南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

スタグフレーションの恐れ?

2008-01-10 17:30:48 | 経済

穀物や原油価格の高騰により食品メーカーの値上げの動きが広がっている。
年明け1月からは「即席めん」や「インスタントコーヒー」が10%程度の値上げ。
2月は「ビール類」「みそ」「しょうゆ」などが5~10%程度。
3月は「チーズ」「マーガリン」「各種冷凍食品類」が続々と値上げされていく予定だ。
4月以降もまた一段と値上げ幅が広がりそうな勢いである。

単なる不作による値上がりだけではないところに問題がある。
米国から逃げ始めたマネーが、行き場を失って原油先物市場に流れ込んだ。
原油価格の異常な高騰もここに源がある。
原油に代わる代替エネルギーとしてエタノールなどの原料として穀物が大量に使われ始める。
当然、需要と供給の関係から穀物類が不足し値上がりする。
ここにもハイエナたちが目をつけて穀物の先物市場へ介入し、さらに値を吊り上げる。
さらに追い討ちをかけるのが温暖化による作物への影響だ。

これは世界的な傾向である。
注意すべきは「スタグフレーション」だという論評が目立ってきた。
簡単にいえば、“不況中のインフレ現象”である。
こんな社会現象が起きたら最悪である。
なんとかして悪玉ヘッジファンドなどに規制をかけるべきだ。