北近畿経済情報

北近畿各都市の経済ニュースを紹介。

中古車輸出が激減するも総額は堅調 舞鶴港など 舞鶴税関

2009-08-08 | 舞鶴市

京都新聞(8月7日付)

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中古車輸出が激減 ロシア関税上げで 舞鶴税関管内

大阪税関舞鶴税関支署は6日、今年上半期の管内(舞鶴港と福井県内浦港)の貿易概況を発表した。輸出は、中古車がロシアの税関引き上げに伴って前年同期の7%に激減したものの、船舶が好調で、伸び率は2期連続でプラスを維持した。輸入は、石炭げ減少し、3期ぶりのマイナスになった。

貿易額の内訳は、輸出が138億円(前年同期比6.5%増)、輸入が178億円(同22.6%減)の輸入超過で、3期連続。

輸出では、ロシアが輸入関税を引き上げたのに伴い、中古車が7億円(同93%減)に落ち込んだ。一方、前年は国内向けが中心だった船舶では、新造船3隻がパナマなどに輸出されて111億円(同123倍)となり、全体を下支えした。

輸入では、発電用の石炭が電力需要の低下や単価の減少により、104億円(同25.4%減)となった。また、木材がロシアの原木輸出税引き上げに伴い、21億円(同18.1%減)に減少した。

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今春入学者3割減 存続決定の舞鶴・ポリテクカレッジ京都

2009-05-24 | 舞鶴市

京都新聞(5月24日付)

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今春入学者3割減 舞鶴・ポリテクカレッジ京都

運営母体の独立行政法人の存廃が論議になった京都府舞鶴市のポリテクカレッジ京都(京都職業能力開発短期大学校)で、今春の入学者が例年より約3割減った。カレッジは昨年末の閣議で存続が決まったが「議論の影響が大きかった」とし、来春に向け、夏のオープンキャンパスなどで魅力をアピールする。

カレッジは雇用・能力開発機構が運営し、高校卒業者や在職者がものづくりの技術を学ぶ。昨年12月の閣議で同機構や関西学研都市の職業体験施設「私のしごと館」の廃止が決まったが、カレッジは別組織へ移管・存続することになった。

存廃問題と入学募集の時期が重なったうえ、存続決定が府内の高校関係者らに十分伝わらなかったため、例年ほぼ定員を満たしていた入学者数は今春、定員100人に対し64人にとどまったという。

冨田康光校長は「実技指導による技術力の養成には定評がある。今春の就職率も約97%と高い」と話す。体験実習ができるオープンキャンパスが7月11、25日と8月1、22日にある。問い合わせは同カレッジTEL0773(75)7609。

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卒業生の技術力は北近畿各地でも非常に定評があるだけに、存続が決まって一安心と思いきや、入学者減は少し残念ですね。存続が本決まりになったことをもっと広報していく努力が必要です。


新埠頭名「舞鶴国際」に決定 愛称は「みずなぎ」 舞鶴港

2009-04-25 | 舞鶴市

京都新聞(4月25日付)

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愛称「みずなぎ」 舞鶴港新埠頭 名称は「舞鶴国際」

京都府が2010年春の開港を目指し舞鶴市沖で整備を進めている舞鶴港新埠頭について、府は24日、名称を「舞鶴国際ふ頭」に決定し、愛称を「みずなぎふ頭」とすると発表した。

山田啓二知事が定例会見で明らかにした。全国から応募があった518件の中から、日本を代表する国際的拠点となるように期待が込められた名称を選んだという。愛称は府の鳥「オオミズナギドリ」と波が穏やかな舞鶴港の「なぎ」の様子をイメージした。

舞鶴国際ふ頭は面積13.7ヘクタール。舞鶴港最大の延長280メートル、水深-14メートルの岸壁を備え、5万トン級の大型貨物船が接岸できる。府と国が1989年から舞鶴市下安久沖を埋め立て、多目的国際ターミナルとして総工費約460億円をかけて建設を進めている。

