北近畿経済情報

北近畿各都市の経済ニュースを紹介。

19期連続経常赤字 営業費用かさみ 北近畿タンゴ鉄道

2009-07-16 | 地域交通

京都新聞(7月16日付)

---
19期連続経常赤字 KTR08年度 再生計画2年延長

北近畿タンゴ鉄道(本社:福知山市)は15日、2008年度の決算を発表した。営業収益は前年度比0.8%増の13億8,500万円。営業収益は2期連続で伸びたが、営業費用が21億2,300万円と前年度に比べ6.6%増加した結果、経常損失は6億9,300万円になった。経常赤字は19期連続という。

旅客運輸収入は景気悪化で滞在型観光客、ビジネス客が伸び悩む中、企画定期券などの売り上げが好調で同1.7%減にとどまった。駅構内の広告など「その他運輸収入」は同8.4%増え、営業収益増につながった。

営業費用は、60歳以上が4割を占める社員の年齢構成の改善や技術継承を目的に若手社員を積極的に採用した結果、人件費が同9.7%増になった。車両の老朽化などで修繕費が同6.6%増え、軽油価格高騰で動力費が同10.0%増加した。

京都府や沿線市町からの補助金を算入した結果、当期純損失は9,900万円となった。辻本泰弘社長は「長距離客の減少により、乗客増が収益に結びつかない現状がある」と説明。11年度を目途とした経営再生5ヵ年計画を2年延長し、社会情勢に応じて見直す意向を明らかにした。

---