尺八・土笛演奏家 山崎箜山(やまさき こうざん、三代 山崎北山)

都山流竹琳軒大師範、都山流講士・検定員。日本音楽家ユニオン、日本尺八演奏家ネットワーク会員。北九州市小倉南区在住。

和と洋の響演 in 下関

2024-09-13 06:00:00 | 日記
山口県・下関市生涯学習プラザ 海のホールにて、下関芸術文化懇話会の創立40周年記念公演。

こちらの団体では毎年展示会を開催していて、書道や絵画、手芸など毎回会員諸師の多岐にわたる作品を展示。しかし舞台部門の会員は公演の様子を写真や資料等で展示するのみだったので、今回40周年を迎えるの機に長年懸案だった舞台部門の公演を開催。

会場は満員御礼。舞台上には所作台、山台、金屏風とピアノが並ぶという前代未聞の光景。まず柳瀬和子師(筝、三絃)社中の地歌「松竹梅」を皮切りに西村玄子師(Pf)のピアノ独奏「帆」「亜麻色の髪の乙女」「花火」、花柳多智雛師(日舞)の舞踊「水仙丹前」、私と児島まさ子師(Vn)の尺八二重奏曲「竹」、五十嵐美紀子師(Sop)と西村玄子師の「からたちの花」「宵待草」「ある晴れた日に」で前半終了。

休憩を挟んで後半は、花柳多佳広師(日舞)の舞踊「老松」に始まり、杵屋勝禄絵師(長唄)社中の「新曲浦島」、児島まさ子師と西村玄子師に尺八も加わって「G線上のアリア」「チャルダッシュ」。ここでプログラムには入っていない土笛独奏を一瞬(!?)ご披露してから、山本裕子師(筝)と五十嵐美紀子師に尺八で「秋の調」、坂東三導由師(日舞)の舞踊「春日三番叟」で全てのプログラムが終了し、最後に出演者全員が舞台に整列してご挨拶と記念撮影。約3時間に及ぶ公演は無事にお開きとなりました。

おかげさまで40周年という記念の節目を迎えるに相応しい、豪華で品格に満ち溢れた舞台でした。改めて下関芸術文化懇話会の益々のご発展をお祈りしつつ、お集まりの皆さまとご縁に感謝!