昨日は雨・・・天気予報では季節外れの春の嵐だと騒いでいた! 雨が止んだら陽がさして予報通り暖かくなっちゃった!
1月に入っても気温が高いとミツバチやモンシロチョウが飛んでいて驚いた! (↓)雨に煙る妙義山
午前中は雨だったので何処にも出かけず、気になった本を読み返した・・・「地球温暖化と昆虫」
地球温暖化は植物や昆虫の関係にも影響を及ぼしているんだ!
昆虫の分布域が変化したり、植物の生物季節が微妙に変化したり昆虫の発生が変化したり、越冬の生理機構が上手く働かなかったり、異常発生したり・・・
温暖化で分布域が北上している昆虫は例えば・・・
中国などに自然分布するヨコヅナサシガメ・・・東北地方南部まで分布域が広がったようだ!
以前は近畿地方以西にしか分布しなかったツマグロヒョウモン・・・パンジーやビオラの植栽も影響して北上を続けているんだ!
中国などに自然分布していたものがナンバンカラムシ(ラミー)を繊維として輸入した時に一緒に入ってきてしまったラミーカミキリ・・・
虫えい(虫こぶ)の世界にも異変が起こっているらしい・・・
上述した本の第2章に書いてあった「昆虫と寄主植物のフェノロジーとの同時性」に詳しく書いてある。 フェノロジー=生物季節
例えばシロダモタマバエ(↓)はシロダモの新芽が最適の大きさになった時に産卵するのだけど、羽化したタマバエは一日で交尾し産卵して死んでしまうので、芽の成長と産卵が上手くシンクロナイズ(同調)しないと子孫の繁栄に影響してしまうらしい・・・
沢山の個体が日を替えて発生するので幾つかの個体が産卵できれば子孫は残せるのだろうけど温暖化でまるっきりシンクロしなくなったら・・・
さらに最近は、台風の強大化で虫えいの付いた葉が飛ばされてしまうという事例も報告されているらしい。
また、アオキの実に産卵して変形を引き起こすアオキミタマバエ(↓)はアオキの内果皮に裂け目が出来た時にしか産卵できないのだそうで、産卵適期が非常に短いのだそうだ・・・
温暖化で羽化時期と産卵適期がズレれば産卵できなくなってしまうそうだ!
今のところ植物と昆虫の間で起きている現象だろうけど・・・近い将来は色々な場面で人類にも温暖化の影響が降りかかってくるんだろうな!
いや、既に・・・
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