華麗なるオーストラリアンライフ

渡豪17年。職業・看護師。
白熊のようなオージーの旦那1人とワンコ2匹で
ニューサウスウェルス州の田舎町で生息中。

誰かの世話ばかり

2024年10月02日 20時35分09秒 | Weblog
今日はお休み。
月曜日と火曜日は午前シフトだった。そして昨日火曜日はダブルシフト。これは志願のシフト。
先の2週間、有給を取っていた上に後半の一週間は何の手当もつかない月〜金の午前シフト。そしてストライキをした日はお給料が出ないこともあって、次のお給料が低いことはわかっている。それを挽回しようと思ってのダブルシフト。12月に日本に帰るし、小銭を稼ぎたかったのもある。

月曜日はめっちゃ忙しかった。スタッフ不足で担当は6名。要求の多い患者さんが多かった上に、一緒に働いた人たちが新人であること、准看であることを理由に私に仕事を振ってきた。本当にできないんならいいんだけど、そうでもないようなこともまで振ってこられた気が…。
今回一緒に働いた新人さんはまだ何かを自分で決めるのが怖いらしい。アルコール中毒の患者さんで、禁断症状が出ている人にはジアゼパムを投与するんだけど、その容量は定められた範囲内で看護師が決める。その新人さんが症状の具合を確認したのに、私に「一体どれだけあげたらいいと思う?」。いや、そこは自分で判断しなって言っても、10グラムだよね? 15グラムの方がいい?と最後まで決めたがらなかった。そういう決定って怖いのかな? 私が新人のときってどうやったかもう覚えてない。
ほかにも残念なことに、このシフト中に新人さんの担当する患者さんがなくなった。ついさっきまでおしゃべりしていたのに「なんか気分が悪い」と言ってから一時間も経たないうちに逝ってしまった。新人の彼女はみるみる顔色が悪くなっていく患者さんを見て、どう対応したらいいのかわからず、わりと遠くの場所で別に何かをしていた私のところまできて指示待ち。作業を終えて病室に行ったら酸素飽和濃度が56%まで落ちていた。終末期だったのでヴァイタルはもう取らないことにはなっていたけど、苦しみながら逝かせたいわけではない。すぐに酸素とモルヒネ&ミダゾラムを投与。でも薬を注射してまもなく亡くなった。苦しんだ様子がなかったのが幸い。小さな火がふっと消えるように亡くなった。
こういう場面での判断力がないのはある程度は仕方ないのかと思う。私だって緊急時はまだパニックを起こすけど、それでもある程度慣れてきたのはいつ頃からやろう? こればっかりは経験かな。

ちなみにこの新人さんとは昨日もペアで働いたけど、担当していた患者さんが亡くなるのは初めてで、ショックでよく眠れなかったらしい。夢にまでみたそうな。
私は大人になってから看護師になったので、最初に患者さんが亡くなるのを見た時もあまりどうこう思わなかった。なんというか、人生で知り合うはずがない人の最期に立ち会えることが逆に光栄だと思えるというか。しっかりお世話させていただきますって気分。慣れはしないけど怖さやショックはない…かな。多分。

こんな感じで月曜日は忙しかった。でも同じセクションを担当したのに昨日の火曜日は楽だった。要求の多い患者さんが退院した、もしくは担当じゃなくなったのが大きい。ダブルやったら助かった。15時間半労働なので、座れるときに座った。でないと足腰がもたない。事実、シフトが終わる頃には腰に痛み。もう若くないからそこまでやりたくないんだけど懐具合が寒いから仕方ない。

今日はお休みで、朝からワンコを連れて獣医さんへ。数日前からチャーリーの調子がおかしい。
昨日は仕事中にDから何度も「吐いた」とのメッセージ。あと排尿時にも不可解な動きを見せていたらしい。尿路感染はもちろん腸捻転が心配で、速攻で獣医に予約を入れた。家に帰ったらわりと元気で排尿もしっかりしていたので安心したけど。
朝一番のおしっこを採取して獣医さんへ。調べてもらったらやっぱり尿路感染。嘔吐も心配だったので血液検査もしてもらった(大きな問題はなし)。それにプラス薬もだしてもらったら、昨日のダブルシフトのお金がきれいに飛んでいったわ。こっちの獣医にかかる費用ってなんでこんなに高いんやろう…。

獣医さんでの様子。


帰りたいと訴える両名。




今日も頑張ったね。

犬を獣医に連れて行き、その帰りに散歩しただけで私の一日は終了。ダブルで疲れていたし、今日は何もしないと決めた。ソファでスマホをいじっているうちに寝落ちを繰り返すパターン。こうやってボサーッとする時間がないとダメなのよ。

ちなみに今日から三連休。明日は先輩とウォーキングの予定をしていたけどキャンセルになった。家のことしようかな。やらないといけないこともあるし。そろそろどちらの病棟に行くかを決める時期に来ている。こころは現在の病棟でほぼ決まっていたのに、なんか別のアイデアがでてきちゃった。またそれはおいおい。
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