文章を書くのは不思議な部分があり、1つの記事を書くとそれまで見えなかった部分が見えてきます。また1つ書くと次が見えてきます。
理由は書くことにより思考が整理され纏まってくるからです。書かないと、こうなりません。
書くことで理解が深まる部分は多いです。
だから皆さんも文章を書くことを心掛けて下さい。
新しい知の世界が広がると思います。
（１）さて、クリンキーの話。
ウクライナ軍のヘルソン州ドニプロ川東岸攻撃作戦です。
ロシアのセルゲイ国防相は、クリンキーのウクライナ軍掃討作戦の完了を報告しました。
これについては、異論が多いです。
『ウクライナ軍のヘルソン市ドニプロ川東岸（クリンキー）攻撃作戦のその後＜ウクライナ紛争2024.2.22』
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/878951a3c19b0a2ba58fdf06025a307c
これだけ見ると意味が分かりません。
ロシアの国防相がフェイクニュースらしき発表をしてどうするんだ❓
（２）南部ザポリージャ戦線でのロシア軍の反撃作戦
2024.02.23
ロボーティネの戦い、ウクライナ側とロシア側で状況の評価が大きく異なる
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/battle-of-robotine-ukrainian-and-russian-sides-have-vastly-different-assessments-of-the-situation/
ここも情報が錯綜していて状況不明です。
（３）しかし、ロシア軍の軍事行動には意味と目的があります。
（ウクライナ軍の場合は、ないです。ウクライナ軍が優位になるケースが無いからです）
つまり❓
二つの戦場においてロシア軍は何らかの目的があります。
それは、何か❓
（４）クリンキーでは、ウクライナ軍を挑発しています。
何故、挑発するのか❓
作戦に投入されているウクライナ軍の海兵3個旅団に攻撃を続けて欲しいからです。ウクライナ軍に犠牲が出るだけでロシア軍は、3個旅団をクリンキーに引き付けておく効果があります。
（５）もう分りましたね❓
ゼレンスキー氏の喧嘩好きの性格を見越して挑発しています。
「おらおら～ゼレンちゃん～頑張らないと、クリンキーはロシアがもらっちゃうよ～」
ブチ切れゼレンスキーは、クリンキーを攻撃し続けます。
＝ウクライナ軍の海兵3個旅団は移動しない。
（６）南部ザポリージャ戦線
ウクライナ軍は、ロシア軍の攻撃に対応するために・・・
陸軍の予備戦力から第128山岳強襲旅団の1個大隊
空中機動軍の第78空中強襲連隊から2個大隊を派遣
約2ヶ月前に編成されたばかりの第141歩兵旅団の部隊が
ロボーティネ方向とベルベーヴ方向に到着する予定
この方向の予備戦力として第116機械化旅団の戦車大隊が移動してきた。
・・・・・
このような予備戦力を投入したようです。
つまり❓
ここを突けば「ゼレンスキー氏＝ウクライナ軍」は予備戦力を投入するであろう・とロシア軍は期待したわけです。
期待されたとおりに予備戦力を投入したウクライナ軍です。
（７）つまり❓
ロシア軍は、ゼレンスキー氏の性格とウクライナ軍の欠点をよく観察して、大規模作戦の前の陽動作戦をしていることが分かります。
南部戦線で出来るだけウクライナ軍の予備兵力を引き付けて、すり潰して❓
（８）予定している東部戦線の激戦でウクライナ軍の数を減らしておこうと・と言う考えだと思います。
クリンキーもザポリージャ戦線も、ロシア軍にとっては「枝葉の戦い」でしかありません。特にする必要はありませんが、ゼレンスキーを怒らせて「ウクライナ軍の数を減らす作戦」のように見えます。
予定されている大戦闘は、東部戦線だからです。
その意味では、ゼレンスキーはロシア軍にとって貴重な人材です。ロシア軍が意図したとおりの反応を示して失敗してくれるからです。
バフムト
アウデｲーイウカ
クリンキー
ザポリージャ戦線
全部、ロシア軍へのナイス・アシスト！
ゼレンちゃん❓
ロシア軍の回し者でないのか❓
2024年のウクライナ軍は、期待値が下がりましたね❓
2月から、こんな調子では無理だと思います❓
※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27