民主党の蓮舫参議院議員は、平成27年2015年7月9日(木)の民主党代表代行としての国会内での定例記者会見で、来年夏の参院選への意気込みを問われ、
「民主党都連に公認を上申しており、まもなく都連から党本部に上申されると思う」と語り、3選をめざして立候補することを明言しました。
参院選は2016年7月に、18歳以上の有権者を対象に実施。仮に3選すれば、東京五輪後の2022年までの任期を得ることになります。
蓮舫さんは、前回参院選に現職閣僚としてのぞみ、参議院選挙区(旧地方区)史上最多の180万票を得て、現在の議席を確保しました。
【追記 2016年7月20日】
蓮舫さんは、第24回参院選東京都選挙区改選定数6=1増=で、112万3145票(得票率18・0%)で当選しました。同選挙区は、6回連続でトップ当選者のみ100万票を獲得していますが、2度100万票を獲得したのは蓮舫さんがはじめて。
【追記終わり】
このエントリー記事は以上です。
[画像]参議院インターネット審議中継からスクリーンショット。
「18歳19歳に選挙権を与える公職選挙法改正案」(189衆法5号)は平成27年2015年6月15日(月)、参議院政治倫理の確立および選挙制度改革に関する特別委員会で採決し、全会一致で可決しました。(おそらく)あさっての参議院本会議で成立。立憲主義にもとづく天皇陛下が、今週の金曜日か、来週の火曜日に公布し、官報に載ると思われます。附則第1条で、「この法律は、公布の日から起算して一年を経過した日から施行する」となっており、どんなに遅くとも、来年の、平成28年2016年6月23日(木)までに施行する見通し。
これにより、第24回参議院議員通常選挙は、平成28年2016年6月23日(木)公示、平成28年2016年7月10日(日)と開票になる可能性が高まったといえます(2015年6月15日)。また同選挙の有権者は、平成10年1998年7月上旬以前生まれまとなる見通し。
有権者の拡大は、「25歳以上の男性」から、「20歳以上の男女」に倍増した昭和21年1946年以来、69年ぶり。
各市の選挙管理委員会が「3月・6月・9月・12月」に有権者台帳を更新する関係上、新有権者が3か月以内に住民票を移すと、新住所でも旧住所でも投票できなくなってしまう法律上の欠陥の穴をふさぐための、「市選管の選挙人名簿見直しのための公職選挙法改正案」(189衆法23号)も提出されています。今国会(24日前)中に成立するでしょう。公布と同時に施行されます。
参議院の一票の格差を是正する改正公職選挙法も今国会の当初会期中の来週6月24日(水)までに成立します。
何が変わるかというと、日本が劇的に良くなるわけでもないでしょうが、「きっかけ」になればいいなと感じます。
以上
[写真]一票の格差是正の参議院選挙制度改革の今国会成立を断言した、参議院自民党の溝手顕正会長、2015年3月15日、NHK日曜討論から撮影。
参議院自民党の溝手顕正会長は、平成27年2015年3月15日放送のNHK日曜討論のなかで、一票の格差是正について、「デッドラインは今までの裁判からして、次の選挙(第24回参院選・来年2016年7月)に間に合わせないといけない。今国会中に成案を得る」と述べ、第189回通常国会(当初会期6月22日まで)に改正公職選挙法を成立させることを確約しました。
民主党・新緑風会の羽田雄一郎幹事長は「自民党では脇私案を出した、脇雅史幹事長が更迭されてしまうというごたごたがあった。(1人の1票の価値の格差を)2倍以内に収めるべきだ。次の参院選から18歳から投票できるという新しい制度になるのだから、早く決めないといけない」とうながしました。
公明党の魚住裕一郎参議院会長は「参議院の正統性をかけて今国会中に民意を反映できる形にしたい」と語りました。
維新の党の片山虎之助参議院議員団長は「苦労した脇さんが脇に追いやられてしまった。自民党がリーダーシップを発揮しないといけない。国民から見ると、参議院は何をやっているのかと見られている」としました。
共産党の市田忠義参議院議員団長は「投票結果が議席に鏡のように反映されることが必要だが、地方代表の意味あいもある」として、「必要ならば西岡私案の9ないし11の選挙区にするのも一つの案だ」として、故西岡武夫議長による、11ブロック定数200の西岡私案の検討を求めました。
