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華麗なるオーストラリアンライフ

渡豪17年。職業・看護師。
白熊のようなオージーの旦那1人とワンコ2匹で
ニューサウスウェルス州の田舎町で生息中。

小さなよろこび

2015年07月04日 21時38分40秒 | Weblog
本日午前のロングアワー再び。
さぶかったー、今朝も。そして眠かった。昨夜は10時には布団に入り就寝。なのになぜか3時過ぎに目が開いた。何気にウィンブルドンの経過を見たら、セリーナ・ウィリアムスが超接戦の最中。最初に見たときは最終セットで、しかも3セットを連取されているところだった。「おお、セリーナにも土がつくか?」と思ってそのまままたウトウト。だけどすぐに目覚めて、続きをチェックしたら3対3まで戻していた。「さすが女王やなぁ」と思って燃え尽きた。朝起きて三度チェックしたら、セリーナが勝っていた。
まもなくフェデラーの試合が始まると思って先ほどテレビをつけたら、その試合の再放送が流れているところやった。しかも今、最終セットのセットカウント4-5の場面。めちゃくちゃいいところ。女子のテニスはあまり興味がないけど、結果がわかっていてもこのゲームは見ていてドキドキする。ここまで押されてんのにセリーナが勝ったんよなぁ。頂点に立つ人は底力が違うなぁ。かっちょいー。

さて。
今日は昨日と同じ場所を担当。重ためのセクションなんだけど、不思議と午前中は調子がいい。シャワー等がサクサクと進む。アシスタントさんもついてくれたので、本日のシャワーは一件だけ。またナースコールが鳴ることもなく、順調だった。
午後からはほとんどが新しい患者さんだったけど、朝からペアで働いていた人の担当場所だったので、要領がわかっておりそこそこ順調。昨日遅くなった敗因は、自分でやれることは全部自分で!と張り切りすぎてしまったためだけど、今日は午後からもアシスタントさんがついてくれたので、ヴァイタルサインのチェックや排泄に問題のある患者さんのおしめの確認等は全部やってもらった。それでもその数が多くて、どんなに早め早めに片付けても結局ギリギリになったけど。

患者さんの中に、Dyspraxiaのおじいさんがいる。日本語で言うと協調運動障害?? いろいろと名前があってよくわからん。おじいさんの主な症状は言葉を発することができない、感情が表現できない(表情がない)、考えるほど早く動けないという状態。認知症などではなく、ゆっくりと話しかけたらこちらの言うことは理解するのだけど、それにもちょっと時間がかかる。今日は一緒に過ごす時間が長かったので、教えるといったらおこがましいのだけど、多分きちんと説明したら自分でできることも多そうだと思って、治療の意味と手順を教えたりしていた。
そのうちのひとつが口内ケア。年を重ねると免疫力が落ちるので、口や鼻からばい菌を取り込み、感染したりすることはままある。なので食後の口内ケアは大切なことのひとつ。うちの病院では生理食塩水でのうがい、リップクリームの使用、必要であればばい菌用の飲むお薬も投与する。
このおじいさんは3つとも処方されており、これまでは看護師が手伝っている状態だった。しかし今日、目の前で実演して、「やってみて」と自分で挑戦してもらったところ、すべてを完璧にマスターした。「一日4回だからね!」と言ったら、時間になってちゃんとやっていた。
感情も表現できないし、話すこともできないので、何をやってものれんに腕押しな気分は否めない。伝わっているかどうかも自信が持てないし。だけどこうやって結果を見ることができたら、伝わっていることが嬉しくなってくる。おじいさんもどことなく誇らしげに「やったど」と見せに来てくれることがまた嬉しい。身体張った甲斐があったわ。

家に帰ると、一人の時間を楽しんだDが家をかなり散らかしていた。「一人パーティー(テヘッ)」といって、お酒も飲んでたし。いいお酒だったみたいなのでヨシとしたけど。頼んでおいた夕食は作ってくれていたけど、台所はえらいことになっていた。ロングアワーの後に片付けたい眺めじゃなかったので、明日のDの仕事とする。
それにしても。
「ボク、夕食作ったんだよ!」と何度も繰り返すD。私は午前シフトなら仕事の日も休みの日も食事を作り、片付けもしますけど? 休みの日にちょっとゴハンを作ったぐらいで主張すんじゃねーよと思うけど、こういうのも上手に言っていかんとあかんのやろうなぁ。最近Dは私のブログを翻訳して読んでいるようなので、こうしてイヤミを書いておく。
その彼は今、酔いつぶれてソファで高いびき。私はフェデラーの試合が終われば寝室へ行くけど、Dのことは置いて行く。毛布とブランケット、布団を3枚重ねておいたので寒くはないやろう。

明日は午後シフト。寝坊ができるので嬉しいわー。