【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

小林鷹之「選択的夫婦別姓反対」タカ派強調、直諫の会重徳和彦会長ら野田佳彦氏に要請、維新1期生「埋没危惧」

2024年08月19日 20時23分51秒 | 政権交代ある二大政党政治の完成をめざして
[写真]メッセージボードを背に総裁選出馬の記者会見をする「コバホーク」こと小林鷹之・衆議院議員、きょう2024年8月19日、衆議院第一議員会館で、宮崎信行撮影。

 地元でこどもを抱えた男性衆議院議員を目の当たりにしましたが、きょう令和6年2024年8月19日(月)の永田町は与野党とも多くの議員が上京していました。

 立憲民主党代表選は、あさって午後3時半から、既に立候補を表明した枝野幸男さんが政策を発表して本格化する見通し。政策は既に発表した「直諫の会」は、重徳和彦会長・中島克仁会長代行・青柳陽一郎幹事長・源馬謙太郎事務局長の4議員が野田佳彦さんを訪ね、政策の説明と、代表選出馬を要請しました。ブリーフィングの途中から横浜の篠原豪さんも陪席しました。重徳会長らは、2012年の総選挙で民主党公認として出馬した経験がない4人が、政治改革を旗印に安定感のある野田元首相を担ぎ出したいとの意向を示し、それがかなわない場合は、重徳会長が出るか、断念するかとの行動をほのめかしました。

[写真]野田佳彦氏に出馬要請した後にブリーフする、直諫の会の重徳和彦会長ら、同日、宮崎信行撮影。

 重徳さんは次のように語りました。「私達は今回の役員を務めております4人でさきほど11時から野田佳彦元総理の会館の事務所にお邪魔をしまして、意見交換をさせていました。今、行われようとしている自民党の総裁選は、岸田総理の不出馬表明で流動化といいましょうか、スピード感が高まっているという状況なんで、我々は来るべき総選挙これはもう当然10月、11月には行われるということを想定して、立憲民主党としての考えをですねきちっと作っていかなければならないこれは急務である」「我々は皆さんご存知の通り、8月2日に直諫の会としての政策国家ビジョンである、インパクト立国というものを策定いたしましたので、この政策を説明を申し上げました」「元総理とは、私と中島議員が社会保障を立て直す国民会議という会派のメンバーでしたが、2番目の柱に位置付けられております。予防医療、かかりつけ医についても熱意をこめて承知をしておられました」と語りました。

 さて、自民党総裁選では、小林鷹之さんが立候補を表明して政策を発表する記者会見をしました。

 こちらは、およそ22名ほどの同党国会議員が同席したので、推薦人20人の確保は確実と考えられます。但し、全員が衆議院議員だったと思います。おもに「魔のn回生」ですが、先輩では5期の大塚拓さんがあらわれ、夫人の丸川珠代参議院議員が衆転が内定しており「清和会・裏金夫婦」で解散総選挙を戦うことの危機感の裏返しかもしれません。

[写真]小林さんの記者会見に同席したおよそ22名ほどの自民党衆議院議員ら、宮崎信行撮影。

 小林さんは「自民党は、生まれ変わる。」とのメッセージボードを背にしてスピーチと質疑応答。きょねん25歳男性が芦屋市長になり話題を呼びましたが、そのスピーチを指南した会社社長の女性も会場にいたので、同じ指南役のようです。

 小林さんは、裏金問題や派閥解体についての党風刷新を強調。その一方、政策面ではタカ派色をむき出しにしました。

 経団連が提言した選択的夫婦別姓を問われた小林さんは「ご質問ありがとうございます。選択的夫婦別姓についての見解をご質問いただきました。実際に、不便を感じ、具体的な不利益をこうむられている方がいることは認識をしております。その中でどういうアプローチをしていくかということですけれども、既に旧姓の併記がマイナンバーカードや住民票、こうしたところで認められてますし、多くの国家資格で認められるような制度改正がですね、常に我が国においてもなされています。ただ、課題の一つとしては、そうした制度改正が国民の皆様にまだまだ周知されていないというところはあろうかと思いますので、そこについてはしっかりと国としてももっと周知を徹底する形で、より現実的にそのスピーディーな形でこのニーズに応えていくべきだと思います」と答え、戸籍法改正を含んだ選択的夫婦別姓にゼロ回答を明言しました。きょねんのLGBTQ理解増進法については見解を問われる場面がありませんでした。

