ひと
2019-08-07 | 本
今日も暑い一日でした。午後から家庭教師で、それ以外の時間は台所の片付け&掃除をしました。永遠に終わらない気がしていた台所がやっと終わりました。やれやれ。普段からこまめにやらないと、ひどい目にあいます。でも汗だくでやり終えて満足です。
図書館で借りて、小野寺史宜の「ひと」を読みました。本屋大賞を受賞しているのですね。新聞か何かで紹介されていて気になって読んでみました。なかなか面白かったです。高校生の時に父を事故で亡くし、大学に入って母を亡くし、大学を中退した主人公は、ふとした出会いで商店街のコロッケ屋でアルバイトを始めます。出会う人たちがいい人で、嫌な人もいるのですが、周りに助けられます。父の影響で調理師になろうと思ったり、素敵な出会いもあったりしますが、全体には淡々と話が進みます。大きな事件がある訳ではなく、日々の暮らしを描いている感じですが、なんでしょう、なんとなく心ひかれて読み進みました。文章が読みやすいのと、主人公の個性が強くないのと、そんな感じでするすると読むことができました。読後感は気持ち良かったです。商店街の揚げたてコロッケが食べたくなりました。