次世代の党の松沢成文参議院議員は「衆議院は民意の集約、参議院は民意の反映を図るのが、二院制のあり方だ。選挙制度の話は党利党略になりがちだが、選挙区で議席を持つ人にいたっては個利個略になる」と述べました。
社民党の福島みずほ参議院議員は「女性のクオータ制も検討すべきだ」としました。
各党の発言を受けて、溝手会長は「我々がリーダーシップをとって今国会内に結論を得る。ただ、参議院はできたときから2・7倍の格差があった。(格差を)2倍以内にしようということが、法律(や判例)でオーソライズされたとは思っていない」と語りました。
これに先立つ冒頭の参議院の今後の展望としては、溝手会長は「予算は遅れたが、正常なかたちで送られてきた。日切れ法案が遅れているのは大変な問題であり、なんとか3月末まにで成案を得て、国民生活のために体面を保ちたい」としました。
魚住会長も「まだ日があるが、窮屈な日程になってきたので、日切れ法案も含めて野党の協力を得たい」と語りました。
[画像]「再びの政権交代をめざす」と宣言した郡司彰・民主党・新緑風会会長、2013年10月17日(木)、総理大臣の所信表明に対する各党代表質問、参議院本会議、参議院インターネット審議中継からスクリーンショット。
民主党・新緑風会は2014年6月16日(月)、任期満了に伴う会長選挙の立候補をしめきり、前農林水産大臣、郡司彰・会長(2010年、茨城県)のみが立候補し、無投票当選を決めました。
郡司会長は、2016年通常国会末までつとめます。仮に会期延長となれば、延長となりますが、2016年通常国会末には、郡司さん自らも改選を迎える第24回参議院議員通常選挙が執行されます。非改選議席は、自民党が大量65議席、民主党が17議席、公明党が11議席、日本共産党が8議席、旧みんなの党が8議席、旧日本維新の会が8議席となっています。民主党にとっては衆議院過半数へのステップになるかもしれないし、場合によっては、政権担当能力のある政党から転落するかもしれない。民主党の存亡をかけた一大決戦になります。
ただ、民主党結党直後の第18回参議院議員通常選挙(1998年7月12日)でも、非改選わずか20議席で闘い、27名当選の合計47議席で、橋本龍太郎首相(自民党総裁)を退陣に追い込んでいますから、2016年の政権再交代は十分に可能です。
各議員の質問回数がなるべく均等になるよう「学級方式」をとり会長が把握していた輿石東会長と違い、郡司会長は、小西洋之さんらどんどん質問したい議員には、チャンスを与え、ベテランがそれを見守る自民党方式の会派運営を展開。
就任直後の2013年10月17日(木)の参議院本会議では、自ら質問。
安倍総理に対して「私は、今回の政権交代で初めて政権を失う無念さを味わいました。多分に四年前に自民党、公明党の皆様はより深くその思いを抱き、そのことを忘れずに復帰後の政権運営を描いていたのだと思っています。
私たちは、国会に身を置く者、野にあって捲土重来を期す者、またそれを望む支援者とともに、市民、納税者、消費者、働く人と共に生きる社会を構築するために、再びの政権交代を目指して競い合い、時には対峙していくことを申し上げて、私の質問といたします」と語りました。
前農相として、野党第1会派代表者としては、参議院史上に残る名演説。「時には対峙していく」は有言実行し、与党の声は政府の声、野党の声は国民の声として、特定秘密保護法の成立に最後の最後まで抵抗しました。
民主党・新緑風会会長(民主党参議院議員会長)は任期1年でしたが、2012年から「任期2年」に延長。2006年夏から輿石東会長が7期7年目に突入。輿石さんは歴代会長7名中4名目の日教組組織内議員です。その輿石さんが副議長に転出したことで、会長ポストが任期1年あまりました。そこで、郡司彰さんが残り任期を務めました。民主党結党以来、会長は、代々、日本社会党ないし社会民主連合初当選議員が務めてきましたが、 郡司さんが初めての「民主党初当選」の会長となりました。
