恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

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ハルくんの独り言(本編15話)~その4

2015-11-19 08:15:02 | 吉祥寺恋色デイズ 種村春樹

ハルくんルート本編をハルくん目線から妄想してみた。
o(〃^▽^〃)o

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☆☆☆☆☆
種村春樹
身長:177cm 体重:60kg 血液型:A型 特技:勉強・空手 性格:明るいしっかりもの。 優しくて明るい爽やか少年。小さなころからしっかりもので泣いているとお花をくれた思い出がある。
4月25日生まれ

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ハルくんの独り言(本編15話)~その4

やがて、結婚式も終わりそうになった。

佐々木に促されて教会の外に出る。



道々、結婚式の感想を話しながら歩いた。

佐々木は小さなため息といっしょに呟いた。


百花「いいなー…」

春樹「え?」


佐々木は頬を赤らめて言い訳をした。


百花「少し羨ましくなって…」

春樹「だから、うっかり呟いちゃったんだ?」

百花「だって、あの花嫁さん、すごく綺麗じゃない?あんな風になれたらいいなーって」

春樹「なーんだ、そういうことか! それなら、きっと佐々木の方が、綺麗な花嫁さんになると思うよ」


佐々木があのウェディングドレスを来た姿を思い浮かべてみる。

うん、佐々木だったら、今日の花嫁さんより何十倍も綺麗だ。


春樹「真っ白なドレス、絶対に似合うし!」


俺の言葉を聞いた佐々木が、また、ぼんやりしている。


春樹「佐々木? どうかした?」

百花「ううん、何でもない!」


佐々木はいつも「何でもない」っていうけど…。

そんな時の佐々木は本当に辛そうなんだ…。

何でそんなに辛そうなんだろう。

子供の頃、佐々木は何でも俺に相談してくれてたっけ。

今だって、俺が記憶喪失になんかなってなかったら……、そしたら、佐々木に相談してもらえたんだろうか?



春樹「そんな顔、するなよ…。今の俺には言えないこと?」

百花「え?」


佐々木が驚いたように俺をみつめる。

また……何かまずいことを言っただろうか?


春樹「あ、いや、違うんだ…。一護達から、佐々木とはもっと仲良くなってたって言われてさ…。
もしかして記憶なくす前だったら、ちゃんと相談してもらえたんじゃないかなって思って」

百花「どういうこと?」

春樹「佐々木、俺に言いたいこと、あるだろ? ちゃんと言ってくれていいよ」

百花「べ、別にそんな風に思ったことなんて…」

春樹「じゃあ、何でそんなつらそうな顔するんだよ!」

春樹「佐々木が戻ってきたこと、忘れててもさ…俺は…佐々木の幼なじみだろ?」


(俺たち、仲良かったよな…。俺もっと佐々木に信頼されたいよ)

ふと、佐々木を心配して、一生懸命慰める一護の姿が目に浮かんだ。

(そうだった。今は俺より一護との方が仲がいいのかもしれない)


春樹「そりゃ…佐々木には、一護がいるわけだし、別に俺じゃなくてもいいかもしれないけど…それでも、寂しいっつーか…」


俺を見つめる佐々木の瞳からじんわりと涙が溢れてきた。


(あ、俺そんなつもりじゃ…)


一生懸命あやまったけど、佐々木は「ごめんなさい」というと俺の制止を振りきって、走って行ってしまった。


ショックですぐに佐々木を追いかけることが出来なかった。



俺は、何で佐々木をいつも泣かせるようなことを言ってしまうんだろう?

俺は佐々木の力になりたいのに…どうしたら佐々木に笑ってもらえるんだろう?

どうしたら?


その5へつづく