☆これは、かなり強引に推測しました。私の個人的な推測ですのでその点誤解のないようにお願いします。
前の日記では、プリゴジンが何故武装蜂起したかについて考えてみました。
やや分かりにくかったかもしれせんので要点を纏めます。
簡単に言うとロシア政府内の主流派とロシア軍反主流派の権力闘争です。ワグネルは、そのための駒にすぎません。
表面的には、プリゴジンとロシア国防省のセルゲイ・ショイグロシア連邦国防大臣とワレリー・ゲラシモフ参謀総長の権力闘争に見えます。
しかし、あれほどプリゴジンが国防省と権力闘争が出来る理由がありません。普通なら、とっくに暗殺か排除です。それが、クーデターを起こした後も無事でいられる理由は、一つしかありません。
ロシア軍の反主流派がバックに付いているからです。今回の武装蜂起事件を考えてみても、実にスムーズに進行しました。それを妨げるものはロシア軍を含めて、誰もいませんでした。
ロシア軍と治安組織には、2系統から命令が出たと思います。主流派は、当然ワグネルへの攻撃を命令したでしょう。事実、航空部隊の一部はワグネルを攻撃し武装ヘリコプターが逆に撃墜されました。地上部隊は、全く攻撃せずワグネルの軍関係施設の占拠や、モスクワへの進軍を妨害しませんでした。
つまり地上部隊の方には、違う命令が出ていたことになります。地上部隊は、二つの命令のうちワグネルを攻撃するな・と言う命令に従いました。その命令を出したのは、当然ロシア軍反主流派です。
ワグネルがモスクワへの進撃を中止したのは、ベラルーシの大統領の仲介によるものだとされています。そんな程度で、反乱軍が行動を停止する訳がないでしょう?
今回のワグネルの武装蜂起は、警告です。ロシア軍反主流派からショイグ国防相とゲラシモフ参謀総長に対して出されました。間接的にはプーチン氏に出されました。
ワグネルが、あのまま進軍したら間違いなくモスクワで市街戦が勃発したでしょう。その事実を見せつけることが目的だったと思います。
6月24日南部方面軍管区司令部でプリゴジンが何をしていたか?
ロシア国防省の次官と参謀本部の中将と話し合いをしていました。ずいぶん、のんびりしていますね?
その後、ワグネルの全部隊に撤退命令が出され何の混乱もなく全ての部隊が元の基地(野営地)に帰還しました。ベラルーシの大統領が、それを仲介しプリゴジンは行方を晦ましました。
で、結果プーチン氏はプリゴジンとワグネルの戦闘員の身の安全と移動の自由を保障しました。その理由は、ベラルーシの大統領の仲介ではなく、ロシア軍の反主流派の圧力に屈した結果です。そうは言えないから、全部ルカシェンコ大統領のお手柄になっています。プーチンの子分のルカシェンコにそんな芸当が、出来るわけがないでしょう?
ロシア軍反主流派が表に出たくないから、そうしただけです。だから、プリゴジンもワグネルの戦闘員も無罪放免になりました。プリゴジンはアフリカ権益まで、しっかり確保しています。
ルカシェンコは丁重にプリゴジンをおもてなししているようですね?プリゴジンは、自由にサンクトペテルブルクのワグネルの本部と行き来しているようです。ワグネルの部隊もベラルーシに迎え入れるようです。
要するに!ロシア政府は、反逆者に対して何も出来なかったのが分かります。それは巨大な庇護者がいるからです。ロシア軍の反主流派以外にそんな存在は、考えられません。
では、何故ロシア軍の反主流派が行動を起こしたのか?
カホフカダム破壊事件
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%9B%E3%83%95%E3%82%AB%E3%83%80%E3%83%A0%E7%A0%B4%E5%A3%8A%E4%BA%8B%E4%BB%B6
ロシア軍は、これまでのところ21世紀最大の暴挙を犯しました。それだけでは、理由が足りません。
ロシア軍反主流派に行動を決断させた理由は?
『☆これは、あくまで私の個人的な推測にすぎません。この点誤解のないようにお願いします。私の、個人的な推測です。』
おそらく気違い部落の『ショイグ国防相とゲラシモフ参謀総長』が、戦術核の使用を検討し始めたからだと思います。戦術核の使用を主張する者は以前から大勢います。しかし、それは単なる脅しで現実に検討されたことはありませんでした。
ロシア軍の苦戦に困り抜いた『ショイグ国防相とゲラシモフ参謀総長』が、戦術核の使用を検討し始めたのだろうと思います。
戦術核の使用を阻止するために、ロシア軍の反主流派は行動を決断したのだろうと思います。
それ以外、反逆罪に等しい反政府行動をロシア軍の反主流派が起こす理由は、考え付きません。
☆繰り返しますが、これは「あくまで!」私個人の推測にすぎません。
ワグネルのバックが、ロシア軍の反主流派なのは、かなり確率が高いと思います。反逆者のプリゴジンが無事で自由である理由は、それであろうと思います。