クラブW杯準々決勝、広州(中国)対クラブアメリカ(メキシコ:以下アメリカと書きます)を見ていました。こういう、異なる大陸のチームの対戦では事前の視察が難しく、予想と違うフォーメーションが十分あり得ます。広州が、予想フォーメーションの4-2-3-1を手直しして、右MFの16番をボランチ気味に下げてきたので、アメリカ側がうまく対応できず、序盤は広州がボールを回していました。
しかし、回されながらも、アメリカはカウンターを常に狙っていました。アメリカのロングボールの精度は高く、31番のキンテロが空くことが何度かありました。アメリカはメキシコのチームですが、実態は「南米選抜」ともいえる南米各国の選手を集めており、メキシコ人はスタメンに2,3人です。そのメンバーの連携は熟成されており、広州の攻めをうまくいなすダイレクトプレーが冴えていました。
アメリカの2トップが機能して、ベネデット(9番)のドリブルからクロスを頭でペラルタ(24番)が押し込んだ時点で、アメリカの勝利は確実と考えていました。広州のルイス・フェリペ監督は追い込まれて次々と交代カードを切らざるを得ず、早い時間で交代枠を使い果たし、しかも売り物のブラジル人はロビーニョ(56番)が守備に難ありという理由で後半頭で交代、ポストプレーヤーのエウケソン(9番)もボールに絡むことができず交代と、広州としてはある程度負けも覚悟したでしょう。
しかし、苦し紛れに打った、1トップ告林(29番)のオプションが意外にも当たりました。告林はエウケソンより運動量が多いポストプレーヤーで、前線でボールを落ち着かせて流れを呼び戻しました。右MFに27番(ジョン・ロン)、左MFに20番(ユー・ハンチャオ)と中国人で組織した攻撃もパスが回り始めました。
また、ブラジルW杯にも出場した超大物である元トットナムのボランチ、パウリーニョ(8番)が意地を見せました。同点ゴールの場面ではパウリーニョが自陣から長いドリブルで攻めあがったところを、告林がポストプレーで戻し、27番がミドルを突き刺したものです。しかし、それでも交代枠の関係で延長になれば広州不利です。
もう延長戦は間違いないと感じたロスタイム、CKをパウリーニョが押し込んで広州が勝利し、悲願であったバルセロナとの対戦を実現しました。ブラジル人が機能しなかったときに備えて、中国人で組織するオプションを用意した、フェリペ監督の育成が成果を出した試合でした。
しかし、回されながらも、アメリカはカウンターを常に狙っていました。アメリカのロングボールの精度は高く、31番のキンテロが空くことが何度かありました。アメリカはメキシコのチームですが、実態は「南米選抜」ともいえる南米各国の選手を集めており、メキシコ人はスタメンに2,3人です。そのメンバーの連携は熟成されており、広州の攻めをうまくいなすダイレクトプレーが冴えていました。
アメリカの2トップが機能して、ベネデット(9番)のドリブルからクロスを頭でペラルタ(24番)が押し込んだ時点で、アメリカの勝利は確実と考えていました。広州のルイス・フェリペ監督は追い込まれて次々と交代カードを切らざるを得ず、早い時間で交代枠を使い果たし、しかも売り物のブラジル人はロビーニョ(56番)が守備に難ありという理由で後半頭で交代、ポストプレーヤーのエウケソン(9番)もボールに絡むことができず交代と、広州としてはある程度負けも覚悟したでしょう。
しかし、苦し紛れに打った、1トップ告林(29番)のオプションが意外にも当たりました。告林はエウケソンより運動量が多いポストプレーヤーで、前線でボールを落ち着かせて流れを呼び戻しました。右MFに27番(ジョン・ロン)、左MFに20番(ユー・ハンチャオ)と中国人で組織した攻撃もパスが回り始めました。
また、ブラジルW杯にも出場した超大物である元トットナムのボランチ、パウリーニョ(8番)が意地を見せました。同点ゴールの場面ではパウリーニョが自陣から長いドリブルで攻めあがったところを、告林がポストプレーで戻し、27番がミドルを突き刺したものです。しかし、それでも交代枠の関係で延長になれば広州不利です。
もう延長戦は間違いないと感じたロスタイム、CKをパウリーニョが押し込んで広州が勝利し、悲願であったバルセロナとの対戦を実現しました。ブラジル人が機能しなかったときに備えて、中国人で組織するオプションを用意した、フェリペ監督の育成が成果を出した試合でした。