恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

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茶倉譲二 続編第八話~その3

2015-11-26 08:01:55 | 吉祥寺恋色デイズ 茶倉譲二

吉祥寺恋色デイズ 茶倉譲二の妄想小説。譲二ルート続編のお話を彼氏目線で眺めてみました。
ネタバレありです。
 

☆☆☆☆☆

茶倉譲二 続編第八話~その3

〈譲二〉

最後のお客さんが会計を済ませて出ていった。


春樹「ありがとうございました」

一護「あーやっと客途切れた…」


2人の声には少し疲労の跡がある。


譲二「みんな…本当にずっと営業しててくれたんだね」


百花ちゃんが俺の上着を受け取りながら、「お客さんが『マスターは休み?』って心配してましたよ」と言った。

そんな風に心配してくれるお客さんもいたのか。

改めてありがたいな、って思う。

お客さんも…そして、こいつらも。

俺はみんなに向き合って、頭を下げた。


譲二「みんな、どうもありがとう」

口々にみんなが声をかけてくれる。

俺を気遣ってくれる、みんなの言葉が嬉しい。

そして一番頑張ってくれたのは…。


譲二「百花ちゃんも、本当にありがとうね」

百花「いえ、私なんて…それより、みんなのおかげです」


そんな風に、みんなを気遣う言葉を口にできるのが百花ちゃんらしいところだ。

その百花ちゃんの言葉にハルやりっちゃんは、百花ちゃんがみんなを教えたりさり気なくフォローしたことを話してくれる。

実家での話し合いのことが気にかかっていたろうに、その心配を見せないように頑張ってくれた健気さがとても愛しい。


みんなは俺も疲れているだろうから、店はもう閉めたら?と勧めてくれた。

言われてみて、かなり疲れているのに気づいた。

ただ、話し合っただけなのに、気を張り詰めっぱなしだったせいだろう。

話し合いがどうなったか、本当はみんな知りたかっただろうと思う。

だが、そのことには誰も触れなかった。

俺もそのことについては何も言わなかった。

実家に戻るようになったこと…、まずは百花ちゃんに最初に話したい。

2人だけで…。


いつも通り、百花ちゃんと2人でみんなを送り出した。


その4へつづく