こっちゃんと映画をみまちょ♪

レビューと呼ぶほど中身なし。しかし中身が無いのも中身のウチよのぅ。・・・なんちって。

トランスポーター2 (2005) 『クルマ・ヴァージョン』 裏感想

2006年05月26日 | しびれるMovie

契約厳守。名前は聞かない。依頼品は開けない――運び屋フランク・マーティン(ジェイソン・ステイサム)はこの3つのルールの下、高額な報酬と引き換えにワケありの依頼品であろうが正確に目的地まで運ぶプロ中のプロ。引退を決意した彼は例外的な依頼を引き受けた。それは金持ち一家の7歳になる息子・ジャックの送迎だ。いつも寡黙なフランクだったが、次第にふたりの間に愛情が生まれる。しかし、予想外の罠が仕掛けられていた…。

 

(goo映画より抜粋)

こっちゃんポイント ★★★★★ 

 

いや、同じ映画で、感想文を2個別々にUPするのは初めてです。当たり前か。普通やらないよね?こんなこと。でもね、こんな記事でも書いておかないと、あまりの思い込みと思い入れで、本来の感想文がグチャグチャになってしまいそうだったので、それでこの部分だけ別に作ったんです。

「トランスポーター」シリーズといえば、クルマ・アクションが”ウリ”だったりしますが、今回はそのクルマたちにのみ、スポットを当ててみたいと思います。ハイ”のみ”の記事です。(笑)

本来の感想文はこちらです。 


(Photo : Audi A8 6.0Quattro)

実は、今回「トランスポーター2」でメインに活躍するクルマは、ドイツ車の「アウディ A8 6.0クワトロ」(画像上)。

今はあまりそんなイメージはないかもしれませんが、アウディと言えばその昔、「メルセデス・ベンツを買えないオッサンが乗る車」なんて言われていたコトが一部ではあったようで。こっちゃんの周辺でも、まるで”メルセデスの格落ちメーカー”のように思われていたものです。
無理もないですね。実際、その頃良く見たアウディなんて、ほんとショボくて日本車とさほど変らないような箱型クルマでしかなかったですから。こっちゃんだって、そんなクルマ欲しくもならなかったのが正直な感想です。

それがまったく。随分と変ったものです。

ここ最近のアウディって、ホント魅力的。「死ぬまでに一度はステアリングを握ってみたい」って思えるようなマシンが、続々と発表されています。デザインだってグッと良くなりましたし。いまや、こんなのだってあるんですよ!(画像↓をご覧あれ)


(Photo : Audi R8※このクルマは「トランスポーター2」には登場しません

これはコンセプトカーらしいですが、こんなのまで市販予定だというからビックリです!
それにしても、なんという美しいデザインでしょう。乗り難そうなカンジがたまりません!まさか、これほどスポーティ&スタイリッシュな車なんて、一生アウディから発売されないと思ってましたもんね。(ちょっとだけ現行の”ニッサン・フェアレディZ”みたいですが)

ま、そんな映画に関係無いクルマのコトは置いといて、「トランスポーター2」に話を戻します。 

先ほども言いましたが、今回この映画のメイン・カーは「アウディ A8 6.0クワトロ」。現在のアウディ・ラインナップの最高峰に君臨するクルマ。クワトロとは四駆のことです。
オープニングの駐車場シーンから既に、ジェイソン・ステイサムが乗っているクルマがコレなんですね。外見はまぁ普通の(といっても、その顔はかなり厳ついですが)セダンにも見えます。中々気品のある高級感も漂いますね。


(Photo : アウディA8 6.0クワトロ)

ところが、蓋を開ければこれがトンでもない代物でして。
スペックを見ると腰を抜かすかもしれませんよ、アータ。これはもう、ただのセダンではありません。

排気量は「6.0」の名前通り、6ℓクラス(5998cc)
最高出力は450ps/6200rpm、最大トルクは59.1kg-m/4000rpm。

その他、詳細はコチラ

こんなスペックを誇るV型12気筒エンジンを心臓に持つこの車。しかもそのV型エンジン・レイアウトが独特です。構造的には、V6エンジンを挟角15度でふたつV字型に並べた”W型”と言われる極めて特異なスタイルを採用しています。かなりマニアックですねぇ。
この方式は、”エンジン自体を軽量コンパクトに仕上げられ、またエンジン長を短くできるゆえに、クランクシャフトの剛性を確保しやすく振動面でも有利になる”というメリットをもたらすらしいです。ほほぅー、なるほど。

