恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

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ハルくんの独り言(本編15話)~その2

2015-11-17 06:53:05 | 吉祥寺恋色デイズ 種村春樹

ハルくんルート本編をハルくん目線から妄想してみた。
o(〃^▽^〃)o

ハルくんの独り言(本編15話)~その1へ


☆☆☆☆☆
種村春樹
身長:177cm 体重:60kg 血液型:A型 特技:勉強・空手 性格:明るいしっかりもの。 優しくて明るい爽やか少年。小さなころからしっかりもので泣いているとお花をくれた思い出がある。
4月25日生まれ

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ハルくんの独り言(本編15話)~その2

俺の言葉に佐々木が不思議そうに聞き返す。


百花「約束?」


佐々木はあの時のことを忘れてしまったみたいだ。


春樹「…覚えてないなら、いい」

百花「えっ、なに?教えてよ!」


俺はもういいと言うのに、佐々木は何度も聞いてくる。

俺は少し声を荒げた。

春樹「…いいってば!しつこいぞ!」


あんな…子供の頃の約束を持ちだしたって、佐々木は困ってしまうだろう…。

覚えているのは俺だけでいい…。


春樹「じゃあ、俺これ届けに行かないとだから」

百花「あ、うん。気をつけてね」


そういう佐々木の顔が一瞬寂しそうに見えた。


俺は少し迷ったが、佐々木も一緒にブーケを届けに行くか尋ねた。

佐々木の顔は途端に明るくなった。


百花「えっ、いいの?」


俺は一生懸命言い訳を口にした。


春樹「男1人でこのブーケ持って歩くのはさすがにちょっと恥ずかしいし」

百花「ふふっ、そっか」


本当は佐々木ともう少し一緒にいたいからなんだけど。

そこに気づかれないようにと、言い訳がましく言い募った。


春樹「佐々木が隣にいてくれる方が助かる。プレゼントなのかなって思われれば、まだ恥ずかしくないし」


佐々木は俺の言葉に納得してくれたのか、「わかった」とでも言うように頷いた。



春樹「じゃあ、着替えてくるからちょっと待ってて?」

百花「うん!」


佐々木の弾んだ声を背に自分の部屋に向かう。

佐々木との約束。

その思い出は佐々木の顔いっぱいの笑顔と一緒に俺の記憶の中にある。

佐々木が引っ越してすぐの頃は、いつもあの約束を思い返していたっけ。

だけど、佐々木と会えなくなって、その月日が長くなるに連れ、だんだん思い返すことも少なくなっていた。

心の奥深くにしまいこんで、なるべく考えずに済むようにとしてきた。


病室で目を覚まし、佐々木がこの商店街に帰ってきたと知ってから、また、あの約束のことが思い浮かんだ。

だけど、他愛もない子供の頃の約束なんか佐々木には言い出せなかった。


そっか…佐々木はもう忘れちゃってたのか…。



その3へつづく