宮崎県知事選挙で政党不信の象徴的な結果がでた。
官製談合事件で前・安藤知事が辞職し、政党の支援を受けないタレントの「そのまんま東」氏が圧勝した。
自民党中川幹事長は、敗因は『保守分裂にある。保守が大同団結しないときには何が起こるか、全国都道府県の諸君はしっかりと心に刻め。』と述べた。
必勝・必殺の自公体制は、なぜ「そのまんま」すんなりと負けてしまったのか。
中川幹事長のいう保守分裂がなかったとしても、結局勝てなかったのではないかと思える。
小泉旋風は、政治に対して全国民に過度な「期待感」を与えた。
それがために小泉内閣は終盤まで支持率を大きく下げることはなかった。
小泉に続いた安倍内閣、発足直後からドタバタが起こる。
政治資金にまつわる事件、決別したはずの談合事件、「残業代ゼロ法案」問題、などなど。
あっという間に内閣支持率はダウン。
読売新聞48.4%(不支持38.9)、朝日新聞39%(不支持37)、フジテレビの「報道2001」にいたっては不支持(48)が支持(41)を上回っている。
多くの国民に最後に抱かせた政治的幻想が「小泉劇場」だとしたら、大変な反動が日本の政治風土に起こりうる。
民主主義の根本的危機が迫り来るかもしれない。
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