 ブルームバーグ記者が金融政策を質問した際には、すべてが頓珍漢な答えでした。小林さんは「ありがとうございます。ちょっと今たくさん質問いただきましたけれども、まず原則にあるのは、経済規模なんですね。その時々に財政政策と金融政策を柔軟に組み合わせ対応するということが正しいやり方だと思っています。その意味でいくつかご質問いただきましたが、政府と日銀がアコードを結ぶことについては私はこれは十分にありうるというふうに思います」としました。いったん止めて突っ込みを入れると、筆者の認識ではアコードは13年前から結びっぱなしだと理解しています。小林さんは「金融政策自身は、これは日銀の専管事項でございますが、今後の見通しについては、やはり私が申し上げられる範囲でちょっと慎重に申し上げますと、先日内田副総裁ご自身が利上げによってこの円安調整というものが結果として、マーケットが大幅に動いた。そのことについて、一定の責任というかそういうものを認められました。私はそれを率直に受け止めておりますし従って経済は生き物なので利上げをする、その利上げの判断については、やはり日銀とマーケットの関係者に丁寧な安定的な対話というものをしっかり心がけていただきたい。為替の話もありましたが、為替水準について私がコメントすることは適切でないと思いますが、基本的に為替相場というのは経済のファンダメンタルズを反映するものであって、一般論としては、急激な動きは変動は好ましくないというふうに思っております」と述べました。私は為替相場は、アメリカが量的緩和をやめ、日本が量的緩和をしているため、円が弱含みとなっているからで、ファンダメンタルズ(経済の基本体力)は2番目の理由だと考えます。要は、財務省は事務次官から1年生まで中央銀行の金融政策がからっきし理解できていないのでしょう。

 小林さんは、ジャーナリストの鈴木エイトさんに自ら言及したため、鈴木さんは質問で「ご認識ありがとうございます」と語りました。鈴木さんらの話では、旧統一教会の会合で、創価学会の教義よりも旧統一教会の教義の方が上だというニュアンスのスピーチをしたことがあるとの噂があります。現在11名が立候補の準備をし、小林さんが先陣を切って20名以上の議員と会見しましたが、その音声があって、公開された場合は、自民党国会議員による決選投票で小林さんが過半数をとることは至難になると考えるのが妥当でしょう。大変な地雷をかかえながらの選挙となります。

 日本維新の会の1期生は、冒頭書いたように、地元でこどもを抱えていましたが、既に上京している人も多かったようです。やはり、小林さんの会見を日テレニュース24で見ながら、これから1カ月間の「埋没感」をおそれているとのことでした。大阪万博などをめぐりかなり地元は厳しい情勢で、自民党の裏金も一刀両断としてきた有権者も落ち着きを見せ始めているとしています。兵庫県知事をめぐる問題は、自・維推薦で大阪維新の会顧問団員でなくても、「維新の知事さん」と近畿で見られており、県庁内の派閥抗争とはいえ、維新には向かい風のようです。

 立憲の大幹部の政策担当秘書は先月還暦。盆に地元で同級会が開かれ、「60歳で嘱託になり給料が4割減になる」との同級生のぼやきに「もらえるだけ、いいだろ」と言いたい気持ちを、ボスの選挙区でもあるのでぐっとこらえました。59歳11カ月でも60歳1カ月でも政策担当秘書の日常は同じですが、同級生の「落選したら、イオンで雇ってもらえるんだろ」との軽口には、そういう観点で小選挙区の投票行動(の準備)を考えてよいのだろうかと率直に語ったようです。

 何が言いたいかと言うと、みんな自分のことが大事なので、すべての有権者は傍観者にならずに、自分のことを主張すべきだと思うのです。

 立憲も、泉健太代表と枝野幸男前代表との一騎打ちでは、自民党総裁選と比べて見劣りすることになるので、第三の候補が立つことが望ましいというコンセンサスができつつあるようです。