舞鶴港は国の重要港湾に指定されており、舞鶴国際ふ頭は6カ所目。韓国航路や中国航路のコンテナ船が入港する予定という。

山田知事は「経済が落ち込む中で新ふ頭への期待は大きい。京都の将来を左右する港であり、日本の発展の源となる埠頭にしていきたい」と述べた。

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同埠頭は、北近畿経済の起爆剤としての期待が高いだけに、この国際埠頭が活用されるよう官民一体となったポートセールスが必要でしょう。そのためにも金沢などで行われている様に行政、荷主、船会社が定期的に協議できる場の開設が望まれます。


舞鶴港・新埠頭に25億円投入 ガントリークレーン等を整備へ

2009-04-05 | 舞鶴市

日刊建設新聞(3月25日付)

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京都舞鶴港和田ふ頭整備 ~2009年度予算に25億円を投入~

京都府は「京都舞鶴港和田ふ頭整備事業」に2009年度当初予算として総額25億1,008万2,000円を投入し、事業の進捗を図る。同事業は、京都舞鶴港が関西経済圏における日本海側の唯一の門戸港であり、敦賀港とともに北東アジア及びロシアとわが国との窓口として極めて重要な位置を占めることから、同港において船舶の
大型化や荷役の効率化に対応するため、和田ふ頭(仮称)の整備を促進するもの。

具体的に、2009年度は京都舞鶴港特別整備費(特別会計)として18億8,072万円を計上し、和田ふ頭内の港湾関連用地の造成やガントリークレーンの設置等を行う。また、京都舞鶴港臨港道路等の整備に3億5,936万2,000円を投入。島式ふ頭である和田ふ頭へのアクセス道路の整備等を進める。

そのほか、国の行う和田ふ頭の岸壁やアクセス道路の整備の対する負担金として2億7,000万円を計上している。

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和田埠頭の暫定供給まで約1年となり、和田埠頭の物流企業向けの分譲地の企業誘致状況も気になる所です。今後の行方を見守りたいと思います。


2号機 組み立てピーク 関電・舞鶴火力発電所

2009-03-26 | 舞鶴市

京都新聞(3月25日付)

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2号機 組み立てピーク 関電・舞鶴火力発電所

関西電力・舞鶴火力発電所(舞鶴市千歳)で来年8月の運転開始をめざし、発電所から約7.5キロ離れた舞鶴西港喜多埠頭(同市喜多)で、2号機のボイラーの組み立て作業がピークを迎えている。

2号機は1号機と同じ敷地内に建設中で、2月末の進捗率は約50%。発電所が手狭なことから、ロシアからの木材輸入減少で空きスペースができた同埠頭で、昨年1月から作業が進められている。

ボイラーは石炭を燃やして高温の蒸気を発生させる設備で、ボイラーが入る建物は高さ約75m、幅約65m。8月までに配管など全体の半分ほどを組み立てる。最大で長さ14m、幅11m、高さ7mもあるという。作業員は早朝から、東南アジアなどから輸入した棒や板を仕分けて組み立て、船で発電所に運んでいる。

舞鶴火力発電所は、関西電力で唯一の石炭火力発電所で、2号機の出力は1号機と同じ90万kWを見込んでいる。

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好調の「舞鶴-神戸便」を2便増発へ 京都交通

2009-03-16 | 舞鶴市
京都府北部を中心に路線バスや高速バスを運行する京都交通(本社:舞鶴市)は4月1日より高速バス「舞鶴-神戸・三宮線」を2本増便、従来の1日6往復12本から7往復14本に増発し、運行すると発表しました。

増発されるのは舞鶴営業所を8時15分に発車し、神戸三宮に10時40分に到着する便と神戸三宮を17時ちょうどに発車し、舞鶴営業所に19時25分に到着する便。好調な利用実績に支えられ、増便に踏み切る。ビジネス利用時間帯に設定することで、更なる利便性向上をめざす。

なお、同日より利用率が低迷していた舞鶴市内の「大門通三条」と「西宮名塩」のバス停を通過扱いとしする。

舞鶴市内では、対大阪・神戸方面輸送で鉄道(JR西日本)と高速バス(京都交通)が熾烈な競争を繰り広げているが、近年は直通便のない鉄道に代わり、急速に高速バスが台頭してきている。

