心配したように昨日の発言の一部だけが一人歩きして事務所がパニック状態に陥ってしまいました。
あまりに嘆かわしくてその内容に触れることも汚らわしいくらいです。
みなさんは今の世の中が気持悪くなったと思いませんか。
私は単組委員長を降りるときに最後に機関紙に書いた言葉を大切にしてこれまで生きてきました。
タイトルは「自由の砦」です。
「自由の砦」
人間が人間らしく生きるということは、自由ということである。
自由であるということは、すべての人間が個人として尊重されるということである。
そして、すべての人間が幸福を求めて日常生活を営んでいく権利は、公共の福祉に反しない限り、最大限認められている。
しかし、その自由や権利を守るためには、不断の努力を欠かしてはならない。
ただ単に法により与えられているのではなく、常に努力し保持しなければならない性格をもつものなのである。
幸福であるために自由を追求し、幸福であるために健康で文化的な生活を追及し、幸福であるために人間は働くのである。
自由と権利を守るために不断の努力が求められるように、労働組合も「自由を守る砦」であらねばならない。(中略)
最近世間で、その「自由の砦」が崩れ始めている。
・是は是、非は非と自らの意見や考えを主張する自由
・働くものに対する扱いや労働条件について改善を求める自由
・また、その実現に向けて団体行動に訴えることのできる自由
・何人に対しても卑屈にならず、不当な蔑みや差別には改善を求める自由
・何よりも人間が人間らしくあるために闘える自由
労働組合は、これらの自由を法によって与えられていることを深く自覚しなくてはならない。
そして「自由の砦」である労働組合を、組合員全員で支えていく決意を求めたい。
加えて労働者が人間らしくあるために、労働組合をもたない8割の未組織労働者にも支援の手を差し伸べていただきたい。
誰のためでもない、自分のために。
(2002年10月)
それに対する反論もなく世論が形成されつつあります。吉岡会長のコメントは、労組と政党は
あくまで、支持協力関係であるという民主的労働運動の基本姿勢を宣言し、労組の矜持を内外に示した発言と受け止めました。
民主的労働運動は「自由と民主主義」それ自体を価値あるものとしています。したがって、政治的側面として、それ自体の価値を認め、議会政治は、議会制民主主義として尊重されなければならない。と考えています。
民主党幹事長の言動は、この守るべき行為を逸脱し、自由と民主主義とは非なる方向へ行きつつあるようで、憂いていたところです。
支持協力関係にあるからこそ、自由と自主自立を守り、主張し行動することが責任だと思います。
生活第一と誰も否定できないテーゼの裏で、責任ある議論や合意形成もないまま政策が実行されようとしています。
”民主主義は今生きる人同士の相談でヨコの民主主義。先祖と子孫をのことを考えるのが縦の民主主義”という言葉を思い出しました。
民主的労働運動の先達が、働く者、より多くの人の幸せを実現するために社会正義の旗を掲げてきました。今目の前にそれに反すること(政治とカネ)が起きています。吉岡会長の投じた一石が必ず仲間の心を動かします!