ま、何が何だか分からない人もいるでしょうが、早い話「バケモノ車」です。スポーツカーの心臓を持つセダンとでも言いましょうか。「いったい、こんな性能をどんな状況で必要とするのか?」・・・そう思う方もいるでしょう。そんな方にはこうお答えします。

「”トランスポーター2”の撮影に必要です!」と。(笑)


(Photo : アウディA8 6.0クワトロ with ジェイソン・ステイサム+子役)

ちなみにこれ、日本でも買えるのですが、新車価格で1,480万円!
「おおっ!安い!1500円切ってるジャン!」と言ってしまったア・ナ・タ。これこれ!
”万円”ですよ、”万円っ”!スーパーでお買い物してるんじゃないんですから。
コレじゃあチョット、「今すぐ最寄のアウディ販売店へ急げ!」とはなりませんよね。田舎だったら小さな家が一軒建つお金ですよ(笑)オープニングで、ジェイソン・ステイサムが、悪ガキどもに「新車だ。傷つけるな。」と言うのも、そりゃ分かります。


(Photo : アウディA8 6.0クワトロ)

これは現在調査中なのですが、もしかしたら、この映画のA8は、豪華仕様の「L6.0クワトロ」の方かもしれません。だとしたら、お値段は更にUPします。こちらは1660万円(税込)でございます。もし、この点ご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えて下さい。

...知ってどーする?ってハナシですが。

映画「トランスポーター2」は、そんなこの車がメインとなり、エンジンを高回転でブン回しながらそこら中走り回るワケですから、そりゃぁクルマ好きにはたまりませんよ!
予告編にもありましたけど、あのビルからビルへの大ジャンプ・シーンなんて、現実では、まずお目にかかれませんからね。(当たり前じゃ!)見応えありますよ。”着地”なんてメッチャクチャかっこ良いのです。クルマにもジェイソンにもシビレちゃうってカンジですっ!


(Photo : アウディA8 6.0クワトロ)

ま、一つ難癖つけるなら、このクルマ、重すぎる!ってことでしょうか。アルミフレームを使用していながら、車重は楽々2tを超えてますからね。2tてアンタ、RV車じゃないんだから。ねぇ。これはもう本来、そんなに簡単に飛んだりハネたり出来るってホド、身軽なクルマじゃないわけですよ。

例えば日本車で言うと、ホンダの現行ステップワゴンの最上グレードあたりが1630kgですから、あれより丁度400kgも重い。400kgですよ!伊集院光が二人以上乗れますよ。
もっとも、エンジンはステップワゴンの2.5倍の排気量を持ち、馬力だって3倍近いですから、「重いから遅い」なんてバカな話にはなりませんけどね。いくら”身重”と言ったって、このクルマのエンジン・データで察するに、フル加速なんてしたら、きっと息苦しいほどシートに貼り付けになるのでしょうね。いや~、体感してみたいものです。

でも、こっちゃんはやっぱり軽い方が好きですね。軽くなきゃスポーツじゃない。ま、本来、A8はスポーツカーじゃないですから、無理もないんですがね。

しかし!しかしですよ!
この映画の後半で、そんなこっちゃんのハートを鷲づかみにするステキな車が出てくるのですよ。それが、コレ。


(Photo : ランボルギーニ ムルシエラゴ・ロードスター

これ、クルマ・キャストでの”ゲスト出演”扱いらしいです。(笑)アホですね、もぅ。

その昔、スーパーカー時代を生き抜いてきたオッチャンたちなら、誰もが「カウンタック」というクルマの名前を知っているでしょう?この「ムルシエラゴ・ロードスター」は、そのランボルギーニ社の血を現在も受け継いできている、文字通り”平成時代のスーパーカー”です。

現在、ランボルギーニ社はアウディの傘下となっていますが、どうやらそのお陰で、今回の「トランスポーター2」への出演(?)が決定したようですね。
コレは凄いことですよ!だって、走ってるトコ見れるんですから!初めて見ました、走ってるとこ。飾っておくクルマだとばかり思ってましたから(笑)


(Photo : ランボルギーニ・ムルシエラゴ・ロードスター)

”重量配分はフロント42%・リヤ58%、ランボルギーニ製V型12気筒60度エンジンで、排気量は6.2Lをミッドマウントする。これは7,500rpmで最高出力580馬力を発生する”(goo自動車より抜粋)最高速度は、約320km/hらしいですよ。ああっ。もぅ、気が狂いそうです!(笑)

