ヤマラッキョウは、福島県以南の山地草原に自生するユリ科の多年草です。
地下に小球根を持ち、秋に花茎を伸ばし紅紫色の花を球状に咲かせます。
北海道・岩手・山形・長野県で、高地の岩場や草地には少し小型のミヤマラッキョウ
が分布(千島列島には変種の千島ラッキョウがある)し、長崎県平戸島には固有種
のイトラッキョウが自生するそうです。
次の左2枚は、長年、平鉢にヤクシマススキ・ナンバンギセルなどと寄せ植えされて
いるヤマラッキョウです。 草丈は12cm位(以下の2種もほぼ同じ)です。
右2枚は、「千鳥花ラッキョウ 」??のラベルが付いていました。 ヤマラッキョウよ
り2週間ほど早く開花し花色が濃い目なので、ミヤマラッキョウでしょうか。
下はミヤマラッキョウの白花種、「白花深山ラッキョウ」です。
小葉が3枚の三つ葉アケビです。元は盆栽仕立ての鉢植でしたが、実が生らない
ので、自宅北側の通路脇に植えました。
近くに5葉の白アケビも植えると、実が生りだしました。
今年は、白アケビとの間で人工授粉してみると、例年に無いたくさんの実生りです。
花は4月下旬、濃い黒紫色で、雌花の中心にはバナナ状の
雌しべがついています。
3枚目が6月初め、4枚目は8月初めの緑実です。
下は9月上旬と10月中旬の緑実、
3,4枚目が10月下旬で果皮が紫に色付き始めました。
11月上旬全ての果実が紫色になって裂開して来ました。
数個だけ選んで食しました。 果実の中の白い果肉の部分は、口に含むと甘く魚沼
の山里で育った私には特に懐かしい味です。 口の中に黒い種子が残ります。
果皮は炒めたり、肉詰めにしていただきます。 毎年、1回限りの季節の味です。