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Koba の庭~春夏秋冬

庭や鉢植えの樹木や草花を中心に、家庭菜園も楽しみ、四季の彩を写真で紹介します。

庭のアマガエル 2019(4)~オタマからカエルへの変態

2019-09-29 | アマガエル

変態」(へんたい)とは、動物の正常な生育過程において、
形態を変えることで、昆虫や両生類で見られます。
 
カエルの幼生=オタマジャクシは、エラで呼吸して水中生活ですが、
成体は肺呼吸をし、手足が生えて陸上生活をします。
 
5cm程に成長したオタマジャクシは、
尾の付け根に後足が形成され、変態が始まります。 
 

 
後足が大きくなると、エラ穴から前足が出てきます。
親カエルが何回も産卵するので、小さなオタマとも仲良く。 
  

 
肺呼吸に変わるので、
水中から出て、スイレンの葉上に移りました。
 
 

 
長かった尾が徐々に短くなって、体色も緑に変わって来ます。  
 

 
蓮の枯茎に上って、尾が短くなるのを待つものも、 
 

 
尾が消え緑の体色に変わり、貯水槽の壁面を上って外に出ます。
前足4本、後足5本の指先には丸い吸盤があり、
垂直面も木登りも平気です。 
 

 
さあ、どこへ飛び出そうか、
小さいけれども、1匹前?のアマガエルの子です。 
 

 
中には、まだ早すぎるのに外に出ようとし、 
 

 
こんな長い尾を付けたまま、容器の縁に出てきたものも、
草の上ならともかく、熱いコンクリート通路に出たら危険です。
(夏の異常高温で水温が上がり、睡蓮鉢で落命したオタマも) 
 

 
睡蓮鉢の縁で、外に飛び出す直前の子ガエル、 
 

 
初め、草むらに隠れていた子ガエルも、
徐々に高いところへ移動します。 
ゴーヤの葉上でも、  
 

 
ツバキの葉上や、 
 

 
木蓮の木に登って、葉上で昼寝です。 
 

 
画像は6月から9月初めにかけて撮ったものです。
秋の間に、小さな昆虫やクモを捕食し、冬は地中で冬眠します。

 

 



 

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庭のアマガエル 2019(3)~オタマジャクシの成長

2019-09-22 | アマガエル

睡蓮鉢や、貯水容器に産み着けられた卵は、
水温によって違いますが2~3日で孵化します。
 
今回は、オタマジャクシの成長を見ます。
(5月上旬から8月上旬にかけて撮った画像です)
 

 
 
睡蓮鉢で孵化したばかりの、小さなオタマジャクシ、 
 

 
直ぐには泳ぎ出さず、容器の壁面に付いてジッとしています。 
 

 

 
撮影のために、鉢受け皿に卵を移して観察します。
孵化直後(生きていますが動きません)
 

 
その翌日、まだ殆ど動きません。 
 

 
さらに2日後、餌を探して動き始めましたので、
睡蓮鉢に移してやりました。
 
 

 
粉状のメダカの餌や、金魚用の細粒餌を食べて成長します。 
 

 

 
1か月以上経て、体長5cm程に成長すると、
尾の付け根に、小さな後ろ足が形成されます。 
 

 

 

 
後足が大きくなると、エラ穴から前足が出てきます。
頭部の色や形が変わって来ました。
これから尾が短くなります。

オタマジャクシからカエルに変わる、「変態」中です。 
 

 

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庭のアマガエル 2019(2)~卵から孵化へ

2019-08-22 | アマガエル

庭のアマガエル、今年も貯水槽や睡蓮鉢で産卵を繰り返しました。
卵から孵化する過程を撮りました。
水温で違ってきますが、受精卵が孵化するのに3~4日位です。
 
5月初め、睡蓮鉢に産んだ卵の翌朝です。
受精卵は、細い寒天質のひもで数個ずつつながっています。
 

 
細胞分裂し、卵の発生が進みます。 
 

 
その3日後の卵です。 
寒天質の膜の中で、小さな魚のような形になって、時々動きます。 
 

 
その2日後、孵化しました。
小さなオタマジャクシは、暫くは餌も食べず、殆んど動きません。 
 

 
 
