今日は曇りのち雨。今日も学校が冷え切っていました。学校の図書室で借りて、伊吹有喜の「四十九日のレシピ」を読みました。職場の人に勧められて読みましたが、とてもすてきな話でした。永作博美主演で映画化されているんですね。幼い頃に母親が死に、後妻で来た継母の乙美。その乙美が死んで、父親の元に帰ってきた娘の百合子。その百合子も子供ができず、浮気相手に子供ができて、旦那と別れてきたのだった。そんな中、突然、乙美の描いたレシピ本を持って現れた黄色い髪の若い娘、井本と、片言の日本語で話す日系ブラジル人のハルミ。
4人は、四十九日のレシピに描かれた通り、乙美が望んだ楽しい宴会の四十九日を行おうと準備を進めます。乙美の年表を作ることになり、乙美の人生を辿り、百合子の人生を辿ることで、見えてくるいろいろなこと。前半は、嫌な気分にさせる人も出てくるし、訳の分からないことが起こるし、なんとなく読み進んで行きますが、ラストに向けてグッと盛り上がり、泣けてきます。最後には、ファンタジーな結末も用意されていて、感動します。井本とハルミ、そうだったのかあ、涙。読みやすいし、ジーンとする、とてもいいお話でした。読んで良かったです。