その他、詳細はコチラ

全長4580mmという、このクルマのサイズは、現行のトヨタ・ソアラの4515mmに近いですね。

※このクルマは「トランスポーター2」には登場しません

その差6.5㎝しか長くありませんからね。ただ「ムルシエラゴ・ロードスター」は全幅が2045mmもあります。さすが外車。これはソアラより22㎝も大きいことになります。全高1135 mは、ソアラのそれより22㎝低いですから、要するにこのクルマはソアラより「幅が広くて低い」そんなクルマだということですね。

※このクルマは「トランスポーター2」には登場しません

ちなみにこのサイズを、日本のスーパーカー ホンダNSX-R(現行型)と比較してみますと、「ムルシエラゴ・ロードスター」の方が全長で15cm長く、全幅で23.5cm幅広く、車高で2.5cm低いことになります。NSX-Rだって全高1160mmのかなり低いクルマだというのに、なんと、それよりも「ムルシエラゴ・ロードスター」の方が低いというのは驚きです。
このクルマの車高がいかに低いかお分かり頂けましたでしょうか?スポーツカーは低いに限りますね。しかも、バランス重視のミッドシップレイアウト・スタイルは、こっちゃんのツボにジャストミートです!


(Photo : ランボルギーニ・ムルシエラゴ・ロードスター)

さて、こちらのお値段は少々お高いですよ。税込み、3268万6500円です!
・・・って、少々じゃないですね(笑)こうなると、”普通の人”は、まず買えません。(もっとも”A8”だってそうですけど)

このクルマに関しては、もう、「運転したい」なんて言いません。「シートに座れるだけで良い!」(笑)
お願いです。一度座らせて下さい。スリスリしたいんです。


(Photo : ランボルギーニ・ムルシエラゴ・ロードスター)

さあ。「アホはいい加減にしなさい」と言われる前に止めておきますが、こんなクルマがビュンビュン目の前を走り、激しいカーアクションをするこの映画「トランスポーター2」!そりゃ楽し~ですよぉ♪

ストーリーは前作同様、ラストに近づくにつれ、ドンドンあさって方向へ飛んで行っちゃうような展開なのですが、そんなのこの際、どーだって良いのです!このクルマを観に行って下さい!(笑)そして仰け反って下さい。
目の前でハラハラ・カーチェイス展開になるたび、「おおっ!税込1480万円!」「ああっ!税込3268万6500円!」と唸りながら見ると、きっと楽しさ倍増です。そして最後には、口から泡を吹きながら失神して下さい。(笑)

ちなみに、悪党どもは分かりやすく「ハマー」なんぞに乗ってましたが、こちらはあまり興味なし。(笑)

そんなコトも含めて「トランスポーター2」は、とにかく、クルマ好きには面白い映画なのです。

 

《2006.08.17記事一部改訂》

【作品】トランスポーター2

 


トランスポーター2 (2005)

2006年05月26日 | しびれるMovie

こっちゃんポイント ★★★★★

鑑賞環境  試写会 
上映時間 88分
製作国 フランス/アメリカ
公開情報 劇場公開 (アスミック・エース)
初公開年月 2006/06/03
ジャンル アクション/サスペンス

契約厳守。名前は聞かない。依頼品は開けない――運び屋フランク・マーティン(ジェイソン・ステイサム)はこの3つのルールの下、高額な報酬と引き換えにワケありの依頼品であろうが正確に目的地まで運ぶプロ中のプロ。引退を決意した彼は例外的な依頼を引き受けた。それは金持ち一家の7歳になる息子・ジャックの送迎だ。いつも寡黙なフランクだったが、次第にふたりの間に愛情が生まれる。しかし、予想外の罠が仕掛けられていた…。

 

 

(goo映画より抜粋)

「ちわぁ~ッス。生身の子供をお届けに参りましたぁ~っ!」

バケネコヤマトの宅・急・便♪

運送業にも色々あるもので。えぇ。

そんなわけでリュック・ベッソンのバカ・アクションに賭ける熱い想いが、スクリーンから溢れていました。

「バカヤロー!もっと、おバカに情熱を注がんかいッ!」
そうスクリーンの裏側で叫んでいるかのようです。しかと受け止めました。

しかし、これまた素晴らしい”バカさ加減”ですね。こっちゃんにとって、これ以上のご馳走はありません。今回は、口から泡を吹き失神しそうになるのを必死にこらえつつの鑑賞となりました。そして、この記事も二日掛かりで完成です。(アホやん)

ハッキリ言って、「映画に限りなくリアリティを追求します」って方は、この「トランスポーター2」は止めておいた方が良いですね。もっとも、そんな方はこの映画を観る以前に、前作の「トランスポーター」でシラケてしまったのでしょうけど。あのね、あのね。こんな映画で、その内容を一々ツッコンでたら、体なんてもちませんよ。頭カラッポで楽しんでくださいよ。

