恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

話数が多くなった小説は順次、インデックスにまとめてます。

小説を検索しやすくするためインデックスを作りました

インデックス 茶倉譲二ルート…茶倉譲二の小説の検索用インデックス。

インデックス ハルルートの譲二…ハルくんルートの茶倉譲二の小説の検索のためのインデックス。

手書きイラスト インデックス…自分で描いた乙女ゲームキャラのイラスト記事


他にも順次インデックスを作ってます。インデックスで探してみてね。



サイトマップ






人気ブログランキングへ

茶倉譲二 続編第七話~その3

2015-11-09 08:08:43 | 吉祥寺恋色デイズ 茶倉譲二

吉祥寺恋色デイズ 茶倉譲二の妄想小説。譲二ルート続編のお話を彼氏目線で眺めてみました。
ネタバレありです。
 

☆☆☆☆☆

茶倉譲二 続編第七話~その3

〈譲二〉

翌朝、実家へ出かけるため店を出ると、リュウに声をかけられた。

その声の方をみると、店の外にはリュウだけでなく、ハルたちも集まっていた。

みんな昨夜のニュース速報を見て心配して来てくれたらしい。


一護「つーか、何だよその荷物」

春樹「やっぱり、家に帰るの?」

譲二「ああ…」


後ろめたくて、曖昧な返事しかできない。


一護「なんだよそれ!」


一護が俺に掴みかかる。


一護「百花残して、家に帰るってどういうことかわかってんのか! ? 」

一護「どうせ、クロフネも閉めるつもりなんだろ!」

一護「クロフネのことなんてどうでもいいんだろ!」


一護に揺さぶられながら、その言葉が一つ一つ胸に刺さる。

俺が一護の問いに答えられずにいると、百花ちゃんが叫んだ。


百花「そんなことない! 譲二さんはクロフネを大事に思ってるんだから!」

一護「百花…」

百花「譲二さんだって、たくさん悩んで、こうやって選んだんだよ!」

百花「一護くんだって、本当はわかってるくせに!」

一護「だからって…!」

竜蔵「おい、一護! 落ち着けって…!」

春樹「一護、やめろって…佐々木の言うとおりだよ」

春樹「ジョージさんがクロフネ大事にしてたの、一護だって知ってるだろ?」

一護「…離せよっ」

剛史「…マスターはどうするつもりなんだよ?」

譲二「たしかに家に帰るよ」

譲二「でも、必ず戻ってくる。約束する」

一護「…」

譲二「みんなもいるし、百花ちゃんもいるしね」


俺は百花ちゃんをの頭を撫でる。


(こんな可愛い子を置いたままには出来ないよ…)

譲二「それに…俺はクロフネをずっと続けたいんだ」

譲二「みんなが必要としてくれる限り…ここは俺にとっても大切な場所だから」

剛史「俺、マンデー読みたいから、必要」

竜蔵「俺もアイスコーヒー飲みたいぞ!」

春樹「俺も」

理人「僕もアイスティー好きだしね」


黙ったままの一護に語りかける。


譲二「一護、ありがとうな。店のことも、百花ちゃんのことも、心配してくれて」


俺を叱ってくれた一護の言葉、しっかりと胸に刻みつけたよ。

百花ちゃんのことを悲しませないよう頑張るから…。


譲二「みんなもありがとう。でも、閉めるわけじゃないから、そんなしんみりする必要ないよ」


みんなに語りかけながら、自分の心にも強く誓った。

このまま…中途半端で終わらせたりはしない。

大切なクロフネとそのお客さんたち、そして百花ちゃんとの暮らしは必ず守る。


その4へつづく