 明日は、立憲の常任幹事会が予定されています。

 最後に、小林鷹之さんが記者会見で配布したA4判2枚紙の全文をつけます。

総裁選出馬にあたって
■ 「新たな自民党に生まれ変わる」(党改革・政治改革) まずは借頼回復。不正には厳正に対処。政策活動費や 文通費の更なる透明化。第三 者機関設置等の改革。開かれた活力ある人事や意思決定の仕組み。能力や経験を重視 し、あらゆる世代の議員の力を結集。
■ 総裁選の戦い方 若手からベテランまで、多くの言頼する同志とともに、「自民党が生まれ変わる」こ とを証明したい。 そのため 「脱・派閥選挙」をこの総裁選で徹底する。
■目指す国づくり 世界をリードする日本/真に自律し、他国の動向に右往左往しない日本/世界から、
頼され、必要とされる日本/夢と希望を感じられる社会
→2 0 5 0 年 の 日 本 の 姿 を 見 据 え た 「国 家 戦 略 2 0 5 0 」 の 策 定
■ 主な政策 1経済
・「経済が 政に優先する」。オールジャパンで日本経済を上昇気流に乗せる。
・世界をリードする戦略産業を育成し、暮らしがよくなる実感を全国津々浦々に届 ける新しい産業政策 「シン・ニッポン創造計画」。国家プロジェクトとして、地
方に大胆に投資。地方はもっともっと稼げる。東京一極集中是正にもつなげる。
・大企業と中小企業が、より対等な協働関係 。 を構築し、中小企業の利益増大を徹底 支援。本年中に物価高に伴う対策パッケージを打ち出す
令和 6 年 8 月 1 9 日
衆議院議員 小林鷹之


2外交・安全保障
・防衛力の強化。国家安保戦略の確実な執行、防衛生産基盤強化、自衛官の抜本的 処遇改善、能動的サイバー防街の法整備
・新たな外交戦略 「B R I DG E 」。価値観 や利害対 立が顕在化し つつあるグロー バルサウスと欧米先進国の「架け橋」となり、国際秩序を強化する役割を果た す。米中とは異なる、日本にしかできない方法で世界をリード。
・我が国初となる 「経済安全保障戦略」の策定、インテリジェンス機能の強化 3 「安 心 」 と 「希 望 」 に 関 わ る 政 策
・社会保障:給付か負担かではなく、第三の道。イノベーションを通じて、成長産
業でもある医療・介護の持続可能性を高める。創 を世界をリードする産業に。 若い人たちに過度な負担がかかる現行の社会保障の概念を打ち破り、将来に安心 と活力をもたらす社会保障制度改革
・ 教 育 ・ 若 者 対 策 : あ ら ゆ る 世 代 の 「選 択 肢 」 と 「可 能 性 」 を 拡 大 、 あ ら ゆ る 政 策
を総動員して、若者の手取りを大幅に増やす。結婚や子育てといった、若者一人 一人の希望をかなえられる社会をつくりあげる。就職水河期世代対策。
・防災・国土強靭化:事前の備えのための十分なインフラ投資、南海トラフ・首都 直下型地震の被害想定更新や対策強化
4憲法改正
・もはや先送りできない課題 政治の「要諦」は危機管理であり、緊急事態条項創 設と自衛隊明記は喫緊の課題。早期の発議に向けて、最大限の熱量で取り組む。
■ 鷹 の 「 換 羽 ( か ん う) 」 と い う習 性 と 同 じ く 、 自 民 党 も 、 時 代 に 合 わ な く な っ た 古 い 羽(慣例)を、勇気をもって脱ぎ捨て、新しい羽を生やす。大先輩から後輩まで、あ
らゆる皆様の協力を仰ぎ、守るべきものを守るために、新たな自民党を創っていく。
~自民党は、生まれ変わる。日本は、生まれ変わる。 この国を、より高く、より遠くへ。~

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「110万円」高額ご寄付いただく、自民党、公明党両党大会の取材を妨害されたら不法行為の損害賠償・慰謝料の訴訟費用に充てさせていただきます

2024年08月18日 21時17分16秒 | 国会傍聴取材支援基金 会計報告
 ありがとう存じます。

 「国会傍聴取材支援基金」は、先週令和6年8月13日(火)に110万円のご寄付をいただきました。


 匿名で「ジミントウタイカイシュザイガンバレミヤザキサン」様から100万円をいただきました。「自民党大会取材頑張れ宮崎さん」様と思われます。

 同日付で「コウメイトウタイカイシュザイガンバレミヤザキサン」様から10万円をいただきました。「公明党大会取材頑張れ宮崎さん」様ということだと思います。
 
 ここで、前回の会計報告の翌日の、2023年6月23日から2024年8月16日までの会計報告は、この間に国政選挙はありませんでしたが、国会議員要覧1冊を、基金にお願いしたかたちとさせていただいます。