この「トランスポーター」シリーズは、その名の通り、”運び屋”のフランク(ジェイソン・ステイサム)が主人公のお話です。これがねぇ、またヤバいモノばかり運ぶ仕事なんです。

一作目ではオープニングで、”銀行強盗を所定の場所まで運ぶ”って仕事から話がスタートしましたが、その次に受けた仕事で、あろうことか、彼は面倒に巻き込まれてしまいます。

    1. 契約厳守。
    2. 名前は聞かない。
    3. 依頼品は開けない。

この3つのルールは、”彼自身が決めた、彼を守るためのルール”でした。しかし、その3番目のルールを自ら破ってしまったのです。積荷を開けてしまったら、中には喜多嶋舞(きたじままい)に似た中国女がいてビックリ!そこからドンドン雲行きの怪しい展開になって、そしたらBMWが吹き飛んで、仕舞いには人身売買も絡んできて...という、もぅメチャメチャなお話でしたけど、憶えてますか?

今回の続編「トランスポーター2」を一言で言うならば、この「1」の展開をさらにメチャクチャにしてしまったというノリの映画。観終わった頃には、頭がクラクラしてきます。

今回もまた、オープニングから飛ばす、飛ばす!ってカンジでして。88分という短い時間に、”詰め込めるだけ詰め込んだ”というような、企画モノのテンコ盛り弁当のような映画ですからね。良っくもまぁ、「こんなコト次から次へと思いつくなぁ」と、甚(はなは)だ感心してしまいます。

この「トランスポーター2」は、別に「1」を観てなくても内容は掴めるでしょうし、例え前作の内容を忘れていたとしても、そこそこ楽しめるとは思いますが、できればもう一度、「1」を観てから映画館に行くことをオススメします。そうすると”お楽しみ指数”がグゥ~~~ンとアップしますよ!

リュックってこういう話を書くの得意みたいですね。「Taxi」シリーズもそうでしたけど。前のストーリーやキャラクターを、上手く使って続編に繋ぐ、みたいなトコがありますもんね。悪く言っちゃえば、自分のネタを「自分でパクったり、モジったり」、そんなコトを平気でする人ですもんね。(笑)

だから当然、今回もオープニングからもぅニンマリですよ。

「1」とそっくりな駐車場のオープニング・シーン。仕事の依頼人を所定の契約の時間まで待つ、というこのシーンもそっくり。でも、そんなシーンを、一つ、二つ必ずヒネって見せてくれる。ここがまたタマラない。
他にも「オイル・ネタ」とか、またありましたね。「つるっ!あれっ?」ていうアレです。(笑)

それと、この人、この人!
やっぱ、このオッチャン↓が出てくる面白さっていうのも、「1」を観ていた方がより分かりやすいと思います。

やっぱり、「トランスポーター」って言うからには、このオッチャン出さなければなりません。出なかったら、つまらないでしょ?この”ひょうひょうとしたカンジが実に良いですねぇ。コチラも「1」よりパワーアップしてます。あ、ちなみにこの人、これでも警部ですからね。(笑)

前作では、BMW735にはじまり、メルセデス・ベンツ、おんぼろルノー、大型トレーラーまで転がしまくったフランクですが、今回はアウディA8 6.0クワトロというクルマが彼のメイン・カーです。これがとっても丈夫でね。ボディ、ガラスに至るまで完全防弾。少々のことでは傷つきません。
暗号式のエンジンは前作のBMW譲り。ただし今回のアウディはオートマ仕様です。しかし走りは熱いですよー!エンジン唸りまくりです。ゾクゾクしちゃうよな高回転のエンジン音に、頭のてっぺんまでどっぷりと浸れます。

このカーチェイスは、今回も凄いですね!飛んだり、ハネたり。予想通り、もう絶対あり得ない世界なんですけど。でも、これはアイデアの洪水です。クルマ・ネタだけでここまで思いつく頭は、やっぱスゴイですよ。しかも、そのアイデアを映像化するこの手腕には、ホント恐れ入りました。ルイ・レテリエ監督に拍手です!

