南町の独り言

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羽田国際空港化大賛成

2009-10-13 18:03:16 | 政治

前原国交相が12日の記者会見で羽田空港の24時間国際ハブ空港化構想を表明しました。
羽田空港はこれまで成田空港との競合を避けるために、国内線に特化(国際チャーター便は除く)した空港でした。
それでも現在は3本の滑走路で年間発着回数は約29.6万回、年間利用者数(08年)は約6675万人と世界第4位の空港です。
今後はさらに需要増大が見込まれたために国や東京都が拡張事業を行い、2010年10月には2500Mの第4滑走路が完成する予定です。

自民党政権では第4滑走路が完成したら、騒音問題で成田が閉鎖している深夜早朝時間帯(23~6時)に限って、国際定期便を解禁する予定でした。
しかし新滑走路が完成すれば、年間発着回数は現在の1.4倍(年間40.7万回)まで対応できますから、昼間も国際線の利用が可能となります。
利用者からすれば、羽田空港から国際線が利用できれば大変便利になります。
東京モノレールを利用すれば浜松町からわずか16分、470円で空港駅まで行けます。
成田空港となると、成田エクスプレスでも1時間、運賃も3110円かかります。
国民こぞって大喜びのはずですが、事はなかなか複雑です。

まずは成田空港。
ここでも2010年3月に完成する拡張事業がありまして、国際線発着回数を年間2万台増やす計画でした。
なんとチグハグな計画なのかあきれてしまいますが、これで国際線が羽田に移管されれば、成田空港の経営には大きな影響が出てしまいます。
ですから千葉県と成田市は大反対です。

そして橋下知事の関西空港。
海を埋め立ててつくられた24時間国際空港の関西空港は、巨額な借金で喘いでいます。
関西3空港と呼ばれる、「関西空港」「大阪伊丹空港」「神戸空港」がそれぞれ客を奪い合っている状況下で、さらに羽田空港がハブ化したら関空の客が奪われてしまいますから必死です。
関空もハブ化するようにしてくれなければ、大阪府の負担金を納めないとまで言い切りました。
しかし、一時は廃止も考えた伊丹空港の存在こそ、冷静に考えなければならないと思います。

巨大なハブ空港が、この狭い国土に何箇所も必要な訳がありません。
年間発着回数が12万8千回の関空は論外だし、深夜は飛べない成田も国策として真剣に考えて欲しいと思います。


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