これに先立つ、就任直後で、第184臨時国会会期末の2013年8月7日(水)には、民主党に割り振られた東日本大震災復興特別委員長に暫定的に就任しました。しかし、10月15日(火)の第185臨時国会召集にあたっては、力のある蓮舫さんに譲り(特別委員同士の互選)、再び政権を担えるように総合力を引き出しています。
[画像]就任直後に、暫定的に東日本大震災復興特別委員長に就任した郡司彰・民主党・新緑風会会長、2013年8月7日(水)、参議院インターネット審議中継からスクリーンショット。
[画像]後輩の徳永エリ参議院議員(右)の質問を聞く、郡司彰・民主党・新緑風会会長(前農相)、参議院農林水産委員会、2013年11月、参議院インターネット審議中継からスクリーンショット。
「私の履歴書はいたって平凡である」ーー公明党立党者の池田大作創価学会名誉会長は日経新聞「私の履歴書」をこのような一文で書き起こしましたが、郡司さんの履歴書もいたって平凡です。岡田克也・民主党代表は、現在の民主党財務委員長にあたる役職を、前田武志参議院議員とともに郡司彰さんに任せました。それが郡司さんの履歴書のすべてだ、と言っても失礼にならないでしょう。2009年5月の民主党代表選で、郡司さんは参議院の同僚がお金目当てで次々とは鳩山由紀夫候補(小沢一郎選対本部長)の応援に走る中、岡田克也候補の応援演説をしました。
[画像]民主党代表選で岡田克也候補の応援演説をする、郡司彰さん、2009年5月16日(土)、ホテルオークラ、民主党ウェブサイトから。
民主党参議院議員の中には、晴れた夏、第45回衆院選のときには、政権交代を見越した官僚や銀行家と会っていた参議院議員もいました。雨の冬、第46回衆院選のときには、代表辞任を見越して新代表の擁立工作に動いていた参議院議員もいました。
民主党参議院議員が、民主党衆議院議員(候補内定者)と同じく、澄んだ心で、まっすぐに、ひたむきに、政権交代の黒子に徹すれば、2016年夏に再び政権を担えます。
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写真は松浦大悟参院議員=松浦大悟オフィシャルサイト
【さわやかな松浦大悟さんが通常国会から会派入り】
民主党(DPJ)代表代行の輿石東参院議員会長は10日の記者会見で、無所属の松浦大悟さん(秋田選挙区)が第169通常国会から「民主党・新緑風会・日本」(民主党、国民新党、新党日本)に入会することを正式に表明しました。
民主党・新緑風会・日本は、参院過半数まであと3人に迫りました。
【秋田選挙区の2人のアナウンサーはともに会派入り】
松浦大悟(だいご)さんは秋田放送アナウンサーから、第21回参院選(逆転の夏)で、大蔵官僚出身の自民前職に4万票の大差で初当選。
冒頭の写真は、オフィシャルサイトに大きく載っていたんですが、こんなにさわやかな日本の政治家の写真は初めて見ましたよ!
1969年(昭和44年)生まれですから、数えで39歳です。
ちょうど小沢代表が衆院に初当選した年の生まれですね。
本当に最近の民主党系参院議員は発想が一から違います。
秋田選挙区は、秋田テレビ出身の鈴木陽悦(ようえつ)さんも昨年、会派入りしています。知らぬ間に秋田も「民主党・社民党王国」になっていました。
秋田の野党共闘に関しては、下の毎日秋田県版が分かりやすいです。
松浦さん「複数の委員会に入りたい!」
その心意気やよし。
日本の政治は参院から少しずつ良くなっています。
これは実感です。希望的観測ではありません。実感です。
【毎日新聞秋田版の過去記事から】
松浦参院議員:4者協議で民主会派入り合意 通常国会から /秋田
秋田選挙区選出の松浦大悟参院議員(38)=無所属=の民主党会派入りについて、今夏の参院選で推薦した民主・社民両党県連と連合秋田、鈴木陽悦参院議員による4者協議が29日にあり、来年1月18日からの通常国会前に会派入りすることが決まった。
4者協議後に会見した松浦氏によると、協議で連合秋田が会派入り了承を要請し、社民党県連が「連合秋田の言葉を重く受け止め、党として了解する」と容認した。松浦氏は「(当選から)5カ月間歯がゆかった。国会では複数の委員会に所属したい」と抱負を語った。(後略)
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