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かわ遊び・やま遊び雑記

アユ・ワカサギ・ヒメマスなどの釣り情報と自然観察や山菜採りなど自然の中で遊び回った記録や雑記

冬芽と葉痕2012:特徴が多いユリノキ

2012年12月15日 | 冬芽と葉痕

ユリノキは北アメリカ原産の落葉高木で樹高が30mにもなって枝や花が上の方にあってなかなか近くで観察することができないのですが、農林大学校のユリノキは独立木に近く、下枝が手の届くところにあるので冬芽や葉痕、その他の特徴を観察してみました。

ユリの様な花が咲くのでユリノキなのだそうですが、英名はチューリップ・ツリーで、この方が納得できる花です。そして開花の年の秋には実を充実させます。果実は翼果(写真の小さなスノボウの様な種子です)で、これがたくさん集まった集合果で細長い松かさ状です。内側の翼果が飛び散って初冬には外側の翼果が茶碗状に残っています。

冬芽は一対の托葉起源の無毛の芽鱗に包まれます。葉痕は盛り上がって円形、中に多数の維管束痕が見られます。また、よく見ると芽柄を持った有柄芽です。見方によってはアヒルやカモノハシの嘴に見えてきますよね・・・。

時に、頂芽や側芽と葉痕の間に副芽(予備芽)を付けます。

冬芽を包んでいた托葉の痕は枝を一周し、托葉痕が沢山集まったところが枝齢の境となり、枝の年齢が分ります。

髄は充実しているのですが、薄い膜にによって仕切られた薄膜髄となっています。

一本の樹木でいろいろな特徴を持ったユリノキでした・・・

 

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冬芽でわかる落葉樹
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信濃毎日新聞社
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