 およそ100万円余りですが、「自民党大会取材頑張れ宮崎さん」「公明党大会取材頑張れ宮崎さん」との匿名のお気持ちを忖度して、あくまでも宮崎本人の判断で、自民党代表選・大会、公明党代表選・大会の取材で妨害行為があった場合、明確な「【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記」の営業妨害であり、逸失利益が発生する不法行為ですから、損害賠償及び慰謝料を求めて国立国会図書館で手書きで書き上げての即日から数日以内に、東京地裁に訴えます。

 前回の自民党大会後の宏池会主催の祝勝会では、高輪警察署警備課から取材妨害を受けました=2021年9月撮影=。

 このとき、「緊急避難」した高輪署警備課員には、2022年10月にも会いましたので抗議しました。
[画像・動画]自民党大会での当サイトへの取材妨害について緊急避難の東京都公安委員会の報告(警職法第4条第2項)について「証拠の動画もあります」と行政処分をちらつかせて抗議・脅迫され、おびえた表情をみせた高輪警察署警備課員、女性差別ではありません、2022年12月撮影。
 
[写真]宮崎信行を見てビビる、2012年公明党大会とそれ以前からの代表記者会見出席拒否の党職員の虚偽説明の尻拭いをさせられた当時の公明党報道局長、西田実仁・現参院会長、おととし2022年6月、埼玉県内で、宮崎信行撮影。

 また、公明党の西田実仁参議院会長には、2011年に公明党代表記者会見で、党職員がついた嘘の尻拭いをした後、2012年の党大会以降、出席を拒んでいます。西田さんには2022年に埼玉県内で、拒んでいるのにグータッチをされる「暴力」を浴びました。その場で「すいません」と謝罪をされています。

 が、謝罪と損害賠償、謝罪と刑事罰、謝罪と行政手続きは別物。

 また、夕刊紙などで報じられましたが、3年前の高市早苗氏の自民党総裁選出馬会見では、2番目で列に並びながら、NHK記者に指名を拒まれています。

[写真]5年連続減収で色褪せたNHKの看板、先月20日、JR原宿駅前で、宮崎信行撮影。

 5年連続で売上高が減収するNHKなので、かかわりたくないですが、今回もNHKに取材妨害されることも想定されます。

 要は、日本国憲法の基本的人権の確保で、唯一無二に近い貢献をする私・当サイトの取材の機会が確保されれば、訴えることはないということになります。

 警視庁警備部警護課に妨害されたら、警備部と警護課の幹部の漢字4文字の名前を十名ほど書いて、鳥居坂住宅の住所で送れば、あたるでしょう。自民党本部職員なら、元宿仁さんは中央選挙管理会予備委員としての住所があるし、早稲田大学鵬志会の先輩幹事長・宇佐美俊宏職員の自宅に送る手もあります。公明党も報道担当の議員の自宅に送ればいいです。弁護士体制が整い、紙の証拠をとりにくいNHK、平河クラブ幹事社は微妙かもしれません。

 警視庁職員信用組合に懲戒処分者の住宅ローン繰り上げ完済を求めるように金融庁に要望書を出すなど徹底的な対応で、妨害者の人生・生活を丁寧に破壊しつくしてお米を買えない人生に押し込むことで、宮崎信行及び当ニュースサイトの取材の機会と言論の自由を確保します。

 ご期待ください。

7年ぶりの補選吸収解散の憶測も、参院岩手補選は10月10日(木)告示され令和6年2024年10月27日(日)投票の見通し

2024年08月18日 20時45分21秒 | 国政統一補欠選挙
 公設第一秘書の配偶者を公設第二秘書にすることで、後者の給与を騙し取ったとして詐欺罪を念頭に東京地検特捜部の捜査を受けた広瀬めぐみさんは、議員辞職し、在宅起訴となる見通し。