撮影のために、産んだ翌朝、鉢受け皿に卵を移してみました。
6月6日から9日までの、各1枚ずつです。  
 

 

 

 

 
 
もう1例、6月10日夜産卵、
翌11日朝、鉢受け皿に移し、 13日まで3枚。
 

 

 

 
5日後の6月18日、小さなオタマジャクシの形になって、
餌を探して動き始めたので、睡蓮鉢に戻しました。 
 

 
 
睡蓮鉢で孵化したオタマも、
数日間は、容器の壁面などに付着して、あまり動きません。 
 

 
(意外なことに、私のブログ記事の中で、
年間通して最も多く見られているのが、「アマガエルの繁殖」です。
全くの素人の趣味なので、恐縮しています。)  

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庭のアマガエル 2019(1)~ペア形成し、産卵へ

2019-08-18 | アマガエル

ニホンアマガエル」(日本雨蛙)は日本のほか、
朝鮮・中国東部にも分布します。

体色は腹側が白色、背中側が黄緑色だが、
黒っぽいまだら模様の灰褐色にも変えられる。(保護色の例)
体長3~4cm程で雌の方が大きい。
 
指先に丸い吸盤があって、垂直面も移動でき、
枝を飛び移って樹上生活に適応しています。
肉食性で、昆虫やクモ類を捕食し、冬は地中で冬眠します。
 
近くに水田があって、庭にも移動してきたのですが、
宅地開発で、私のウォーキング範囲に水田は皆無となり、
庭の睡蓮鉢や、貯水槽で産卵・繁殖するようになりました。

3月中旬から4月初め、冬眠から目覚めた雨蛙が庭に出てきました。 
親カエルは、灰褐色タイプが多いようです。   
 

 
 
 
4月末から7月にかけて、繁殖期となります。
 
 
 
 

雌がオスをおんぶして、産卵できる水辺に移動します。
産卵は夜、集団での大合唱の中で、
(近隣から苦情が来ないか心配) 
  
 

 

 

 
5月上旬、前夜に睡蓮鉢に産んだ卵です。 
 

 
7月中旬になっても、水がたまっていた鉢受け皿に産んだ卵です。 
 

 
今年はまだ暑い日が続いていますが、
夜は、カエルの鳴き声えから、虫の音に変わって来ました。 

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アマガエルの繁殖 2018(4)~オタマからカエルに変態

2018-09-27 | アマガエル

両生類であるニホンアマガエル(日本雨蛙)、
体長は3~4.5cm程です。

 
卵から孵化した幼生(オタマジャクシ)は、
えら呼吸で水中生活をします。

成体は、手足が生えて、肺呼吸で陸上生活をします。
このオタマからカエルへの形態変化を、「変態」と呼びます。 
 
 
5㎝位に成長したオタマジャクシは、
黒いまだら模様を持った褐色です。
 
 

 
尾の付け根に、小さな後ろ足が形成され(上)、
徐々に足が大きくなり、体内では前足も形成され、
胴体も変形してきます。
 
 

 
やがて、えら穴から前足が出てきます。 
 

 
褐色の体色が薄くなり、背中が黄緑色に変わって来ます。
この頃は、餌も食べず水中でボーっとしている感じになります。 
 

 
肺呼吸に変わった子ガエルが、水中から出て、スイレンの葉上へ、 
 

 

 
さらには、ハスの茎をよじ登ったり、
 

 
貯水容器の壁面を這い上がります。
長い尾が、徐々に短くなってきました。

前足に4本、後足に5本の指、指先には丸い吸盤が付いています。 
 

 
尾が無くなる頃、背面が緑色になり、
子アマガエルとして、自由に飛び跳ねることが出来ます。 
 

 
玄関前のサギソウの鉢で、 
 

 
庭のシダの葉上に乗ったり、 
 

 
ギボウシの花茎を上って、花の上に鎮座したり、 
 

 
さらに高い所へ、ユリの茎に登ったり、 
 

 
鉢植えのバラの木にのぼり、
先端の花にたどり着いて、花弁の間で眠りに、 
 

 
これからは、庭のリンゴやナシの果樹や、モミジの樹など、
樹木の枝や葉が主要な生活の場になっていきます。

おそらく夜間に、道路を横断して遠征に出かけていくのでは?

 

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