米国大統領選挙の予備選が面白い。
共和党マケイン候補は小さな政府を志向し、イラク戦争継続を訴える。
民主党クリントン候補もオバマ候補もイラクからの撤退を主張するも、国民皆保険を悲願とするクリントン候補と、保険制度はつくるが皆保険ではなく負担できる人たちだけでよしとするオバマ候補の違いは際立つ。
いうなれば大きな政府志向のクリントンvs中規模の政府志向のオバマという構図だ。
日本に居ると国民皆保険のありがたさが分からなくなる。(労働組合員が労組の必要性を忘れてしまうように・・・)
制度的にはすべての国民をカバーしている日本と違い、米国では公的医療保険が「メディケア(高齢者を対象にした医療保険制度)」と「メディケイド(低所得者および身障者を対象にした医療保険制度)」という2種類しかない。
いずれも厳しい加入制限があって、国民の約4分の1しかカバーしていない現実だ。
残り大多数の国民は、自己責任で民間保険会社が販売する医療保険を購入せざるをえないのである。
もちろんその選択は個人が行うから、国も民間保険も面倒を見てくれない国民は低所得~中間層に多く見られる。
(大企業では正社員の保険料は全額会社負担というところがある。)
このように目指すべき国の姿がある程度示される米国大統領選挙と、付和雷同型の我が日本。
日本では、またぞろ“政界再編”なる不透明な雰囲気が漂い始めた。
常に豊作を求める“農耕民族”の成せる業か?
なにか虚しさを感ずる。
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