卵から孵化したアマガエルのオタマジャクシは、
3日位は容器の壁面などについて動きません。
卵の栄養を吸収し尽すと、餌を求めて泳ぎ出します。
体長は1㎝位で、肉眼では黒く見えますが、
褐色の体にまだら模様が入っています。
遊泳し始めたら、粉状のメダカの餌や、
箔状の熱帯魚の餌を指でこなして与えました。
オタマの成長に合わせて、小粒の金魚の餌も与えました。
同じ容器に次々と産卵するので、オタマの大きさに差がありますが、
喧嘩する様子は見たことがありません。
オタマジャクシは最大5㎝位にまで成長しますが、
大きなオタマは、尾の付け根に後ろ足が形成されてきました。
孵化して1か月余り、カエルへの変態の始まりです。
アマガエルの繁殖期は関東では5~7月とされ、
我が家の庭でも、4月末から夜間は大合唱が繰り返されました。
夜に、水中に生み出された受精卵は、急速な細胞分裂を繰り返し、
2~3日で孵化します。
4月末に睡蓮鉢に生み出された卵(上)と、
孵化したオタマジャクシ(下)です。
白い鉢植皿に水を入れて外に置くと、そこに産卵しました。
5月初め、すぐに細胞分裂が始まります。
丸い卵から、こんな形に発生が進みました。
卵は球状の膜に包まれ、連結しています。
その中で、活発に動くようになります。
孵化したばかりの、小さなオタマジャクシです。
容器の壁面などに付着して、ほとんど動きません。
孵化後4日目頃から泳ぎ出し、
鉢受皿から睡蓮鉢などに移してやります。
下は5月下旬の睡蓮鉢で、孵化前の卵です。
7月8日朝、前夜に睡蓮鉢に産んだばかりの卵です。
庭の鉢に水やりをする時、
小さな緑色のアマガエルの子が、たくさんい出てきますが、
7月に孵化したオタマジャクシも、まだ相当数います。
毎年、庭の貯水容器や睡蓮鉢などで、アマガエルが繁殖しています。
私がウオーキングで歩く範囲には、水田が無くなりましたが、
数年前までは、近くに水田があって、カエルが移動してきました。
「ニホンアマガエル」(日本雨蛙)は、
体長3~4cmでメスの方が大きく、
前足4本、後足5本の指先には、丸い吸盤が着いています。
体色は腹部が白色、背中側は黄緑色だが、灰色や褐色、
黒いまだら模様の有無など、環境によって変化します(保護色)。
主に樹上で生活し、昆虫やクモなどを捕食します。
冬は地中で冬眠し、 繁殖は当地では5~7月頃ですが、
庭の睡蓮鉢などでは、現在もまだオタマジャクシが泳いでいます。
2018年の繁殖記録、まず親カエルはこんな感じです。
4月、冬眠から目覚めて、地中から這い出てきたばかりのカエル。
日中は木に登って、葉上で休んでいる場合が多く、
自宅の基礎コンクリを這い上がるカエルもいます。
4月末、繁殖期には、オスがメスの背中に抱きついて抱接します。
睡蓮鉢などが並ぶ玄関前通路を出歩く、親ペアです。
小さなオスをのせた大きな雌カエルが、睡蓮鉢内を移動中です。
産卵は夜間、集団で大合唱の中で行われますが、鳴くのはオスだけです。
下は過去写真ですが、オスの喉には鳴嚢(めいのう)という袋があり、
声帯で出した声を共鳴させて、大声を出しています。
繁殖期以外でも、雨が降る前や、降っている最中にもよく泣きます。
(レインコール)
オタマジャクシが成長して、カエルに変態する過程です。
カエルの幼生・オタマジャクシはエラ呼吸する水中生活ですが、
成体のカエルは肺呼吸をして、手足が生えて、陸上移動ができる形態に、
この形態変化を変態と呼びます。
卵から孵化した、小さなオタマジャクシは、餌を求めて活発に泳ぎ出します。
我が家では、粉末状のメダカの餌を与えました。
繁殖期には賑やかな大合唱の中で、連夜、産卵を繰り返します。
従って1つの睡蓮鉢の中に、大きさの違うオタマが、仲良く同居しています。
体色は、まだら模様をもった褐色で、最長5㎝くらいに成長します。
1か月くらい?すると、尾の付け根に小さな後ろ足が出来てきます。
同時に、体内で前足も作られているのです。
後足が大きくなると、エラ穴から前足が出てきます。
丸かった体が、角ばってきて、体色が黄緑色を帯びてきます。
餌を食べずに、水中でジッとして、尾が短くなるのを待ちます。
スイレンやハスの浮葉に上がって、肺呼吸をします。
始めは長い尾も、
徐々に短くなって、
尾が消失する頃には、小さくも緑色のアマガエルになり、
容器の縁から、庭の草や鉢植え、菜園や樹木へと移動していきます。
アマガエルのオスは、喉に鳴嚢(めいのう)という袋を持ち、
声帯で出した声を共鳴させて大声を出します。
繁殖期の夜は、大合唱が繰り返され、連夜の産卵が続きます。
5月下旬の受精卵、産卵の翌朝(上)と、その2日後(下)です。
睡蓮鉢などで産んだ卵を、鉢受け皿に移して撮影した、
産卵翌朝(上)と、2日目(下)です。
スイレン容器の中で、受精卵の発生が進んだ、孵化直前の姿です。
7月下旬、空の鉢受け皿に雨水がたまった所に、前夜産卵しました。
発生が進んだ2日目、
3日目、孵化し始めかな、
4日目、小さなオタマジャクシになりました。
孵化後もすぐには泳がず、暫くは容器の壁面などについてジッとしています。
卵の栄養を吸収し尽すと、餌を求めて泳ぎ出します。(金魚や熱帯魚と同じ)