古紙不況広がる 中国向け輸出停止 舞鶴港にも影響

2009-03-07 | 舞鶴市

京都新聞(3月7日付)

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古紙業者を世界不況直撃 価格急落、中国向け輸出停止

世界不況に伴って古紙価格が急落し、府北部に関係業者を直撃している。舞鶴港からの中国向け古紙輸出もほとんどストップしているが、倉庫が在庫であふれてしまうため、赤字覚悟で輸出を余儀なくされている古紙問屋もある。古紙回収業者は人件費の捻出に苦慮しており、このままでは市民生活に影響が出かねないとの声もある。

各家庭や事業所から出る新聞や雑誌、段ボールなどの古紙は、回収業者、問屋、商社を経て、国内外の製紙会社に渡り、梱包用段ボールや再生紙の原料としてリサイクルされる。

日本の古紙回収率は75%にのぼり、2割弱が輸出され、そのうち中国向けが9割を占める。中国の経済成長に伴って輸出量は急増し、08年の輸出は01年の約5倍の292万5,200トンにのぼった。北京五輪特需もあって単価は01年7月の4.9倍を記録した。

しかし、昨秋のリーマン破たん以降、価格が急落。指標となる関東製紙原料直納商工組合(東京都)の3月の新聞輸出価格は1キロ9円と、昨年10月から66%も下落し、雑誌、段ボールも同様に値下がりした。このため、舞鶴港からの古紙輸出は昨年9月から今年1月までゼロになった。

こうした中、舞鶴市と福井県嶺南地域の古紙を扱うNR研究所(本社:舞鶴市)は2月末、在庫の古紙約1,200万トンの輸出に踏み切った。売値が仕入れ値を下回ったが、中野健太郎監査役は「倉庫があふれると仕入れができない。焼却処分には手数料がいる。今後の値下がりを見越して決断した」と打ち明ける。

国内では、大手製紙会社が一部工場を閉鎖するなど減産態勢に入り、古紙の余剰が起きている。メーカーや問屋でつくる財団法人古紙再生促進センター(東京都)は「食料品や家電製品の包装材など、あらゆる製品に紙が使われるが、消費低迷で需要が下がっている。ほかの産業が回復しないことには…」という。

府北部の回収業者は「新聞や雑誌の古紙は毎月必ず発生する。問屋の買値は市場に比例して安くなるが、われわれは従業員の人件費を確保せねばならない。今は家庭から出る古紙は無料で引き取っているが、こうした状況が続けば、家電製品のリサイクルのように、市民1人1人に費用負担をお願いせざるを得ないかもしれない」と苦慮している。

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輸入額過去最高を記録 輸入も続伸 08年舞鶴港概況

2009-03-06 | 舞鶴市

京都新聞(3月5日付)

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輸入過去最高の58%増・514億円 08年・舞鶴港概況

大阪税関舞鶴支署は4日、2008年の管内の貿易概況を発表した。輸入は前年比58%増の514億5,000万円で、統計が残る1979年以降では過去最高を記録した。輸出は同9%増の354億700万円で、17年連続の輸入超過だった。

輸入増の要因は、単価が上昇した石炭が前年の2.4倍に増えて全体の約6割を占めたことと、関西電力舞鶴火力発電所2号機の建設本格化に伴って金属製品の輸入が増えたため。ロシアが原木の輸出関税を引き上げたことで、木材輸入は前年比38%減の54億6,400万円。輸入相手国はオーストラリア、中国、インドネシアの順だった。

輸出は、ロシアへの中古車輸出が好調で、自動車が前年比76%増の208億7,200万円となり、全体の約6割を占めた。次いで、リベリアへの貨物船2隻を含む船舶類が全体の23%を占めた。輸出相手国はロシア、シベリア、中国の順だった。韓国との貿易は、定期コンテナ航路が昨年4月に休止した影響で輸出入ともほぼ半減。韓国、中国、ロシアの環日本海諸国との貿易は輸出入総額403億1,700万円で、全体の46%だった。