あの「ビルからビルへひとっ飛び!そして着地!」のシーン。ここ、マジで気に入りました。あんなカッコ良いシーン今まで観たことないですよ。最高です!工事中のポールをパカン!パカン!て倒しながらスライド~~~っ!際どいところでギリギリストップ!てのがもうたまらんもん!あそこだけ何度も観たいくらいです。

それにしても、今回の悪役は、ほーんと憎ったらしいですよ。許せないよアイツら。血も涙も無いような奴らです。ほんと、ヒドイなあれは。お陰で話はとっても盛り上がりましたけど。

特にあの女。最悪です。久々に生理的に受け付けない”悪女”を見ました。この人、ケイト・ナタというスーパー・モデルなんですって?・・・知らんなぁ。音楽もやってるって?・・・聴いたことないなぁ。結局、誰やねん!ってカンジです。あ、でも本当に有名な人らしいですよ。ゴスペル唄うんですって。レニ・クラ(レニー・クラヴィッツ)とも繋がりがあるそうですから。ほー、スゴイじゃないですか。

でも、彼女のこの役はそーとーキテますよ。本人も自分で言ってましたが完全に「イカレ」ちゃってます。下着姿でウロつき回り、人を殺すことに快感を覚える。こんな女、好きになれと言う方がムズカシイちゅーねん!過去、リュックが作り出したどの女キャラよりも狂気に満ちてますね。

しかも、この女と一緒にいるオトコ。「オマエますます誰やねん!」です。ナンやの?あの剣道?誰かのレビューで読んだけど、剣道やる人見たら絶対怒るな、アレ。ホント”カッコだけ剣道”で、もはや剣道じゃありません。「とぉーッ!」じゃないから、「とぉー!」じゃ。(笑)ほんと、もぅ疲れるなぁ。ま、それも楽しみのうちですか(笑)

これ、”運び屋裏稼業”の話だけに、「クルマONLYの話か?」と思っちゃう人がいるかもしれません。でも、そうじゃありませんからね。クルマ・ネタで釣っといて、実は別な展開が待ってますという、半ば”騙し”のような展開が待ってます。

前作でもいつの間にか、”人身売買ネタ”になってたりしましたが、今回の「トランスポーター2」も、気が付くと”ウィルス・ネタ”に摩り替わっています。そのウィルスにしても、題材としての扱いに関してはかなり大雑把(おおざっぱ)で、解決も驚くほど安易。話のメインはダイ・ハードな格闘ネタになってたりしますからね。また、ここが良いのですよ。(笑) 


  ↑ ほとんどターミネーターです。

この映画は、リュック・ベッソンの”お遊び次元”的脚本が素。その内容は、とにかく果てしなくバカバカしいものです。そんな脚本に乗っかって、前作同様、今年33歳の若手監督ルイ・レテリエが、(たぶん)全力を注ぎ込んだであろうこの作品。向かう先はただ一つ!バカまっしぐら。(笑)

もちろん、この映画はリュック・ベッソンの会社「ヨーロッパ・コープ」で編集されています。

前作でのインタビューで、「編集は最初から気合を入れてやった。でも会社の2階にいるリュックからはかなり厳しいチェックが入ったんだ。次回はカンペキを目指す!」なんて言っていたルイ監督でしたが、今回も頑張りましたね!続編として大いに盛り上がりましたよ。こっちゃん的には、彼の素晴らしい才能と努力を褒め称えたい気分です。ぐっじょぶネ♪

クルマ好きには、「もっとカーアクションがたっぷり欲しい!」って思うのは正直なトコですが、その場面場面で差し込まれるカーアクションの内容の密度は非常に濃いので、これが意外に満足します。”ジェイソン頭”のスタントさん、今回もご苦労様でした。ハラハラしながら、思いっきり笑わせて頂きましたよ。

しかも今回は、地上のみならず、水上、空中、そしてまた水中という具合に、その舞台も様々で飽きさせませんものね。ジェットスキーでバスを追っかけるなんていうネタは他の映画でも観ましたが、最後に女の人が手を振ってるのを見たときに、思わず吹きだしてしまいましたヨ。

それと、不器用に子供に接するジェイソンも新鮮で楽しめましたね。

さてと、今回の試写会は自動車ディーラーのアウディが協賛でした。いや~、こんな映画なら協賛するよな~。クルマが本当にカッコ良く見えますもんね。この映画のせいで”中年ローリング族”が増えないコトを祈ります。

それと、今回この映画に登場するクルマのことを、もっといっぱい書きたかったのですが、それを書くと”この映画の感想”とは随分かけ離れて行きそうなので、今回、”『クルマ・ヴァージョン』の裏感想”を別に書きました。

もし興味があれば、↓ここからどうぞ♪
     
(クルマに興味が無い方にとっては、かなりキツイ記事です)

とにかく、音楽もかなり良かったですし(担当は前作と違うのですが、いかにも「トランスポーター」らしいノリでした)、ノリノリの映画でした。

前作の「トランスポーター」ファンなら、「2」はその3倍は楽しめるはずです。

《2006.08.17記事一部改訂》

【作品】トランスポーター2