにも関わらず、翌朝、再度、6分間の臨時ブリーフィングを求めました。
福田首相はこの報告を受けて、町村官房長官と15分間話し合いました。
(木曜日の定例ブリーフィング)内調トップ、福田首相に最終盤情勢を報告
山口2区補欠選挙は平岡秀夫候補(民主党公認・社民党推薦)が、山本繁太郎候補(自民党公認・公明党推薦)を1~10ポイント差でリードしているとされています。
福田首相が三谷情報官を呼び出したのは、勝敗はもちろんのこと、何票差の勝敗になるかを気にしていると考えられます。
自民党は4月30日(水)の衆院本会議で、ガソリン値上げ法案(租税特別措置延長法案など)を3分の2で再可決します。これには河野太郎衆院議員ら自民党から造反者が出る可能性があり、清和会など自民党各派閥は徹底的な締め付けに追われています。
山口2区補選で自民党が大差で負けた場合でも、自民党は5月1日にガソリン値上げに踏み切りますが、造反者が増えて、自民党内に深刻なしこりが残る可能性があります。
政府・自民党は今週、マスコミ各社に「4月30日再可決」の情報を流し、新聞に書かせました。これによって、山口2区の有権者の珠玉の投票行動を無視する構えです。
福田首相は丸善石油(コスモ石油)に20年来勤務。
町村官房長官は通産省官僚として、「資源エネルギー庁石油部石油企画官」を務めました。
ともに自民党を代表する石油族議員です。
自民・公明党の有権者への締め付けが功を奏し、山本候補が逆転勝ちする可能性もあります。
政府・自民党が打ち出した「山口2区選挙結果無視→ガソリン値下げ作戦」ですが、大将である福田首相本人が作戦に対して弱気になっていることが、外遊直前の行動で明らかになりました。
【追記 08-4-27 未明】
首相訪露に同行している、日テレの青山記者は「首相はガソリン値上げに神経質になっているようだ」と伝えました。同行記者団との懇談の中で、弱気の姿を平然と見せていたそうです。26日夕の「NNNニュース+1」で伝えました。
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