「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

海水浴場など沿岸部で発生する「離岸流」とは?<2023年8月

2023-08-03 20:36:18 | 日本の社会

「五輪選手でも逆らえない」離岸流、海水浴で注意…「どこの海岸でも発生する」
2022/07/22 17:08
https://www.yomiuri.co.jp/science/20220722-OYT1T50094/

毎年、海水浴など海のレジャーでの「離岸流」による事故を聞きます。

多分、言葉では知っているのでしょうけれど実際に「離岸流」に巻き込まれるとパニックになる人もいるのであろうと思います。

海岸には波が押し寄せ引いていきます。
この引く波を「離岸流」と呼びます。
説明を聞くと、ごく普通のことで不思議でも何でもありません。
しかし、実際に「離岸流」に引き込まれてしまうと、どうしていいのか分からなくなる人も出てきてしまうようです。

海上保安庁の作成した図は、非常に分かりやすいです。
岸に戻ろうとするから遭難する場合が出てきます。

「離岸流」の幅は、10~30メートルでそれほど幅の広いものではありません。ただ沖に引いていく力が強くそれに逆らうのは、無理だと言うことです。

対処方法は、二つで・・・
①泳ぎに自信がなければそのまま沖に流されて浮かんでいることに専念して救助を待つ。
②岸に平行に泳ぎ、「離岸流」から離脱する。

こうしないで岸に向かって泳ごうとするから事故が発生しています。そもそも人間の泳ぐ力で「離岸流」に逆らって泳ぐのは、不可能だと知れば①か②の方法を選択すると思います。

更に離岸流は、発生場所がその時々異なります。どこで発生するか分かりません。波の寄せ方の変化により、波の引き方も変化すると言う単純な理屈によります。

だから海水浴などでは、常に引き波に引き込まれる場合があることを想定しておかなければ、なりません。その場合、①か②の対応をすることを事前に考えておかなければなりません。

それがないと、実際に引き波に引き込まれるとパニックを起こすことになります。

そもそも海水浴などのレジャーに行く場合は、事前にそれを学習してせめてシュミレーションぐらいは、準備しておくべきだと思います。

登山ややや高地のハイキングで遭難するケースでも同じ傾向が見られます。山や高地の天候は変化しやすいです。天候が変化した場合には、それに必要な装備があります。悪天候に巻き込まれた場合の対応方法の学習も当然に必要です。
装備もなく対応方法も知らなければ、遭難するのは当然です。

海水浴にしても登山やハイキングにしても、それに伴うリスクを学習して準備するのは、当然のことだと思います。

遭難事故を記事などで読むたびに思うことです。

※特に登山ツアーの場合は、ツアーガイドがいるから安全とは限りません。利益のために安全を無視して悲惨な遭難事故が起きたケースがあります。

トムラウシ山遭難事故
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A0%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%82%B7%E5%B1%B1%E9%81%AD%E9%9B%A3%E4%BA%8B%E6%95%85

悪天候の中無理に行動したため多くの犠牲者が出ました。
ガイド1人参加客7人が死亡しました。うち6人は女性です。死亡者の年齢は、59歳女性が1人。他は全員60代です。ガイドも61歳です。
生存したのは、10人です。参加客では8人が生き残り7人が死亡しました。

次々とメンバーが脱落していき、最後はそれぞれ単独行動に近い行動をとりてんでんばらばらになり下山途中に救助されたメンバーは生き残った人が多いようです。

ツアーガイドは全く役に立ちませんでした。
ガイドも含めてこんな未熟なメンバーが参加して良いのか大きな疑問があります。比較的経験豊富なメンバーが自力で下山して生き残りました。

何とも言い難い悲惨な事故です。これが特別だとは考えない方がいいと思います。似たようなケースは登山に限らず他にもあるからです。



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