南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

どこへ向かうか

2012-02-07 09:53:15 | 経済
財務省が25日に発表した日本の貿易収支は、31年ぶりに赤字を計上しました。
島国日本の経済成長モデルは、資源を輸入し、国内でモノを作り、輸出をして稼ぐというものです。
今回の赤字転落の主因は、東日本大震災に伴う輸出の落ち込みと、火力発電所用燃料の輸入急増にあります。
しかし電機産業の衰退に見るような深刻な現状もあります。
さて日本経済はどこへ向かうでしょうか、向かうべきでしょうか?

円高により国内空洞化が懸念されますが、円高は資源輸入国にとってはプラスに働きます。
そうなると大切なことは何を作るかです。
かつて世界を君臨した「米コダック」社が先月破産しました。
一方で、日本の後発メーカー「富士フィルム」社は、ダイナミックな事業展開で成長を続けています。
どこに違いがあるのでしょうか?

島国日本はこれからも、真似のできないモノづくりをし、秩序ある輸出で生きていくでしょう。
ただここ数年は欧州危機も去らずに深刻化すれば、世界経済のけん引役でもある中国の成長率が鈍化しますので、企業も家計も内部留保をはたいて内需拡大に努める必要があります。

今日は連合本部との意見交換会があります。
連合本部が提唱する「働くことを軸とする安心社会」に向けた具体的なアクションについて要請していきたいと思います。
まずは私たちがきちんと雇用を守れること、それこそが第1歩だと考えます。
それなくして社会運動の先頭を走ることはできません。