「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

原発を巡る政策・ドイツとフィンランド<2023年4月

2023-04-17 17:46:53 | ヨーロッパ

ドイツは、早い段階から脱原発政策を採用し、順次原発を停止してきました。しかし、これはドイツの原発や放射能に対する国民的アレルギーと言うべきもので合理的な理由は、ないと思います。電気が足りなくなれば、原発のフランスから電気を買ったり、石炭火力の東欧から電気を買ったりしています。ロシア産の格安の天然ガスで部分的に代用したりとか。今年の冬も周辺国からは、ドイツの原発の稼働を求められました。がん!としてそれを無視して、二酸化炭素の排出量に多い泥炭を石炭火力で、ガンガン!燃やしていました。

まあ、どうしても原発を停止して廃炉にした方のでしょうね?

一方、フィンランドは正反対です。一時期はエネルギーのほとんどを、ロシアの天然ガスに依存していました。これでは、ロシアから影響を受けてしまいますよね?
そこでフィンランド政府の取った政策が原発推進です。エネルギー安全保障とコストを考えると、選択肢はこれしかなかったからです。

新たな原子炉が本格稼働 欧州最大級、40年以上ぶり―フィンランド
2023年04月16日12時21分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023041600195&g=int

最後の3基停止、脱原発完了 与党内にも温存論、残る火種―ドイツ
2023年04月16日17時10分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023041600141&g=int

脱原発は、ドイツにしかない世界でも特殊な政策です。ドイツ以外は、原発の活用や新設を考えています。地球温暖化問題を考えるなら、化石燃料の発電を可及的速やかに減らすというより、無くさなければなりません。だから、原発の活用や導入を、ドイツ以外の国々は積極的に検討しています。

現在のところ、大規模発電は石炭火力か原発しか手段がないからです。特に人口の多い国が、積極的に原発導入をしてくれないと石炭火力の発電に占める割合は、減りません。



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