国連総会(2006年12月)で2011年を国際森林年とすることを議決し、今年の1月末から開かれる国連森林フォーラム会合で国際森林年が公式にスタートするそうです。国際森林年では地球上の森林の持続可能な経営・保全の重要性に対する認識を高める事を目的にしている・・・つまり「森林にはいろいろな恵みが有って、それを何時までも無くならないように森林を守って行かなければならないと言うことを世界中の人に知って貰おう」と言うことなのです。
まあ国際森林年では無くても、森林の大切さ、自然の大切さ、生物多様性の大切さは変わらないのですが、このブログでも森林そして林業について今一度考えてみたいと思っています。(シリーズ物になるのかどうか・・・)
日本は森林国・・・
日本の国土面積は36,450千ヘクタール、そして森林面積は24,868千ヘクタールあります。先進諸国の中でフィンランド(73.9%)に次いで日本(68.2%)は2番目に森林率が高い国なので有数の森林国であるとよく言われます。
ところが視点を変えて見ると・・・日本の人口は約1億2,700万人ですから、一人当たりの森林面積を算出してみると約0.2ヘクタールしかありません。フィンランドは一人当たり4.3ヘクタール、世界平均が0.6ヘクタールですので、日本は平均以下もかなり下の方になってしまうのです。
さらに、生長量も良くて蓄積量も沢山有るぞと言う割には、森林利用率(毎年の森林の生長量に占める伐採量)は0.4しかなく先進国の中では相当下位に属していて、必要な木材の多くを輸入に頼っている現状なのです。
つまり、日本はある意味では森林国なのですが、現状をよ~く見ると貧林国であり、林業が盛んな国ではないのかな・・・と思えるのです。
森林が少ないのだから、木を伐っちゃダメと言うのでは無いのです。守るべきところは守り、利用すべき所は木を伐って、その木を上手く使って、伐った後は植えて森にもどす。その繰り返しをちゃんとすれば、木材だけでなく他の恵みも無限に続くのだと言う事を理解してもらう・・・これが国際森林年の目的なのです。
では「我が群馬県はどうかな?」と数字を見てみると・・・森林率は67%、一人当たりの森林面積は0.21ヘクタールとほぼ日本の平均値です。ところが森林の利用率は0.4どころか、さらに少ない0.3以下で、林業県に成長させるには、かなりの努力が必要ですね・・・。
さらに、ちゃんと森林に手を入れないと色々な森の恵みも失われてしまう可能性も有るのです。詳しくは次回に・・・
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