 これに伴う、参議院岩手補欠選挙は、10月10日(木)告示で、令和6年2024年10月27日(日)に投開票となる見通しです。

 直近の国勢調査では、岩手県の人口は120万人、53・2万世帯、面積は本州最も広い1万5000平方キロメートル、高齢化率は33・9%となっています。

 春の統一補選で自民党は政治とカネの問題で議員辞職した、長崎県内の小選挙区で不戦敗となっています。秋の統一補選でも不戦敗を選び、国政選挙では異例の無投票当選となることもありそうです。その場合でも、10日(木)の午後5時までは選挙運動がなされます。

 補選吸収解散となると、7年ぶりとなります。この際は、死亡した自民党議員の息子が出馬しましたが、解散で「弔い補選色」が薄れたことから、元職が国政復帰して、きょうまで立憲民主党議員として議席を維持しています。

 秘書給与の着服では、小生の友人関係でも、言えないことは複数あります。が、広瀬前議員は、数百万円というべらぼうな高額とみられ、資本主義経済循環の秩序に対する重大な挑戦であり、形式的な金額から、裁判での一発有罪は避けられないとみられます。一方、過去に警視庁に立件され有罪判決を受けた立憲民主党の辻元清美代表代行が朝日新聞の取材に「公人として」反省していますが、資本主義経済循環の秩序の破壊は、財務省造幣局・日本銀行が発行する通貨を使うすべての人間にとって許されない言語道断の蛮行です。早稲田大学の先輩ながら、私とは生まれた階級が違うから、永久に話が噛み合わないという気がします。私の祖父は、二大政党崩壊の翌日に村会議員からスライドするかたちで村の収入役となり戦争に行っていませんし、もう一人の祖父はJR紀勢本線最大の観光名所「白浜駅」の初代駅舎と現存するホームを設計して現場監督として完成させた後に、練兵場に召集されましたが、敗戦直前のみなし公務員のなんちゃって召集です。資本主義経済秩序に関しては話がかみ合わないのだろうなという気がします。

 以上です。

小林鷹之さんは「隠れタカ派」だった「横田めぐみさんの拉致現場をこれから視察する」ために新潟で事実上の第一声で声震わす「道徳や倫理の教育が国力のマトリクスに必要だ」

2024年08月17日 15時57分40秒 | 政権交代ある二大政党政治の完成をめざして
[写真]右を指さす小林鷹之さん、新潟県燕市で、きょう令和6年2024年8月17日(土)、宮崎信行撮影。

 自民党総裁選にあさってにも出馬表明するとみられる当選4回の衆議院議員、小林鷹之さんが新潟県燕市で講演し「私は国力のマトリクスと呼んでいる」とし、「暮らしを豊かにする経済」と「国を守る安全保障」が車の両輪だとし、その下に「イノベーション」があり、それを支えるために「算数、国語、理科、社会みたいな知識の獲得だけでなく、道徳とか、倫理とか。人間力がある人材をどうやって教育していくか、これが国力だ」と述べ、意外と「タカ派」な側面を垣間見せました。道徳教育に言及したのは、40分ほどの講演の1分間ほどでした。

 巷間、財務省出身だから積極財政派ではなく財政再建派ではないかとの憶測がありますが、きょうの講演では、その兆しはありませんでした。

 40分間の講演の後の20分間ほどの質疑応答では、2年前に県議を引退したとする男性党員から、政治資金規正法の改正では、政党助成法を活用すべきで、野党とも協力すべきだとの意見が出ました。

 2問目は細田議員自らが行いました。細田議員は10日ほど前に、小林さんから講演したいとの電話をもらい、急遽党員を中心にきょうの集会を呼びかけたと明かしました。新・新潟2区で、総裁選行脚の皮切りをしようとした理由について、細田さんの質問に答えるかっこうで小林さんは、細田さんとハーバード大学留学が同時期で机を並べた人間関係があるとしつつも、真の狙いは、横田めぐみ氏が拉致された新潟市西区を含んだ選挙区だからだとのこだわりを明かしました。拉致問題に触れたおよそ2分余りの間に、声を震わせる場面もあり、10秒近く、感極まり沈黙するシーンもありました。

