雨あがる

PC作業をしながら、録画してあった映画「雨あがる」を見ました。時代劇の邦画です。黒澤明監督の助監督、小泉堯史の監督作品で、黒澤明の遺稿を映画化したのだとか。人の好さが災いして仕官がかなわない武士を寺尾聰が、よくできて優しい妻を宮崎美子が好演しています。二人とも穏やかでステキな雰囲気です。黒澤明っぽい、人情とユーモアあふれる、ほのぼのとした映画でした。

龍は眠る

友達に借りて、宮部みゆきの「龍は眠る」を読みました。いや～、実に面白かった！！！宮部みゆきはどれも面白いけど、これもとっても面白かった。

超能力者の少年2人と出会う雑誌記者。超能力者というのは、本当なのか？ウソなのか？雑誌記者が巻き込まれる誘拐事件の真相は．．．？いろんな人間関係が実にうまく絡み合って、最後まで、一気に読み進みます。

人間はみな、眠った龍を抱えている。その龍が目覚めた時、人はどう生きればいいのか？少年や雑誌記者、いろんな登場人物の心理描写がうまくて、少年が生きていくのは大変だろうなと考えたり、犯人は誰で事件の真相は何だろう？と謎解きを楽しんだり。

とても面白い本でした。貸してくれて、ありがとう！

メメント

今日もいい天気。銀行や郵便局に行ったり、買い物に行ったり、あれこれ用事を片付けてました。その合間に、以前録画した映画「メメント」を見ました。

妻を殺された男。事件をきっかけに、彼は前向性健忘という、発症以前の記憶はあるものの、それ以降は数分前の出来事さえ忘れてしまう記憶障害を患う。記憶を保てないため、ポラロイドにメモを書き、大事なことは体にイレズミで書き記して、妻を殺した犯人を追う。追えば追うほど謎は深まり、いったい誰の言うことが本当なのか？

時間がバラバラに前後して物語が進むので、集中して見ていないと、置いていかれます。時間がバラバラな感じが、記憶障害の主人公の感じている世界とリンクしているようで、不思議で面白いです。最後まで、本当のところは曖昧なので、うーんって感じですが、記憶障害と思い込みとが交錯して、静かにぞっとする映画でした。