※このブログ(gooblog)は、Hatena・ブログに移転します。
10月までは、継続予定ですがその後はHatena・ブログをご覧ください。
全部、転載の方のブログ
『「北の山・じろう」日記(旧goo blog) 』
https://point-site-play.hatenadiary.jp/
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
産経新聞
英議会が緊急法案、中国傘下鉄鋼大手の工場閉鎖回避へ 最後の国内高炉の国有化検討
2025/4/13 07:35
https://www.sankei.com/article/20250413-7TWEZAGYDVP5BOFUCUOOKNPNPE/
引用
『 英議会は12日、中国企業傘下にあり、経営難に陥っている鉄鋼大手ブリティッシュ・スチールの工場閉鎖を回避するため、緊急法案を可決した。英メディアが報じた。政府は操業に介入し今後、国有化も検討する。同社は東部スカンソープで国内最後の高炉2基を運転する。
親会社の中国鉄鋼大手、敬業集団は、毎日約70万ポンド(約1億3千万円)の損失が発生し、工場維持は困難だと主張していた。トランプ米政権が鉄鋼に25%の関税を発動したことも追い打ちをかけた可能性がある。』
怠け者(だろうと思います)の英議会が土曜日に仕事をすること自体が異例だそうです。
以前から経営危機にあり、中国企業が多分買収して営業していたのだろうと思います。その中国企業もギブアップ!して工場閉鎖の危機に至って、ついに英政府が介入するようです。
しかし、ウクライナに莫大な無駄金を注ぎこみ、3隻目の空母を建造する計画です。
赤字の年額は、たった474億円です。その程度、損失補填が出来ないのか?と思います。
しかし、英国内の製鉄所で生産しても製品を売る先が、ほとんどないのでしょうね?
イギリスもトランプ政権の真似をして、この際・保護関税政策を採用するのが、いいのでないか・と思います。
一時的には、それで延命できるでしょう。そしてイギリス国内の企業は、バカ高いイギリス製の鉄を買わなければ、ならなくなります。益々、経済が縮小していく悪循環に陥るでしょう。
イギリスの話を聞いていると、似たような話が多いですね。
医療は90%位が国営なのだそうです。だから、値段が高くてサービスが悪いです。ほぼ医療業界にお役所仕事が蔓延してどうにもならない状態です。
あるいはイギリス国鉄の民営化です。訳の分からない民営化「もどき」を、やってみたものの上手くいかず、また国営に戻すような話になっているようです。
<参考日記>
イギリスで医療崩壊が起きた理由<2025・01・24
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/7ef3d0b5a74404b2a3a46e436cc8331a
イギリス国鉄民営化と失敗に見るイギリスの今~ヨーロッパが没落する原因<2025・01・23
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/8bf5ebe3a0031e92cb75003197539a07
英国の地方自治体の財政破綻リスクと英国海軍の凋落<2024/09/11
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/657c305aa53ac9e79d35423b7db4fa7b
大英帝国の落日と日本郵便の値上げ<2024.06.13
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/a53a0886f128ac7b16c30976d85e2ee5
イギリスの貧困増加はなぜ起こったのか❓<2023.12.16
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/b70acab8389a94a629e60993d5465c0c
どうして、イギリスはこうなっているのか❓
実は、その理由を書いた記事は読んだことがありません。落ち目度合いは、酷いですがその理由が分かりません。
そこで私が推測してみました。
イギリスは、第2次世界大戦後、戦時中の制度を温存してしまったのだろうと思います。戦争に勝つために多くの分野で政府の統制が行われたと思います。戦時経済です。戦争が終われば、それを平時に戻さなければなりません。しかし、既得権益が沢山出来てしまい戦時経済が残ってしまったのだろうと思います。
その上、イギリスは社会主義の発祥した国ですから社会主義的な制度も結構あるのではないか・と思います。
こういった事情が組み合わさって半分・社会主義的な社会システムが維持されてしまったのではないか・と思います。
それに輪をかけてイギリスは、ある分野では政府統制が非常に強いです。政府の国策を批判することはタブーのようです。ウクライナ紛争に関するBBCの報道を見ていると、イギリス政府のプロパガンダ機関です。だから、イギリスで政権交代が起きても、ほぼ何も変わりません。見ているとおよそ民意が政治に反映されていません。
ドイツも似たような部分があります。ドイツは、完全に既得権益を持つ3党寡頭政治になっています。実質的に3党独裁に近いと言えます。ドイツのマスコミも政府のプロパガンダ機関です。
ヨーロッパが自由で民主主義的だ・などと思うのは、多分大間違いだろうと思います。
イギリスの社会の中には、旧ソ連の悪しき社会主義的な馴れ合いと怠慢の精神的構造があるのではないか・と思わざるを得ません。そうでなければ戦勝国であり、かつては大きな国力を持っていたイギリスの衰退の説明が付きません。戦後、ず~と衰退の道を歩んできたのであろうと思います。
それを改革しようとしたのが、「サッチャリズム」です。しかし現状を見るなら、それは失敗に終わっています。
【サッチャリズム】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%83%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%AA%E3%82%BA%E3%83%A0
つまり❓
過度な国内産業保護政策は、場合によってはこのような衰退を招くと言う事です。
自国産業保護政策を打ち出した、トランプ政権のアメリカはどうなるのか❓
興味深い歴史的実験と言えます。
※関連日記目次
項目「ヨーロッパ」の目次④
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/70484af7010580642c91d2a502a7002d