民主党国対委員長の樽床伸二さんらは、参院民主党国対委員長の平田健二さんらと相談し、第175臨時国会を7月30日(金)に召集することを決めました。
陛下が、日本国憲法第7条と国会法第1条によって、東京に召集します。参議院規則それと、もちろん衆議院規則のそれぞれの第1条により、召集詔書に指定された期日の午前10時に各議院に集会しなければならないとされています。当選後初めて登院する議員は、当選証書を事務局に提示し、当選人名簿との対照を受けます。
このため、7月30日の衆院本会議や参院本会議は「午前10時開議」と表示されますが、実際には、午後1時ごろからスタートすると思います。
報道によると、会期は5、6日ということで、召集翌日から土日を挟みますから、合計4営業日程度の「院の構成」を定めるだけになりそうです。
院の構成は、まず参議院事務総長が議長・副議長選挙を取り仕切り、議長らを選出。議長が常任委員長を指名します。なお、第22回参院選で議席を21→19に減らしたことから、公明党が持つ委員長ポストが2→1に減少する見通しです。改選非改選を問わず全議員が常任委員を辞任し、新しい常任委員を指名します。議長、副議長、委員長ポストの配分、委員数の配分などで各会派のかけひきが繰り広げられます。
第18回参院選で民主党が大躍進した時には、北澤俊美・参院民主党国対委員長が予算委員長ポストを要求し、「民主党が躍進したことが有権者のみなさまがテレビでよく分かるようにしたい」と要求しました。このとき、参院自民党国対委員長だった永田良雄さんが元々高血圧でいらしたと思うのですが、脳梗塞で亡くなり、規定により第18回参院選で富山選挙区次点だった民主党の谷林正昭さんが繰り上げ当選しました。私は、当時日経政治部の民主党担当記者でしたが、国会議事堂内で永田さんのお顔を見て、かなりの高血圧だと思っていました。体調を崩され、横浜市の病院に入院してすぐ亡くなりました。当時の小渕政権で発言力があった自民党の野中広務さんが、長野県上田市で「北沢は永田さんを殺した」と根も葉もないデマカセの根拠のないインチキ演説をして、毅然と抗議し、野中さんが謝罪したことがありました。
参議院は良識の府ですので、この辺のかけひきは執行部に任せて、衆参とも執行部外の議員は変な動きをしない方が、結果として議員として長持ちする傾向があります。
本格論戦は、9月5日ごろ実施される民主党代表選の後に、召集される第176臨時国会になる見通しです。その前に、8月中に概算要求をとりまとめないといけません。相変わらず忙しいですが、政務三役が説明不足にならないように、どうしても無理なら民主党政調がかわりに説明することを期待したいです。