小泉純一郎の最後のサプライズ人事は自分自身の政界引退であった。
彼は戦後政治のなかで第3位の長期政権を誇り、首相職を辞任せず任期をまっとうした数少ない政治家だ。
首相退任後もなぜか国民的人気は高く、退任直後から次期選挙には不出馬との観測も流れてはいたが、突然の発表に回りは驚かされた。
しかし、その散り方は必ずしも美しくない。
祖父・父親に続く3世議員である純一郎氏は、次期総選挙に次男を出馬させるという。
麻生新政権の顔ぶれを見たとき、18人の閣僚中、11人の世襲議員がいることに世間は驚かされたばかりである。
いかにせよこのタイミングで次男を出馬させるというえげつなさは純一郎氏の、ある種の名声を汚すことに繋がるだろう。
彼の地盤である神奈川11区には現在共産党女性候補(67歳)しか立候補予定者はいない。
今から準備をしても、とても4世議員(27歳)には知名度からいってもかなわないだろう。
そこまで計算して選挙に勝ってもなんの喜びも生まれないだろうに。
やんぬるかな。
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