「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

ほぼ子供の喧嘩のレベルになったEU対ロシアのバトル、そして北叟笑む中国<2023.12.20

2023-12-22 01:02:21 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

プーチン氏、独・オーストリア社の権益押収命じる ガス事業巡り
Vladimir Soldatkin
2023年12月20日午後 7:20 GMT+93時間前更新
https://jp.reuters.com/world/europe/6M7TE56C25OUZINEWZBVF2KKHI-2023-12-20/
EU、新たなロシア制裁採択 ダイヤモンド禁輸など
ロイター編集
2023年12月19日午前 11:38 GMT+91日前更新
https://jp.reuters.com/world/ukraine/7D2BBE6R2JNEXHPVDDA2SFWAJQ-2023-12-18/

EUが何かロシア制裁を発動するとロシアがやり返すことの繰り返しです。ネタが枯渇してきたので今度はダイヤモンドだそうです。
それに対しロシアは天然ガス権益の接収に出ました。ドイツとオーストリアの企業が権益を失うのだそうです。
ロシアのダイヤモンドは、EUやアメリカ以外に販売できます。
ロシアに召し上げられた天然ガス権益は、召し上げられて御終いです。
「ロシアの方は困らない、EU側は困る」と言うのが、お決まりのパターンです。

ロシアの方は、西側との縁切りを決めていますので・・
「なんぼでも来い!」の、構です。

結果、EUはロシア産の格安のガス・石油・石炭を失いました。ガスは割高なアメリカ産とノルウエー産を購入しています。石油や石炭も同じです。その他、資源も多少の値引きがあったと思います。第一、輸送費が全然違います。
ロシア経済からも随分、締め出されています。
最後は、エネルギー権益です。

これら全部が、EU経済にマイナスの影響を与えます。長い目で見れば、どれだけの損失なのか私には計算できません。

一方でロシアの方は、安定したエネルギーや資源の購入先を開拓しました。中国とインドです。(日本も長期契約で割安のロシア産天然ガスを買っています)
経済や製造業、技術に関しては全部、中国企業の置き換わりました。今、製造業や技術は中国が一番優れていますからね❓
遅れているEUやアメリカは、追放されて最新式に置き換わったのですから、ロシアに不満はないと思います。

ドル決済もドル依存を脱却して、人民元などに置き換わりました。ドルもユーロも必要ない!と言うわけです。

結果としてロシアは損はせず、EUは大損しています。
損得は度外視して、損を垂れ流し続けるEUの未来は、暗いと言わざるを得ません。

※最初はロシアが損得の計算が出来ないと思っていました。実際にはEUの方が損得の計算が出来ないようです。

『 習近平氏、ウクライナ侵略続ける露首相に「ロシア人民が選択する発展の道を支持」と表明』
2023/12/20 22:15
https://www.yomiuri.co.jp/world/20231220-OYT1T50195/

もちろんその子供の喧嘩のおかげで北叟笑みつつ大儲けしているのは、中国です。ロシアの安いエネルギーを大量にライバルなしで買い付けた上に、ロシア経済を一式丸ごと中国経済圏に収めました。

中国封じ込めなど、どこかにぶっ飛んでいます。

日本もよく考えるべきでしょうね❓
ヨーロッパの田舎戦争などに関与せず、ロシアや中国との関係を重視するべきでしょう。
ヨーロッパに関わっていたら貧乏になりつつある日本が、もっと貧乏になるだけです。

EUは将来的にはユーラシアの端の小規模な経済圏になると思います。日本とEUの貿易額は年々縮小しています。今では、貿易額に占める割合は10%を切りました。日本にとってEUは、もはや必要の薄れた地域です。

そういう事を日本政府も、もっと考えるべきだと思います。
「アメリカとは、ほどほどに付き合う。EUとの付き合いは将来的に減らす。」
このような中期的なビジョンが必要です。
そう考えるなら❓
ウクライナ紛争に日本が関与するべきでないのは、普通にわかると思います。

 

※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑨
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



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