同支署は、1月12日に自動車の輸入関税を引き上げたロシアへの中古車輸出が1月はわずか15台(前年同月比98,5%減)で、700万円(同98,7%減)だったことも明らかにした。

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舞鶴港の輸入額が過去最高を記録するという明るい話題の一方、対ロシア貿易が低調に推移しているという懸念する記事ですね。

特に中古車輸出は激減している模様で、私自身、舞鶴港に足を運んでみても、いままで中古車で一杯だった埠頭用地が今は閑散としており、ロシア人などが経営していた中古車販売店も廃業が目立って増えてきたとか…。

韓国定期航路も復活したのもつかの間、舞鶴港にとって正念場が続いています。


韓国・定期コンテナ航路が再開 舞鶴港 

2009-03-05 | 舞鶴市

京都新聞(3月5日付)

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韓国航路が11カ月ぶり再開 舞鶴港で歓迎式典

舞鶴港と韓国を結ぶ定期コンテナ航路が11カ月ぶりに再開し、4日、第1便が舞鶴港に寄港した。地元の港湾や行政関係者が歓迎式典を開き、今後の港の発展に期待を寄せた。

午前7時半、小雨の中を韓国の海運会社「興亜海運」が運航するコンテナ船「ヒュンガ・ジャカルタ」(8,299トン)が舞鶴西港第二埠頭に接岸。チョ・シ・ヒョン船長に花束が贈られた。

歓迎式では、浅井孝司副市長が「和田埠頭の供用開始まであとわずかで、ソフト面の一層の充実が求められる。再開は港の発展に不可欠で、今後もポートセールスに努めたい」とあいさつ。興亜海運の日本総代理店「三栄海運」の松村圭造社長は「使いやすいサービスに努めます。支援をお願いします」と話した。

その後、同船から船舶用部品や繊維製品を積んだコンテナが降ろされ、関係者が様子を見守った。

舞鶴港は中国、韓国、ロシアとの間に国際航路を持つが、韓国航路は昨年4月、燃料費の高騰などを理由に休止していた。燃油価格が落ち着き、舞鶴港振興会などの働きかけもあって再開が実現した。

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経済対策、教育・福祉に積極配分 舞鶴市の新年度予算案

2009-02-25 | 舞鶴市

京都新聞(2月24日付)

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経済対策、教育・福祉に積極配分 舞鶴市の新年度当初予算案

舞鶴市が23日発表した新年度当初予算案は、一般、特別会計ともに減額となった。市税収入の大幅な減少が見込まれ、厳しい予算編成となったが「引き締めを行いつつ、必要分野に積極配分した」とし、経済分野や、人口減に歯止めをかけるための教育・福祉分野など将来につなげる5つの柱に配分した。

経済対策では、中小企業融資制度を拡充(計3億9,600万円)し、企業の資金繰りを支援する。市独自で最大で2年間、300万円の無利子枠も設けた。開業資金の借り入れ額の3%を交付する「創業おうえん奨励金」も始める。

歳出の約4割を民生費と教育費が占めた。子育て環境の充実を目指し、白糸中校舎増改築に1億4,100万円。府北部で初めて、小中学校の普通教室へのエアコン設置に取り組む(1,200万円)。体育施設整備は1億4,000万円で、舞鶴球場のスコアボードの電子化改修などを行う。

定住促進策としては、被害の深刻なサルなど有害鳥獣の被害防止に計1,700万円で狩猟免許の取得補助など。水道事業の市民サービス向上のため、簡易水道の上水道への統合、負担金の軽減を図る。まちづくり関連では、西地区の核として、施設リニューアルなど舞鶴公園の整備に1億7,000万円。東地区の赤れんが倉庫を生かす赤れんがパーク整備事業には、周辺景観の整備費として引き続き1億200万円を計上した。

2010年の和田埠頭(ふとう)供用開始を控え、ポートセールス充実のために舞鶴港振興会費を約1,000万円増額する。

大型事業の縮小で、普通建設事業費は8.6%の減額。一般、特別会計の来年度末の市債残高合計は、前年度比1億5,700万円減の711億1,800万円を見込む。

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