「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

冷静に見るイギリス王室の現状<2023年5月

2023-05-09 19:24:29 | ヨーロッパ

世紀の大イベントが二つありました。
故エリザベス2世女王の葬儀とチャールズ3世国王の戴冠式です。
しかし、現在のイギリス王室はスキャンダルまみれの状況です。故ダイアナ妃の問題から始まり、ヘンリー王子の王室離脱と暴露本出版。アンドルー王子のダーテイな交友関係と未成年女性への性的虐待疑惑。
世紀の大イベントがなければ、イギリス国民からの王室批判の声は、今とは比較にならない程大きなものになっていたと思います。

二つの世紀の大イベントが一時的にそのイメージを覆い隠しました。しかし、それはいつまでも続くものでは、ありません。熱狂が覚めれば、やがて人々は現実に戻ります。

エリザベス2世女王が、即位に至った経緯を考えるならば?
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%82%B6%E3%83%99%E3%82%B92%E4%B8%96

そうです。本来の王位承継者であった当時の皇太子である伯父エドワード8世がいました。実際に即位します。しかしスキャンダルにより退位を迫られ、退位しました。
「王冠を賭けた恋」

そのスキャンダルは、チャールズ3世国王のスキャンダルに比べれば、些細なものと言えます。伯父エドワード8世は、当時独身で結婚相手が王妃としてふさわしくないから退位を迫られました。そして退位します。

チャールズ3世のスキャンダルは、そもそも社会通念上非道徳的だと批判されるべき事です。妻帯者が不順異性交遊をすれば批判されてしかるべきでしょう。しかも妻を追い払い不順異性交遊の相手と結婚しました。

前例に従うなら、チャールズ3世はその時点で王位継承権を失ったと言えるでしょう。そうであるならば、その第一子であるウィリアム皇太子が、王位に就くべきです。

つまり、チャールズ3世は王位に就いては、ならない人です。平ったく言うと、不倫した人間と不倫相手が皇太子であり皇太子妃になるなどあり得ない事です。それが、普通の人の感覚であり、ある意味イギリス王室がイギリス国民の象徴的存在であるならば、絶対にそうなってはならない事です。

不倫して結婚していた妻を追い払い不倫相手と結婚しました。元妻は、悲劇的な事故死を遂げました。

どこに国王の資格がありますか?

つまり、イギリス王室は本来、追放するべきであった人間を王位に就けてしまったのが現状です。

故エリザベス2世女王が、チャールズ3世の王位継承の道を閉ざすべきでした。
しかし、逆にその不倫相手を皇太子妃として認めました。そのためチャールズ3世の国王就任の道が開けました。

組織の秩序を守るためには?
泣いて馬謖を斬る
このような決断が必要な場合もあります。
わが子可愛さが、心を曇らせたのでしょうか?

チャールズ3世国王には、この問題が終生付きまといます。

ウィリアム皇太子一家の理想的にも見える家庭像が、それを一層際立たせます。74歳の年齢を考えてもスキャンダルを考えても、チャールズ3世が王位継承を辞退する事は出来なかったのでしょうか?

チャールズ3世が王位を継承することにより、華やかで厳かな世紀の式典とは、裏腹にイギリス王室の名誉は大きく傷ついたと言わざるを得ません。「臭いものに蓋をして」それで済む問題では、ないと思います。日が経つにつれ人々は、思い出すでしょう。華やかで厳かな世紀の式典で一時的にごまかしたところで、「臭いもの」に変わりはありません。

汚いものは、いつまでも小汚いという単純な事実です。
人生の汚れは、簡単に拭えるものではありません。
まして汚れの中にまだいるのですから・・

現実に日本の皇室でこんな事があれば?
日本人が、その天皇を尊敬することが出来ますか?

そう考えるなら?
チャールズ3世国王の最初にするべきことは、退位の時期を考える事です。
そう考えるなら?
チャールズ3世は、そもそも国王に即位するべきでは、なかったことになります。チャールズ3世国王が国王の座にいる限り、イギリス王室のスキャンダルまみれの状況は変わりません。スキャンダルの最大の原因が、そこにあるからです。良心のある人は密かに不愉快に思うでしょう。

チャールズ3世国王が国王の在位が長いほどにイギリス王室の権威は薄れていくでしょう。不倫をし妻を追い出し不倫相手と結婚した国王に権威や尊敬などあるはずもありません。

私など早くも覚めてしまい国王の(早期の)ご決断を、お待ちしています。

☆それは、具体的にどのようなことか?
「英連邦ジャマイカとベリーズ、立憲君主制の廃止検討」
2023年5月5日 12:18 発信地:ロンドン/英国 [ 英国 ヨーロッパ ジャマイカ ベリーズ 中南米 ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3462740?cx_part=related_yahoo

『戴冠式会場付近で抗議デモ「私の王ではない」』
2023年5月6日 17:38 発信地:ロンドン/英国 [ 英国 ヨーロッパ ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3462853?cx_part=related_yahoo

故エリザベス女王の時代には、英連邦諸国の一部の国で控えられていた立憲君主制の廃止の動きが加速するでしょう。

二つ目には、「私の王ではない」と抗議する人々がいます。王室廃止運動の人々とは違います。その人々は、チャールズ3世国王の非道徳的な部分に反対しているのだと思います。汚れた国王は、いらないと言うことでしょう。「私の王ではない」を逆説的に解釈すると、「私(たち)の王」であれば支持するとも受け止められます



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