 小林さんは次のように語りました。

[動画]横田めぐみさんの拉致現場をこれから視察すると明かした小林鷹之さん、きょう2024年8月17日、新潟県燕市で、宮崎信行撮影。

 「どういう思いで、異国の地に強制的に連れ去られたのか。実はこの後、細田代議士にお願いして、めぐみさんが拉致された現場に行ってきます。私自身、一人娘がいて、中学生なんですね。そのことを考えると、もう胸が張り裂けそうです。北朝鮮に対してこの許し難い思い。主権を侵害して、犯罪行為をし、北朝鮮は許すことは当然できませんし、一方で、私も国会議員のはしくれとして、12年間活動してますけれども、この47年間、同胞をご帰国させることができていない。本当に悔しいというか、やらせないそういう思いでいっぱいになります。私自身、一国会議員の立場でどこまでできるかわかりませんが、被害者全員が一日も早く、日本の地を踏んで、家族と抱き締め合える日が来るように、細田先生ともに皆さんとともに、心を一つに歩んでいきたいと思います。きょう新潟に来させていただいた目的は、今の通りでございます」と述べました。

 タカ派のダークホースの登場で、「真のタカ派」あるいは「ファッションタカ派」とみなされる候補への支持が分散することも予想されます。

 ◇

 2020年国勢調査の10増10減にともない新・新潟2区は新潟市の西区西蒲区、南区と、燕市、三条市、加茂市、弥彦村、田上町で構成されます。第50回衆院選は、立憲民主党連続7期の菊田まきこさん、自民党連続4期の細田健一さんの現職対決となります。さらに日本維新の会公認で社会福祉法人理事長の40代半ばの男性新人の井上さんの3氏が立候補するかまえとなっています。

 比例ブロック4増4減で、比例北陸信越ブロックも11席から10席に減ります。前々回は50票差の野党勝利もあった新潟県ですが、第50回衆院選は、与野党対決はさらにし烈さを増し、与野党の中堅の現職・元職たちが生き残りをかける47都道府県最大の激戦県となります。




[写真]小林鷹之さん、新潟県燕市で、きょう令和6年2024年8月17日(土)、宮崎信行撮影。

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第214回臨時国会は令和6年2024年9月24日(火)ないし10月4日(金)に召集か、10月10日(木)補選告示か

2024年08月15日 10時03分16秒 | 第214回国会
[写真]山口俊一衆議院議院運営委員長、宮崎信行撮影。

 岸田文雄首相が自民党総裁選不出馬を表明したことで、第214回臨時国会は、早ければ来月令和6年2024年9月24日(火)、遅くとも10月4日(金)までには召集されることが確実になりました。

 閉会したのは6月23日(日)なので、夏休みは3カ月となり、きょねんの4か月に続いて異例の長さとなり、海外出張した現職はそれが当たり前だと思われても困ります。

 自民党の規約では、総裁の国会議員投票は任期満了の10日以内ですので、来月21日(土)や9月28日(土)あたりに決まると思われます。

 前総裁兼首相と新総裁の「総総分離」の期間は、橋本龍太郎、小渕恵三氏の間の6日間がありますが、それより早く、9月24日(火)などに召集し、初日に首相指名選挙が行われます。

 ニューヨーク・国際連合の「一般討論演説」は今年は遅く9月24日から月末までのようで、新首相が日本より早くニューヨークで演説するかもしれません。

 昨夜の日経、毎日の電子版報道を受けて、読売新聞が東京地検特捜部の捜査を受けている広瀬めぐみ参議院議員が議員辞職の意向を持っていると報じました。朝日、産経両氏は慎重な書きぶりでした。レームダックの岸田執行部が把握できるか分かりませんが、仮に総裁選より早い9月15日より前に辞職した方がいいと、弁護士夫妻である広瀬さんが判断した場合は、参院岩手補選は10月10日(木)告示、10月27日(日)投開票で行われます。

 首相が6月21日(金)に述べた秋の景気対策は、いったん白紙になると考えられ、今月30日(金)の概算要求締め切り後は、経済官庁の局長から岸田官邸に情報が上がらないレームダック化しそうです。

 第214回臨時国会は、首相指名だけで閉会するかもしれません。

 首相の所信表明演説が海外でのスピーチの後になることも予想されますが、これは菅義偉首相もそうでした。

 第214回臨時国会は、都知事選の混乱を受けた「公職選挙法改正案」、民間企業を対象にした「能動的サイバー防御法案」、最高裁判決を受けた「旧優生保護法一時金支給法改正案」が審議されるとみられています。首相が交代しても法案の準備は進められますが、先送りされ、年内にもう一度臨時国会が開かれることもありそうです。「憲法改正発議案」の年内策定は難しそうです。

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